たえてさくらのなかりせば

あなたに会わなければ私の心は平穏で退屈だったろうに。チクショーありがとう! という気持ちを書くところです。

ハートネットTV:「歌舞伎町俳句一家・屍派」

 

年明けに「庫内灯 2」を読んだので、ツイートを見たそのままふらっとテレビのチャンネルを合わせてみた。

 

3次元の人間が映る番組は、スタジオ収録じゃないものを見る。ドキュメンタリーは変にうるさくないから好き。

 

番組内容としては、歌舞伎町の飲み屋の二階に集う人々とその俳句。

二階への階段、狭い踊り場に折り重なって積まれる靴靴靴。あっ革靴がつぶれている。目線の高さで靴たちを映し、それから舐め上げるようにカメラの視線が上がる。踊り場から一段上がって入った部屋で、疑わしげな視線と目が合う。狭い部屋にぎゅうぎゅうに入り込んだ人々。

 

この始まり方がなんとなく好きであった。

番組の中では「屍派」の俳句がいくつか紹介され、気になったものだけメモしていたので転載してみる。作者も一緒に載せられないのは申し訳ない。

君が死ぬ金魚じゃないから流せない

友達が成人式で荒れる系→親族が成人式で荒れる系

ウーロンハイたつた一人が愛せない

あとは会話の中で出てきた句の一部「圭太のくせに賢くね?」というのが変にツボに入ってしまった。「確かにけいた、って名前で賢いのに会ったことがない」「酒とバイクに詳しそう」名前だけで性格が決められてしまう圭太。

 

2017年は見られるものは積極的に見ていこうと思う。

自分の欲求を律儀に叶えることで幸福にしていくシステムを構築する。