たえてさくらのなかりせば

あなたに会わなければ私の心は平穏で退屈だったろうに。チクショーありがとう! という気持ちを書くところです。

5/18 NIGHT OF THE ZOMBEABERZ Vol.6 偏愛レポ(完)


祝・一周年
人生に特異点を。

1年、通算で6回目のイベント。ただいまPAPERMOON!

演目も拡大と進化を続けて、今回演者だけで20名いました。大所帯〜!!!
お祝いムードなのかただのかこつけた大はしゃぎなのか、今回は狂乱度マシマシでスペシャルな催しがたくさんありました!


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1. Opening DJ(MARCO.D)

オープニングに躍り出たのはMARCO.D。
動物たちがちょこなんと座ってかわいらしい卓でしゃきしゃきのテクノをかけます。

お客さんも演者も入り乱れて、始まりからやいのやいのと楽しげな会場です。
おいしいおいしいご飯を頼みつつ、お酒やコーラを入れつつ思い思いにおしゃべりして過ごしている。

だんだん敷居が低くなって自分の中で楽しめるようにはなってきたから、テクノをもっと楽しく浴びれる術を身につけたいよアタイ。身体の中で音が跳ね返って弾けるのが分かる。

フロアに出て身体を揺すれば絶対楽しい、楽しいとは思いつつ、お兄さんたちが中央で乱暴な社交ダンスみたいに組んで跳ね回るのを眺めるのも大変お酒が美味しいから迷うよね。乱取りも降霊術もなんでもありだ。


MARCO.Dが音頭を取って、一斉にグラスを合わせたイェ〜イ!
1周年おめでとうの乾杯が、まるでニューイヤーを迎えたホームパーティのような賑やかさ。本当に人がたくさんだねぇ。


2. "電子ドラッグの始め方" キング・オブ・プリズム(かんた&こばやしちひろ&山田くらげ VS 又吉)

怒濤の情報量に流されたり殴られたりしながらも、それでもしがみついて食らいつく様が最高のショーになる又吉さん。
今回ついに、近年まれに見る電子ドラッグと話題のKING OF PRISMを浴びせられるというわけで、みんな又吉さんがどんな風にボコボコにされるのか心配と楽しみの二乗の顔をしている。全く関係ないですが、中世は街の広場で行われる処刑がひとつのお楽しみイベントだったっていうのを思い出しますね。





始まる前に「ぜひ生きて帰ってきてくださいね」とグラスをぶつけに行ったら、おうともと応えて左胸のあたりを力強く叩いていたんです。それは宇宙のどこか見たことのある勇気ある戦士を讃えるときのポーズっぽくて、ちょっとこの後が心配になってしまった。

壇上に上がった瞬間から「生きて帰ってきてー!」「犠牲者ー!」「死なないでー!」とエールが飛ぶ又吉さんと、盤石の布陣で挑む女性3人。

くらげ「今回は『プリズムの煌めき』を感じに来られたということで」
かんた「嬉しいなあ!」

キンプリ・キンプラ・スッスッスとなぞの略称が飛び交うキングオププリズムシリーズ。
簡単に言えば、現実で言うスケートを下地に発展したプリズムショーと、それに魅せられプリズムスタァという高みを目指す若者たちの物語です。
10館にも満たない上映館数だったのが、口コミで広まり全国に広がったこと、応援上映の先駆け、などなど社会現象となるまでに注目された点は多々ありますが、今回は何が彼女らを狂わせてるのかという電子ドラッグの成分調査に又吉さんが身を挺して飛び込むというトークショーです。

ちひろ「わたしたちも観てる間は何が起こったか分からなかったんですよ、でも見終えた瞬間に多幸感に包まれるんです」
又吉「ドラッグだなぁ……」


又吉「(あらすじを見ながら)アイドルってことは、彼らの成長物語ってことで見ていけば良いんですか?」
3人「(スンッ……)(真顔を見合わせる)」
又吉「違うんですねぇ!わかったよ、みんなの推し言えよ!」

全員集合絵を見ればため息、推しキャラを指すために拡大すれば悲鳴と声にならない声、唐突に早口になる、好きに狂った女はそういう生き物です。

発言を随時書き留めていきますが、どれも創作ではないし話している設定に何一つ偽りはないんですホントなんです。

  • 推しについて

かんた:仁科カヅキ
ちひろ:美浜コウジ
「みんなのママっていうか」「ママ?」
くらげ「キンプリはママ力高い人いっぱい出てるから」
ちひろ「頑張ったら母乳が出ます」
又吉「出ねえよ!!!!!!!!!」

ちひろ「尻からはちみつは出ますよ」
又吉「何度聞いてもなんなのそれ!?」*1
「大丈夫キラキラしてますから」
又吉「そこは問題じゃねえよ…」

くらげ:大和アレクサンダー
又吉「さっきから出る"ストリート系"ってなんですか」
3人「ああ~~~~~(嬉しそうに顔を覆う)」「いわゆるアイドルの王道を行く”アカデミー系”とそこから外れて我が道を行く"ストリート系"ってのがあって」
又吉「ああやんちゃな、不良な感じのね……それ(分かった)だけで嬉しそうな顔しないで」

「ショーの時にプリズムジャンプっていわゆる必殺技が出るんですが」
くらげ「アレクは攻撃の時にシックスパックが1パックずつ光るんです」
又吉「待って、なんでショーで攻撃が出るの」


ここまで、スクリーンに映し出されているのはキャラクターイラストのみで、劇中の画像まったく使わず口伝えだけで話が進められているから、又吉さんも五里霧中で必死に道を掻き分けているし未見のお客さんたちも頭に映像が思い描けていないと思う。
又吉さんも「わかった、こういうことだな?」って2分に1回くらい自分なりの解を出してくれるんだけど、それに対する女性陣の反応が渋くて冷たい。やはり常識からは逃れられないのか……

  • プリズムジャンプ

「尻からはちみつ」「シックスパックが光る」とパワーワードの連続で疲れてきた又吉さん

又吉「じゃあさ、必殺技で地味なの教えて?」
3人「地味ぃ~~~???」
かんた「あ、タイガくんのジャンプはねぶたを呼ぶくらいなんで地味です
くらげ・ちひろ「そうねぇ」
又吉「待ってくれよ、ねぶたが出てくるんだぞ?

プリズムジャンプは心のきらめきなので、あらゆることをぜんぶ解決できるって監督が言ってるんですよ。ほんとですよ。

  • 「スッスッスを観てください」

そして話は現在テレビで放送中のエピソード、Shiny Seven Stars(略称「スッスッス」)へ。
先輩チームの背中を追ってきた若い世代の7人がついにプリズムジャンプを飛ぶ物語ですが、それぞれのエピソードがまたにわかには信じがたい狂乱の展開なんですよ。

4話の十王院カケルのプリズムショーに話が及ぶとついに又吉さんが匙を投げる!
社内とプリズムショーの権力争いに巻き込まれマダガスカル支部に飛ばされてしまったカズオことカケルですが、葛藤を乗り越えた先のプリズムショーで、「ジャンプを飛ぶと株価がストップ高になり、天然ガスが湧き、サバンナの動物と踊りながら古代の遺跡に認められる」といういちばんの見せ場があるんですよ。

又吉「いやはしょりすぎでしょ」
ちひろ「はしょってないよ!!」
くらげ「マダガスカルの人々は天然ガスを欲してたんですよ」
又吉「だからってそうなのかって信じられないよ!!動物たちの段階で信じられないのに」

  • 実際に観てみた

まったく信じてくれない又吉さんに、カケルくんのプリズムショーを観て貰うことに。
又吉さんがスマホの画面で3分間の映像を観ている様子を、観客はじっと見ます。

<以下、又吉さんの反応>
(ペンラを構えた3人を見て)応援はするんだ
変わったダンスだなあ
ああスケート
ええwww(かんた「今株価が上がってます」)
ストップ、ははははwwwwwww(くらげ「ストップ高になりましたね」)
wwwwwwww(「天然ガス出ました!」「古代の遺跡に認められました!」)

wwwww(手を振り出す又吉さん)
サバンナの、動物という動物が!!

<<視聴後>>
3人「どうでしたか又吉さん」
又吉「嘘偽り無かったです」
「いかがでした、プリズムの煌めき」
又吉「……輝いてました!」

プリズムの煌めきを直に浴びた又吉さん、3人がこの時間話していたことは偽りじゃないことが分かりましたね!

又吉「アニメーターどんな気持ちでやってんのこれ……」


そして今週の最新話はカツオの大群が出るというミナト回です。


ちひろ「泣けるカツオなんですよ、カツオの大群で泣ける」
かんた「我々は映画館の先行上映で観て来ちゃったんで」
又吉「応援上映もさ、尻からはちみつーとか言うんでしょ」
ちひろ「それはただ状況を説明してるだけじゃないですか」
くらげ「見りゃ分かる」
又吉「難しいな………」

これだけ話を聞いてもさっぱりわからないだらけの又吉さん。
ひとつ理解してもまたひとつ理解が追いつかない場面が現れ、次々と訳の分からない多幸感に流される。簡単に見つかるオアシスは蜃気楼とはこのことです。
キンプリシリーズは元々がスピンオフなので積み重ねられた設定が奥深いんです。どんどんシリーズを見てくれる人が増えると良いなあって思ってます。

ゾンビーバーズ、レディー・スパーキン!


3. 藤子・F・不二雄特集~短編を読もう~(植田そうへい vs 又吉)

MEZ「みなさーんめちゃめちゃ疲れたと思うんですけど、トークはまだ1本目です
又吉「序盤ですね…」
もう感想メモもキンプリでやりきったみたいなところありましたからね…

「被害者ーーーー!!(ハート)」
「犠牲者ーーーー!!(ハート)」
連続出演で聞き手を務める又吉さんに熱いラブ(デス)コールが送られる。若手俳優みたい。

一方初出演の植田そうへいさん、お芝居のときもそうなんですけど客に両手を振る姿がほんとうにキュート。

植田「みなさァーーーーんッ!」
\イエーーーーーーイ!!!/
植田「呼んだだけェ!」

しかし植田さんは破天荒る(はてんこる)人、山も谷も荒技でどんどん乗り越えていく人というイメージだったので、トークもロケットランチャーぶちかまして辺りを焼け野原にすることになるかと思っていました。

思っていたんですが、はじめに手書きのフリップを取り出したので又吉さんが「おやっ」という顔をする。
藤子・F・不二雄の短編を読もう」と題されたフリップ。隅に書いてあるドラえもんが地味に再現度が高くて好きです。


植田「ドラえもんはね、児童向けなので限られたルールの中で最大限書かれてるんです、例えるならボクシングみたいなものなんです。グラブを付け、投げ技・絞め技無し…」
「そこ行くと成人向けの短編はバーリトゥードみたいなもの、なんでもありです!」

いくつかストーリーを取り上げながらその魅力を紹介するという構成。明らかにちゃんとしてますね・・・?
まずは藤子F作品のイメージとしてよく持たれる、怖い話の紹介から。


◇『待ちぼうけ』

植田「中国の故事で、畑仕事してたら木の根っこにウサギがぶつかって、楽してウサギゲットだぜ!って味を占めちゃうっていう」
又吉「ポケモンみたい」
植田「ポケモンはもっと苦労するから」
又吉「すいません(´・ω・`)」

キンプリから続き、返事を受け入れて貰えない又吉さん。めげずにブラックボックスに何度も手を突っ込むの偉いです。

植田「小説家の先生が『僕はもう頭の中に構想はあるんだ、書きだしたら早いんだ』演劇界では良く聞く話ですね」
又吉(脚本・演出)「HAHAHA(苦笑)」

横暴な小説家とそれにじっと寄り添う妻…真実に近づくまでの展開がひたひたと冷たくて、だから最後の大ゴマがとても怖い…ゾッとして大変ワクワクするオチですな!

植田「魅力1 オチがすごい!」


◇『鉄人をひろったよ』
国と国が争うほどの強大な力を持った鉄人が、一組の呑気なとぼけた夫婦によって沈められてしまう・・・沈められてしまっておしまい。

植田「魅力2 オチがすごくないときもある」

この話が好きだなあ。
なんといっても植田さんのあまりにも熱が入ったオノマトペや台詞の読み上げが面白くって、紙芝居に見入る子どもみたいな気持ちだった。
あの、いわゆるマンガ的なオノマトペの字体が、植田さんのお芝居とぴったんこなんだよね。お芝居の中で時々腕や脚がぐるぐるって回転してたり閃いたときに電球が見えたりする。


◇『倍速』
うすのろで仕事もダメ・友だちづきあいもダメなクラフタが、速く動ける「倍速時計」を手に入れて…?

植田「魅力3 オチが下ネタのときもある」

「Fはね、読ませない!1手先のオチを読ませないんですよ」
エッエー!もっとこう人生が落ち目になっていって狂っていくみたいなエンドかと思ったのに!!*2

こうして10分足らずで魅力3つを語ってしまったので「早く終わっても良いよね?」とこのイベントではなかなか無いコメントが飛び出す。


他にも一言コメントと一緒にさっさとじゃんじゃん紹介してくれました。
又吉「熱量どこ行った!最初の熱量!」

◇山寺グラフティ

◇ヒョンヒョロ

こわっ、宇宙人こわっ、ブリキのラビリンスでこういうの出てきましたね。

◇コラージュカメラ

◇女には売るものがある
「ちなみに身体ではないです」

◇ノスタル爺

◇イヤなイヤなイヤな奴
「イヤな奴が出ます」

◇俺と俺と俺
「俺が3人出てきます」

◇カンビュセスの籤
ミノタウロスの皿
◇絶滅の島
「これ全部人間を食べる話です」

◇宇宙船製造法
「斬新な方法で宇宙船を直すっていう感動的な話ですー」

◇恋人製造法
「これはね、ちょっと変態過ぎてここでは言えないです」


エピソードを紹介しきり、やりきった顔の植田さんを又吉さんが引き留めます。
「実演したいシーンがあるんですよ」
「俺もう満足なんだけど」

『ノスタル爺』*3の、ある種有名なシーンをイチからやるという。
戦争が終わった後も長く帰れなかった故郷で妻も死に、とぼとぼとさまよっているといつの間にか幼い頃の自分がいる時間に迷い込んでしまい、そのまま気が狂ったじいさんとして扱われながらかつての妻と自分が成長していく様を見て幸せに過ごす…という、恐ろしくハッピーエンドな話です。。。

又吉「これをやれるのは考えたら植田さんしかいないなって」

二役やってる又吉さんも相まって大変贅沢であったなというシーン再現でした。


4. DJという名のエニウェアフォールデスマッチ (youth k)

いつでもどこでもなんでもありなDJプレイを見せてくれるyouth kさん。
トップバッターを離れ、主砲4番に据えられたお兄さんはこの1年を振り返る選曲です。


まず最初に本人が「楽しい」の具現化みたいな様子を見せてくれるんですよ。それに自然誘発されるオーディエンスとの化学反応がむーちゃ楽しい。

今回はがぁべるさんたちがたっくさんのペンラを振っていたから、最初からびかびかと大盛り上がりです。
S.E.Mがかかると入り口からちひろ姉様が駆け込んできて私と一緒にピンクを振るし、ももクロがかかるとくらげさんが飛び込んできてピンクを振ります。
みんなが推しの出番の時に入れ替わり立ち替わりで一撃加えて満足そうに下がっていくのがとても面白いです。
こんな風にたとえば「ああこの曲ってあの子が好きなアイドルじゃん」って気づく場面が増えていく度に、人生がチョロく豊かになっていることに最近気づきました。


youth k「みなさんにひとつ質問がありまーす!!
 …うまい棒好きですか?」

そしてうまい棒を投げる!投げる!ゲームのボーナス面のごとくあっちこっちへ投げられるうまい棒!チャンスタイムかよ!

宙を舞った90本のうまい棒はのちのち無事回収され、おなかに入ったり持ち帰られたりしました。
「水星」を聞きながらペンラ代わりに振るラッパーとかね。
そのほかにも「とっとこハム太郎」でぐるぐる回り、「働きたくないねー!」と唱和する。初見のお客も巻き込んでもう場外乱闘です。


でも、みんな普段まじめに人間の皮を被って生きているのだから、少し大胆になってみるのもよいのです。そう月夜のせいにして!!


youth k「これからも、ゾンビーバーズですよーー!!」
\\\ゾンビーバーズーーーー!!!///

「こりゃそのうち蛍光灯持ち出すな」ってぽつりと呟くカメラお兄さんの姿がありましたとさ。



5. LIVE 劇団がぁべる

前回、MEZ・MC凜のフロントダンサーとして登場した劇団がぁべるさん。
今回は満を持してソロ公演!ダンスアイドルがぁたぁべるととしての出演です。


ゾンビーバーズ自体初めてのメンバーばかりなのに、場に馴染むのが超速い。youth kさんのDJではペンラを振って仲良くきゃあきゃあと楽しんでました。
その時点で良いグループだなあと思っていたのですが、ライブがもうとっても面白くて楽しかった。アイドルライブというか劇団がぁべるによる「アイドルグループがぁたぁべると」という演目だった。
初めて出会う人たちがほとんどなのに、その空気を丸ごと飲み込んで釘付けにさせてしてしまうはちゃめちゃなパフォーマンス力よ。

眼前で繰り広げられるダンスに迫力があるのはもちろん、観客にサイリウムを振らせ歓声を上げさせる、参加させるためのテクニックがもうすごい。

ダンスメンバーから観客への煽りがあるのと同時に、後ろに控えているメンバー自身が踊ってる仲間にコールも入れるしパフォーマンスにはしゃいでいる。「尊い…」「あっ好き!」とオタクな歓声を送ってるから、こちらもつられて声援が口から出る。
もともと場への順応が上手い人たちがお客に多いんですが、ああそういう空気感で観ていいんだって秒で理解できてしまう。
初めてライブに行ったときって、周りのオタクを見て楽しみ方・コールの参考にするじゃないですか。その役割が他ならぬメンバーがやるという。そしてその様を見て面白がりつつまんまと乗せられる観客という構図。
初めての場所初めてのお客さんに対して、こう楽しんで欲しいって照らして敷居を低くするの本当にナイスなやりかた。


というわけで、いまかわさんがウィンクを飛ばすと、なんということでしょう。
おしゃれなライブレストランは熱気こもるドームに
初見のお客さんは努力の軌跡を追ってきた古参オタに
そして最前の私は喉から絶叫しか出ないファンサ乞食に
一瞬で変わってしまったのです。これが魔法でなくてなんなのか。

わたしがムードに当てられたとはいえ、がぁたぁべるとメンバーのパフォーマンス・特にファンサがすごすぎて、最前で浴びせられたらとても正気では居られなかった。居られなかったんですよわかりますか。

メンバーが自分の売りを上手に分かっていて、客を自分推しにしようとするゴリゴリなアピールが、とても脳直で効きました。
てばさきさんの癒やし笑顔、つなまよちゃんの「はわわぁ~」からの照れ笑顔、くるみさんの健康的なセクシーさ、しほさんのキュートさ、ゆいさんの愁いを帯びた美しさ…そしてレディーな雰囲気と慈愛を併せ持った笑みでのいまかわあや*4


わたしファンサってこう、「あっ私のカラー振ってくれてるうれしー!」というきゃわきゃわなイメージしかなかったんですけど、昔都市伝説で聞いたことのあった「担当替えをさせるほどの力強いファンサ」というものがある。ほんまにある。

いまかわあやのね、怒濤のファンサがね、しゅごい。
目を合わせながら近づいてきた、と思うと去り際にふっと微笑まれる、その次は手を取られ、最後には「ありがとう」って肩を抱かれる。
しかも会場全体が釘付けな、かっこいいダンスパフォーマンスの最中にですよ?

一番最初は緑(つなまよちゃん)振ってたんですけど、もう最後には真っ赤です。すまない。


最前の客はしゃぎすぎでしょって後ろのお客さん思ってるだろうなって感じました、笑い声聞こえてましたもん。
あのあれですよ、せっかく最前ドセンター席だし、すごーくファンサしてくれたし、こっちもお返しに最大限はしゃいだら場が盛り上がるかな?って考えた上で胸を押さえて失神してたんですよ?あの狂乱はすべて計算ですよ。

昔ジャニーズの茶の間をしていたときに、TVライブでファンサを眼前で貰い言語を奪われたファンを観てハハハと笑っていたんですが、もうそんなこと言ってられませんね。身体の中で感情が爆発して悲鳴しか出なくなる瞬間が人生にはある。
”発信された愛の中から私を選んでお礼をしてくれた”っていう瞬間的な爆発はやばい。

4曲披露して、その中でも悶えるどよめきが広がった「月のワルツ」とラストライブにふさわしいファンサ曲やばかった……

月のワルツ」の、あやさんとゆいさんふたりによるストーリー仕立てのダンスが本当に美しかった。
いまかわさん脚の動きがお美しいな。これは美しい脚なんですという意識を持って動かされているのが分かる。本気。

みなさんも曲中に色変えしても嫌な顔ひとつせずファンサくれるんだもん…やさしいやさしいか…


すっかり沼にドボンしてしまったのにもう解散しているとか一夜の夢すぎるよ!劇団がぁべる追っかけます!!


6. LIVE Jun+ with friends

すっかりお馴染みとなったゾンビーバーズの申し子Jun+!
イベント始まるときにみんなと乾杯してくれるJun+くんほんとにいい人。

今回はひとりではなく、仲間と連れだってのライブです。前のがぁべるさんから昂ぶった空気を引き継いで、セクシーに演奏してくれました。

  • 90's TOKYO BOYS with MEZ&MC凜

ちょうかっこいいギターのリフから始まり、ラッパーコンビも加わってロックナンバーをノリノリで演奏するJun+。ラストはギターソロを存分に聞かせてくれてアガルアガル!
彼の演奏、この音楽かっこいいから自分のものにしたいっていうド直球のリスペクトが伝わってくるのがすげーいいんですよね。好きなバンドだから聞けてめっちゃ嬉しい。

90'S TOKYO BOYS

90'S TOKYO BOYS

  • OKAMOTO'S
  • ロック
  • ¥250

  • 深夜高速 with youth k

Jun+「今日はもうひとりお呼びします!」
youth k「おっ!誰だ誰だ!」
MEZ「それは…お前だー!」

最前でカメラを構えていたyouth kさんを引っ張り上げて、愛して止まないフラワーカンパニーズの代表曲をふたりで歌います。
ゾンビーバーズの兄貴分、youth kさんがついに歌う!このときは”寡黙なロックンローラー”になるらしいですよ?
これもやっぱりイントロのギターが耳に残るかっこよさ。

「生きていてよかった そんな夜を探してる」と祈るように叫ぶサビで、観客も思わず合唱していて、一体で楽しめた時間でした。Jun+もyouth kさんも熱いから、ほんとにグッとくる。youth kさんの特集を聴いてからほんとフラカン好きになって、いろいろ聴いているけどやはり「深夜高速」は特別な曲なんだなあって思う。

深夜高速

深夜高速

最後はオリジナルをガシガシ弾いて気持ちよく〆てくれました!
Jun+くんが一心に弾く様に、何度もセクシー!と声援が飛ぶ。グッとくるというところに色気を感じるのかしらね。ちょうかっこいいのはビンビン伝わってくる!


7. LIVE MEZ&MC凜

今回のライブコーナーは総じてファンサ回。
なんとラッパー二人からもファンサがたくさん貰えるスペシャルでしたよ!さすが1周年。
隣のてばさきさんとつなまよちゃんが、初めて凜さんから握手のファンサを貰ってはわわぁ~と喜んでいた。お触りおっけーなんですか!?
一方。腰痛師匠の腰を破壊するみたいなコール…野次…?みたいなのも飛んできてて、いやあモテモテなコンビだなあって思いました。

MEZ「おうおうお前らの腰も壊してやんよ!!」*5

  • お茶の時間

前回加わったMEZさんの、スマートなdisと怒濤のラップでブチあがる新曲。凜さんも参戦して、1曲目からもうふたりのかっこよさが際限なく表れてる。

今回様々なファンサが飛び交うライブだけど、ラッパーMEZのファンサはひと味違う。
反応がめざましかった観客へ、曲の合間合間に特大チョコ棒を渡すという、二重の意味で美味しいやつやそれ!!*6

ゾンビバ令和のキラーチューンなんじゃないかと思っているくらい好きな曲。コールへの煽りとかパート分けとか、ふたりのキャラクターとしての魅力がぎゅっと詰まってる。
捲られるスケッチブックに合わせて返すコールもとっても楽しくて、何処でやっても盛り上がる。ふたりの後ろで先導して跳ねてくれるDJ MARCO.Dもめちゃ楽しそう。

\よくなくなくなくなくなくなーい!?/

  • まだ寝てたい

「まだ寝てたい まだまだ寝てたい」だよって教えてもらったのにどのレスポンスも「まだまだ寝てたい」で返すお客さんがいて吹き出してしまった。フリーダムロケットランチャーだなあ。

年度変わってからついに歌詞が「明日も明後日も六時起き」になってしまい世知辛い。
歌い終わってから現実のつらさに涙ぐむ凜さん…新社会人ってどうしてあんな環境の変化に放り出されるのだろうねぇ。

  • とるにたらない愛しさについて

MEZ「誰も思ってなかった、1周年続くとは思ってなかった。ほーんとに」

ゾンビーバーズが途切れることなく「また次やろう」と続いたのは、誘えば喜んできてくれる演者と観客あってのことですよと語ってうたいはじめたラブソング。
また会えるかなあって、駅や駐車場で友人と別れたとき覚えるさみしさって何歳になっても生じるもんなんだなあ。
まっとうな大人の振りで立っていても、制御しきれないさみしさや執着がある。それを等身大のかっこわるさで想いを吐露している言葉たち。この人の書く言葉の連なりが、私は大好きなんですよねえやっぱり。なんていうか、いつでも端っこがやさしいじゃない。

なーんてな!っておどけたのちやんややんや囃されて恥ずかしがるMEZさん。がぁべるパワーによりめちゃくちゃかわいがられてる33歳!!

  • ウタカタノヒビ

ままならない日々も一瞬で弾けて消えてしまう楽しい時間も、仲間たちとこっそり笑って進んでいきたいって思える曲。
深みのある声をもってうたって、またひとつ成長した姿を弟子が見せてる脇で、うまい棒を囓ったり食べさせ合ったりしてる師匠とDJのメンズコンビが良いアクセントなワケですよ。このゆるふわな感じがゾンビーバーズライブって感じしますよね。

  • NIGHT OF ZOMBEAVERZ

客席後方でどっかと構えていたゴライを仕上げに投入して、ライブ最終盤は最高潮の盛り上がり。
回を重ねる毎にコール入れられる部分が増えてってほんとに楽しい楽しいなんだよな。ゴライパートでみんな仕事へのヘイトを叫ぶのが本当に結束を感じる*7


パンフに書くためにVol.1のライブを見返したんですが、凜さんのたどたどしさが今や見る影もなくてもう新鮮だったし観客のおずおずとした集まり方もまるで別会場みたいだった。
一回一回のライブで違った面白さをくれて、楽しんでいるうちに1年ライブが続いたこと、本当にすごいなあありがたいなあって思います。

このコンビ今度そとのフェスに出るんですよ!!!
素敵なお店でお酒呑み歩きながらライブを楽しめるの、本当に楽しみ。令和もどんどん我が道を歩んで、楽しくうたって行ってほしいです。


8. あえてのアベンジャーズじゃない奴ら特集 ~X-MEN~(阿G)

阿G「皆さん、アベンジャーズエンドゲームもう観ましたかー?」
\\\みt○△n◇×ー!///
阿G「どっちか分かんねーや」*8

GW中3回観に行ったという阿Gさん。
「エンドゲームを観てください特集」かと思いきや、じゃない方特集です。

阿G「アベンジャーズの映画って今やってるのも含めて22作品あるんですよ、観てほしい気はあるんですけど、それを今から全部履修させるのもちょっと心苦しいな…って気持ちがありまして」

もうすぐ完結に向かうマーベルコミック発映画シリーズとして今回紹介するのが「X-MEN」

X-MEN、「世界でいちばん読まれてるコミック」*9であり、映画シリーズも20年やってる(!)のに、いまいち世間が盛り上がっていない。あれあれ。

最新作公開も近いので、映画シリーズのストーリーをさらいつつその魅力を紹介しようという特集です。

  • お爺ちゃん同士の痴話喧嘩

阿G「髪のあるおじいちゃんと髪のないおじいちゃんです。このふたりの痴話喧嘩によって毎回世界がひどいことになります」

遺伝子変化によって超能力を持って生まれた「ミュータント」と呼ばれるひとびとが、差別をしてくる人間たちを滅ぼすか共存するかで揉めてあっちゃこっちゃ痴話喧嘩をするという。
テレパシーが強力な「プロフェッサーX」と、鉄を自由に操れる「マグニートー」は、それぞれ組織のリーダーです。


「原作だと"磁界王マグニートー"って自分で名乗ってる…これダサいって思った人は鉄分注射されて内部から破壊されます*10

元親友でも道を違えたふたり、でも未だになんだか仲良し。

阿G「マグニートー、テロリストなんで時々警察に捕まるんですけど、プロフェッサーXがそこに出かけてってチェスをしてあげたりとか」
マグニートーの方も殺そうとしてるのに、部下がプロフェッサーXの悪口言ったりすると『おいお前にアイツの何が分かる』とか言っちゃったりして」

めんどくさいよぉー!もー!と女性陣から喜びの声が上がります。みんな限界感情が大好き。


ミュータントの子どもたちが集められ、大人たちから力の使い方など教育を受けて育っていく。
その先生たちによるチームが「X-MEN」!
映画の主人公、鋭い爪と回復能力を持つウルヴァリンさんがX-MENに加入するところから物語スタートです。


阿G「X-MEN、他にもいろんなメンバーがいまして、」
と言いかけた瞬間に客席のお兄さんたちが"推しの話だ!"と言わんばかりに拳を振り上げる一幕がありました。*11

ちなみに阿Gさんの推しは敵側に所属する、変身能力を持つミスティーク姉さんです。


3作目『ファイナルディシジョン』で話をいったん完結させたものの、
阿G「人気キャラが、いろんな関係で雑に処理されていきまして…その点が原作ファンからはかなり不評なんですが」
お兄さんたち「そうだそうだ」「不評だ不評だ」
「不評を言ってるファンがいる…」

推しのミスティークさんも退場させられちゃいますが、慕っていたマグニートーとの残酷な引き際が阿GさんにはヒットしたのでOKみたいです。


そしてシリーズ製作が進むのですが、ここからいろいろな矛盾が生じ始める…。

阿G「シリーズのファンは作品を愛するためにその矛盾と向き合っていかなければならなくなってくるんですけど」
阿G「大きく言って2つの問題、細かく言ったらもっとあるんですが大きく言えば2つです!」

ここから、頑張って作品の手を取って理解しようと努める阿Gさんの姿が、もはや涙ぐましい。

ウルヴァリンの兄であるセイバートゥースさんが、シリーズ中盤で作られた1の前日譚でなぜかビジュアルも性格も全く違うという大問題

阿G「ファンはもう、いろいろあって…コレになったのかなって頭の中で余白を埋めるしかないんですけれども」


◇『ファーストジェネレーション』
痴話喧嘩をしていたお爺ちゃんたちの若かりし頃を描く作品です。
三時のお菓子より回想録が好きな私はテンションが上がります。

阿G「シリーズでもいちばん面白いし時系列的にもいちばんはじめなんでココから入るのオススメです」

阿Gさんのもう一人の推しであるアザゼルが登場します、瞬間移動能力です。

阿G「この人すごいのがホントやり方がえげつなくて」
「特殊隊員を掴んでは空中にテレポートして放して、自分だけ地上に戻ってくるという…『テレポートでこんな戦い方初めて見た!すげぇコイツ!みんなコレやれば良いのに!!』って思いました」

なかなか興味をそそられる内容ですが、ここでも時間軸が未来の作品との整合性として

・プロフェッサーXいつ怪我したの問題
・ふたりいつ喧嘩したの問題

とかちょこちょこ見逃せない点も出てきます。


◇『ウルヴァリン サムライ』
阿G「これはいいかな、なんかウルヴァリンが日本に行く話です」
MEZ「そんな植田さんみたいな!」
阿G「『ウルヴァリン日本に行く』です」


◇『フューチャー&パスト』
『ファーストジェネレーションズ』の直後の時系列にタイムスリップしてどったんばったん大騒ぎ…と思ったら

阿G「お!俺の推しのアザゼルさんが!アザゼルさんに会える!ってワクワクしてたらなんか、ファーストジェネレーションズとフューチャー&パストの間になんか死んでるっぽいです
( ゚д゚)
阿G「ンンンン~~アア~~~~まっそうか、そういうこともあるよね!
お兄さんたち「偉すぎるだろお前!!」


そして突然取り出した赤マッキーによって時系列一覧に書き込まれたのは、おっきな矢印とバッテン!

阿G「まーざっくりいって色々あって(初期三部作からフューチャー&パストの直前まで5作品の)ここの歴史が無くなります!
これでアポカリプス・最新作のダークフェニックスに繋がるんですね」

すごい畳み方をしてきたなぁ!作品内でいくつか説明したにしろ、残りの矛盾解消のやり方として荒療治ですよ。


コミックのタブーを無視してはちゃめちゃやらかすヒーローで人気を博すデッドプールさん。赤くて刀を持ってるのが特徴です。この彼がX-MENに登場する、役者は今やピカチュウの声もやるライアンレイノルズと聞いて期待が高まりますが…?

阿G「ウルヴァリンの前に立ちふさがったデッドプールがこちら」

「あれ?」「ええ…??」ってこのイベントで聞いた中でいちばんの戸惑いの声。
「どうしてこうなった」って下を向くしょぼしょぼのお兄さんたち。

阿G「僕結構ラスボスとしては嫌いな造形じゃないけど、コイツのスピンオフ見たいかっていうと確かになって…」

今実写で知られているデッドプールは、ライアンレイノルズ本人が働きかけて7年越しに叶ったものというわけです。
X-MENの歴史やエピソードを知ってるとより楽しめる小ネタが満載の作品とのこと。3も予定されてるからしおしおのデップーが楽しみだ。



阿G「というわけでたった12作品ですから、最新作公開にまだ間に合うと。MCUの半分ですよ?」
お兄さんたち「麻痺してるよ!!」
「まあそんな12作品も観てられないよって人は、どうせ歴史は消えてるんで各自脳内で余白を埋めて貰って
『ファーストジェネレーション』『アポカリプス』『ダークフェニックス』
でいいんじゃないでしょうか!」

阿G「だって俺の推し、ここの行間で殺されてるんだよ、観てたって飲み込めないところは飲み込めないよ!!
ついに隠された想いが出てしまったところでお時間です。

ちなみにX-MENは映画化の権利が買い戻され、MCUに合流することが決定しています。
というわけでどっちのシリーズも観てみるとオススメという、今回もまんまと合わせ買いさせられてしまうのでした。


9. ぼくのすきなスタンド特集Ⅱ(ゴライ)

人類に残されたリーサルウェポン、敵と共に己も死なん。ゴライくんが大トリで登場です。
いつの間にやら着けたサングラスにもう誰も違和感を抱かない。


MEZ「ひとりで受け止める自信が無いので、今回阿Gくんがサポートで入ってくれます」
阿G「圧がすごい」
MEZ「あのねぇ、俺はいつもひとりでアレを受け止めてるんだよ」
ゴライ「ハハ申し訳ないですね」
MEZ「ほんとに思ってるのか!!」


ゴライ「じゃあね、前回はスタンドの定義とか説明したんですけどそういうのはもう飛ばす!

開始して10秒で呆気に取られる阿Gさん。
今回のゴライくんここまでずっとダウナーに見えたのに、何でこんなに急にアクセルキマッてしゃべり出せるのか本当に不思議…

画像が出るだけで歓声が上がる男前!持ち主と合わせて最高の男たちですね。
ゴライ「もう皆さんご存じですね」
「もうオラオラだけでおなかがいっぱいって感じなんですよね」
空条承太郎ってのがどのくらい最高かってのは3部のコミック観てもらった方が早いんで、そちらを皆さん見てもらって欲しいと思います」

途切れることなく延々とトークするゴライくん。
舌鋒鋭いはずのお兄さん二人が挟む間もなく途方に暮れるほどの話しぶりは立て板に水のごとく途切れることなく、2分間しゃべり通しでした。がまの油でもがぶ飲みしたんでしょうか彼。*12


激流に飲み込まれたふたりは、スタープラチナの話が終わって「はいじゃ次行きます」って瞬間を狙って必死に顔を出す。

阿G「ほんとに!?ホントにスタンドの説明しなくて大丈夫?!」

出すも、すぐに「大丈夫!!」「ひっこめー!」って観客にむりやり頭を沈められるかわいそう。

  • ゴールドエクスペリエンス(5部)

ゴライ「この能力他にも何に使えるかって、鼻がとれたりするじゃないですか」
MEZ「鼻は取れねえよ」

MEZ「ちょこちょこ(制作現場を)見てきたように語るねえ…」

コメントを挟むならここだって思ってマイクを取り上げるのに、何かを諦めてやはり下ろしちゃう阿Gさんがいじらしい。

  • ソフトアンドウェット(8部)

ゴライ「1巻からこのスタンドちょいちょい設定が変わるけど気にしたら負け」
阿G「(深く頷く)」*13
ゴライ「矛盾なんてジョジョで気にしたら負けなんですよ」

ゴライ「最近はね、このシャボン玉のなかにいろんなもの入れてびゅーんって飛ばしてバチンバチンアーみたいな能力がね」
MEZ「待てェい」
ゴライ「なんすか、いいんすいいんす」
MEZ「エー!!」


あまりにラフな説明に引き留めたら、制止をさっさと払いのけられてしまいショックを受けるMEZさん。前回までは聞いてくれたのに!
この辺で「アッ今日のゴライくんは誰も止められないんだ」って会場の全員が受け入れちゃった節がある。

  • エンペラー

「もうねえエンペラーの良いところはねこの出し方!コレが分かれば良いところがある、はいじゃあ次」
MEZ「ふざけんなー!もっとエンペラーの良いところあるだろ、きっ聞けェー!」

  • シンデレラ


ゴライくんが熱烈に応援する山岸由花子が、恋する広瀬康一くんと想いを通じ合わせようと頑張る中でスタンドと遭遇するというエピソード。


ゴライ「(康一くんを)めっちゃくちゃ好きなんですけど、一回拉致って誰も居ない別荘につれてって拷問しちゃうの、それで康一くんの気持ちが離れちゃうんですけど」
MEZ「諦めろよって話なんだけどな」

山岸由花子の話を熱烈にしているゴライくんを二人で眺めながら「お前行けよ」ってMEZさんがつっつき「無理っす」ってクビをひねってしまう阿Gさん。


ゴライ「でね、<シンデレラ>で身体のイメージ全部変換して、山岸由花子は愛に対して超無敵のスーパーウーマンになります」

「コレね!愛に対して無敵になった山岸由花子がね!もうすげえねえ!もうねぇ!ニッポンの未来はウォウウォウウォウウォウ ってことですよ」
MEZ「なにて!??!!」

なんで!!ここでゴライくんの語彙に急にLOVEマシーン2000が登場したのか!!!!!もう分からなさすぎて爆笑した。阿Gさんも作画が変わるくらい顎を外して笑っていた。



ゴライ「『(本当の自分の顔を)選べないわ』ってなってるところに康一くんがね、もう山岸由花子のこと好きになってるから、テッテッテッテッテーってきて『あっ山岸由花子さん』…」
MEZ「(脱力)そーんな歩き方してたかなぁ…」

ゴライ「これがね、アニメになったらたったの1話で終わりやがってね、ふざけんな2話つかえよバーカ!って」
阿G「お前がシンデレラの話すげー好きってことは分かったよ、エンペラーの話10秒くらいだったよ」

映像観たら10秒エンペラーvs5分山岸由花子の話だってハッキリしました。

  • チープトリック(4部)

毎回ゴライくんトークって法定速度を20キロくらい無視してぶっ飛ばすスピードなんですけど、今回この辺りから特に可聴スピードを突破しはじめる。
ただただ楽しそうな彼と乗りこなせないまま鞍の上でバインバイン跳ねるお兄さんふたりを眺める一瞬がありました。

ゴライ「この戦いはね荒木先生の仕事の中でも1本や2本に入るすごい仕事だと思います」
阿G「…ここまで質問がある人居ます?」
植田「いや質問をするときりが無い!!」

  • ヘイ・ヤー(8部)

「ひたすらラッキーな言葉をかけ続ける」だけのスタンド。
ゴライ「すーげー励ましてくれるからオレちょっと居て欲しいんですよ」

  • ストレイ・キャット(猫草)

ゴライ「もとはネコちゃんです」
「スタンドを発現する矢にバスゥッて顎の下辺りをグサァってやられちゃったネコちゃんが死んじゃうんです、で土ン中にナァ~ンって埋められちゃったんですけど」

ゴライ'sオノマトペは本当に味がある*14

「このストレイ・キャットの被害にひじょ~に遭ってしまったかわいそうな女性がいるんですよ」

  • 川尻しのぶ


殺人鬼である吉良吉影が、夫を殺し成り代わっていることに気がつかず一つ屋根の下で暮らすことになってしまった人妻。
なのですが、中身の吉良の危険な雰囲気に惹かれ、忘れていた恋心にときめくという。

ゴライ「でねそのシーンが、この先だっけ?(スワイプ)」



ヒエッ




突然大写しの漫☆画太郎が現れてしまって全員がおののく。
しかも、ゴライくんがまるで見えてないみたいに話を続けるから「幻覚なのかな…?」って余計ゾゾッとした瞬間でした*15


ゴライ「普通に金庫を開けずに、スタンドで金庫を爆発させて盗んだ吉良を見て『なんてロマンチックなの』…!?ってしのぶは思っちゃうの!
それを見て俺はどう思ったか!」

「普通はそういうことを思わないだろしのぶー!!
でもオレはお前のことを!ちょっと好きになっている!



その後も、人を殺したくてたまんないゲージが最高潮になってる吉良が、川尻しのぶを背後から襲う…!と直前で気づかれてしまい服を破いちゃう。

「命が奪われる寸前だったのに川尻しのぶは勘違いしてドキドキして『あなたのことが好きになっているわ…!』って言っちゃうわけですよ!そこでオレはもうね!」




「どういうことなんだしのぶー!好きにならないだろ普通!!なんで好きになっちゃうんだよ!
でもなんかお前のことをオレは好きになっている!オレは好きになっている-!!もうお前は何処までも行ってくれって思うわけですよ!」


「それでこれが最高潮に達するとき!
地下室でネコを見つけて一悶着あるわけ。
「ウワー!」なんて怖い思いしてああアナタぁなんてエイエイエイ♡つってとにかく甘えちゃうわけですよ
それでオレは好きすぎて、フゥウウ↑川尻しのぶゥ↑って♡」

愛が最高潮に達するゴライくん、もう1秒間の文字数が10くらいになっていました。


ちなみにその頃お兄さんふたりは、いつの間にかマイクを仲良くテーブルに置き、フィギュアを眺めたりスマホで自撮りを撮ったり思い思い楽しんでいた。


ゴライ「ちなみにそんときのやられてる時の吉良吉影の顔がこちら、すんげぇ引いてる」
「いやぁやって参りましたスタンド特集ですけどね」
観客「猫草はー!?」
ゴライ「猫草?なんのことかわかんないですね」

ゴライ「『ぼくのすきなスタンド特集』改め『川尻しのぶ』特集でした!じゃあねバイバイ!!」

ゴライくんを見送りながら起こるしのぶコール!


エンディング後「後半ほとんどスタンドの話じゃなかったな」って観客からツッコミが入るの初めてだったわ。
20分間のトークで、およそ10分が山岸由加子と川尻しのぶの話ですからね。


MEZ「過去、これほどこの席にいて無力感を感じたことないですね」


帰って行くゴライくんの背中がとても満足そうだったのでよしとする…のか…?


MEZ「あいつ…満足しきって俺たちを置いていったぞ…」


<おまけ:ぼくのすきなスタンド 置いてけぼりのふたり篇>
阿G「<太陽>が好き」
MEZ「<イエロー・テンパランス>が嫌いじゃないです」



しかし、こんなに訳の分からない元気を貰える20分無いよ。血中に元気を直接刺したみたいになる。
フリップ芸が進化を遂げていくゴライくん、これからも好き勝手に話してどんどん私達を置いてけぼりにして欲しい。



おわりに:アフタートークと言祝ぎについて

MEZ「信じがたいんですが、1周年記念ゾンビーバーズ、今のでおしまいです」


話し終えたらさっさと演者を辞めて、機材を仕舞いコードを八の字巻きしはじめたゴライくんを再び呼び戻すMEZさん。


MEZ「あのぅ、ゴライちょっと座れ、座れ……なんて晴れやかな顔してやがる!」
ゴライ「いやぁスッキリしましたね」


MEZ「………え、アフタートークします?」


そんな感じでゆるっと続く1周年アフタートークです。


MEZ「ゴライくんがね、ゾンビーバーズのために新調した食人族Tシャツもだいぶ色あせて」
ゴライ「そうですね、最初の頃から比べれば色褪せちゃって……
まあこの色味が良いと言ってしまえば、良いという感じかもしれないじゃないですか」
MEZ「テキトーだなあ!」*16

MEZ「ただただみんな図太くなっていくっていう」
ゴライ「良いことです」


MEZ「僕はね、このふたり(阿Gとゴライ)が楽しそうにしてればいいやと思って始めたんですけど、
いつの間にか、『youth kとMARCO.Dが楽しそうにやってくれればいいや』ってなったり、
『又吉さんが苦しそうな顔してるのが見れればいいや』って思ったり、
『かんたとホンダランは永遠に見ていたい』って思うようになったり……」


ぜーんぶわかりみが深い。回を重ねるごとに定番トーク陣が予想外の方向に進化していくの面白すぎるのです。


***


前回に引き続きパンフレットにお邪魔して、書かせてくださいってお願いしたのは第1回ゾンビーバーズのレポでした。
Vol.2からは感想を上げはじめたけれど、何気に初回を書けなかったのが気になっていました。やっと昇華できた。


毎回、そう毎回感想を書いている。飽き性なのによく続いてるなあ。
どうして書きたかったのか?そんなの、面白いって知って欲しいからに決まってる!

話の勘所を分かってもらえるよう言葉を入れ替えることはあるけれど、なるべく語られたことそのまま、嘘も誇張も無いように書いている。面白いところは読むだけでも面白い*17

だけど当たり前だけど、その場で聴くとどのトークもライブも、この文の10倍くらい面白いんですよ。
要因は構成や言い回しだけじゃなくて、熱、気を狂わせるくらいの「好き」って熱量です。

舞台に上がる人みんな、羨ましくなるくらい笑顔なんですよ。自分の「好き」をいっぱいに抱えて語るから。
その熱に気圧されて上がる拍手、思わぬ切り口に漏れる笑い、重ねるたび生まれる掛け合いの妙……会場で作られる雰囲気全部が、その場限りとするには勿体ない。
だから来れなかった人にも「好き」の熱量が少しは伝わるように、なんとか書いています。


イベントには蛇足の、本心を言えば。
これらはぜんぶ、「好き」に対する自分の判断が信じられなくなったときに、「あの日は『好き』って感じて、めちゃくちゃ笑ったなあ」って思い出すよすがにするための文章なんです。
どんな風に語られた誰の言葉に、わたしは心震えたのかと思い出すため。
そう自給自足わたしのため。非常食エピペン酸素マスク、なんとでも思わせてくれ。


わたしのための文章が、他の人にとっても「楽しい集まりだったね」って振り返るために読んでもらえたらこんなに嬉しいことはないと、恐る恐る公開しているんです。ほんとだよ。
現実を生き延びるための言祝ぎが「好き」でありゾンビーバーズなのだと解釈してます。
わたしはこのイベントそのものが好きだ。だから、文字を書いて拍手を送る。イベントとそこにいるひとたちを言祝ぐ。


***



MEZ「次はね、8/10を押さえさせていただきました」
客席「ロッキンとかぶってる!!!!」
MEZ「去年もロッキンにぶつけました(悪いかお)」


MEZ「末永くよろしくお願いいたします。じゃあねバイバイ!!!」


1年続けてくれて本当にありがとう、ロッキンを凌ぐくらいの一大フェスになるまで続いて欲しい!

*1:「はちみつキッス」って元々は女の子が飛んでたジャンプなんですよ…信じられないかもですが → ‪https://dic.nicovideo.jp/id/5411470

*2:それはどちらかといえば赤塚不二夫ですか

*3:見直すとこのタイトルもなかなかすごいな

*4:がち恋になるとフルネームになってしまうオタク

*5:ストリート系だ

*6:貰えなかったセクシー3から「仕入れが少ないんじゃないかー!俺は90本買ったぞー!」と野次が飛ぶ

*7:「言うても殺せる道理がねえ!」って加わってたね。圧倒的殺気

*8:一瞬コブラの作画になる

*9:「ワンピースより!?」「『バクマン』で言ってたんで、もし違ってたら『バクマン』に言ってください」

*10:メタリカだー!」

*11:サイクロプスさん。目からビームが出る。バイザーをしている。 お兄さんたち「「かっこいい!」」

*12:あとで書き起こししてみたいくらいの語り方だよ

*13:MEZ「まるでそんな映画シリーズを観てきたかのような頷き方だ…!」

*14:お気づきかと思いますがわたしはゴライ'sオノマトペを文字化するのが非常に好きです

*15:単純にオチ画像を先出ししちゃった

*16:ゴライ「いやもう終わっちゃったんで頭ほわぁああみたいな感じなんですよ」 観客「賢者モードじゃねーか!!」 MEZ「一回絶頂を迎えたってことか」 「そう(トーク中)ずーっと絶頂 ああああああああ~~!!!!!! ▂▅▇█▓▒░(‘ω’)░▒▓█▇▅▂ アァおおお…みたいな、賢者を越えてもうよく分かんない、真っ白の世界だよ」 阿G「二重の意味でマスターベーションだよ」

*17:と鉛筆を握ってる身からすれば思うのだけど自惚れのひとつになるだろうか

3/30 NIGHT OF THE ZOMBEABERZ Vol.5 偏愛レポ(完)

自家製サンクチュアリ


平成狂乱合戦ゾンビーバーズ、なんともう5回目です。

目新しい試みもたくさんでこちらを全く飽きさせてくれない7時間でした。おかしいたのしいさわがしい!!

***

***

1. DJという名の即興MAD制作(youth k)

youth k「こんばんはyouth kでーーーーす!! 宴会芸しまーーーーーーーーーーす!!!!!」
リハからハピネスが高まっていたyouth kさん、なんと今回開始早々ステージのDJ卓を降りる!客席前方のアクティングスペースで踊ります。私の中のDJの概念がどんどん拡張されていく。

すっかりおなじみになったアイマス曲のコーナーでコールをどんどこやったと思えば、お酒を飲めや飲めやの曲で男気を見せて一気飲み(烏龍茶)をし、「イッキはだめだよ!」と標語を叫ぶ。楽しいパーティーの始まりにふさわしい、花火のような賑やかさのお兄さんです。いつもUOありがとうございます。

そのあと椎名林檎を放り込んだら「なぁにアイツ…」「急に大人っぽい曲かけてドヤ顔して…」ってお兄さんたちから声援飛ばされてた。愛され!

今回のタイトルにもなってる「即興MAD制作」、フレデリカちゃんとPの軌跡を辿りながら聴く小田和正にしみじみと感じ入ってしまう夕暮れ時…
もうなんか、起承転結があるプレイだからこの小一時間だけでもう完結の気分なんですよね。楽しい嬉しい大好き!もちっとだけ続くぞい!


MEZ「このあとのMARCO.Dがやりづらそうにしてるぞ!」

2.国民的ヒーロー特集(だいちょー・又吉・MEZ)

又吉さんを囲んで熱量でせんn…啓蒙していく人気コーナー。今回珍しく、又吉さんも好きなあのヒーローだ!だいちょーさんも青い服着てるしね!映画公開だしね!

「又吉さんも好きでしょ?ジャッキー!」

「……今回ドラえもんじゃないんですか?」と渋る又吉さんに「ドラエー(成)モン(龍)」と囁くMEZさんがナイスプレーである。

又吉「あともう左上が気になりすぎるよ」
「どっからどう見てもシティーハンター冴羽りょうでしょう」
又吉「ハァ???」
MEZ「又吉さん、冴羽りょうですよ!」

「ジャッキー1番好きなの僕なんで」
又吉「いやオレの方が好きだから」
MEZ「僕が映画大好きになったのはジャッキーチェンの影響ですよ」
3人でわれもわれもと好きを募る様子は微笑ましい。微笑ましいが、すぐに様子がおかしくなるのが狂乱。*1

ジャッキーのアクションもスタントも好きで好きで、30分始終ニッコニコしていただいちょーさん。
なんと過去既に、酔拳を真似したり階段落ちを真似したりと再現を試みようとしていたのだった。
ウワーッホントに階段から転げ落ちてる!堂本光一くんみたい!!

「僕大好きだから(階段落ち)真似しましたけど、全身打撲になってますからね!」
「もうこれ俺が一番好きでいいでしょう!(ニコニコ)」
MEZ・又吉「……」

楽しそうで幸せそうで良いなあと思ったけれど、絶え間ない笑顔が一瞬ぞぞっとすることもあるってちょっとわかった。

ジャッキー・チェン特集、正式名称は「俺でも真似したくないジャッキー・チェンのやべえ映画ベスト5」です。

又吉「だいちょーでも今回紹介するやつは真似したくないと」
「いや、3・4・5位くらいは真似したいよ?」
又吉「なんなんだよ!」
この後の映像を観ると「何を血迷ってるんだこの人は」と又吉さんに同意せざるを得ない。でも解説しているだいちょーさんが本当に幸せそうで楽しそうでこっちも笑顔になっちゃうんだよ!でもどのアクションも実践すると確実に死ぬ。ライフが100機あっても成功しないと思う。

  • 5位 少しでも顔がずれたらやばいことになる『プロジェクトイーグル』

工場内でのドタバタアクション!足場を駆けのぼったり荷物の密集したところに逃げ込んでからのいないいないばあのやりとりだったり、とんでもないスピードでやりとりされる格闘が楽しかった!ビールが進む。
必死で仕留めようとしているはずの敵がコミカルでつい声を上げて笑っちゃう。ジャッキーも表情豊かで笑っちゃう、笑っちゃうんだけど顔の位置がずれてたら鉄板に真っ二つにされちゃうの三次元でやっちゃいかんでしょ!!!手刀で切られるビール瓶みたいになりますよ!

でも今回紹介された中では一番続きが見たい(まんまと流される)

デパート全部を使ったムチャぶり満載なアクションスタントなのに、「やるなら?」「(近所の)イオンでしょ」とここでもやる気満々なだいちょーさん。
そしてジャッキーのムチャといえば、この作品のシャンデリア滑り降り。見たことなかったから、シャンデリア?滑り降り?と全く想像が付かなかった。観てみたら、とんでもない高さから身ひとつでワイヤー掴んで降りていく姿がほとんど飛び降り!!

「滑り降りた後敵を追っていく演技してるんですよ、本物ですよね!」

いやジャッキーすごいしテンション上がるけど高所恐怖にはきついっすよ。
さーっと顔色が変わる客席を前にしてもだいちょーさんのテンションは上昇を続けます。連動して又吉さんの返しもキレが増す。
「ちょっとやりたいですよね?」
「やりたいかどうかの物差しで見たことねーよ!ジャッキーを!」

「このスタントで骨盤脱臼したらしいんですよ(ヒーローを見る眼差し)」
「なに脱臼でにこにこしてるんだよ…笑い事じゃないよ…」

毎回の特集の、狂乱に対して素面で闘おうとする又吉さんのツッコミが面白くて大好き。きちんと的に当てる鋭さと反応速度が素晴らしくて好きで好きで、今回は特に素手でバスバス殴ってるようで面白かった。毎回相手が悪いんだけど。

  • 3位 NGカットがホントにやばい『プロジェクトA』

時計台から、落ちて!日除けを突き破って!突き破り損ねて!跳ね返って地面へ、あ、あああーッ!!*2
「マジで死んだと思って本気で駆け寄ってる」お兄さんの顔が演技でない蒼白さだった。いやこれ本人が生きてるの不思議だし、リハと本番で何回も観てる側がショックで死んでしまうわ…

MEZ「だいちょーさんこれをやるなら?」
「水戸芸ですかねやっぱ」
又吉「地面に落ちる前にあのウネウネの角にぶつかって死ぬよ」
MEZ「なに、だいちょーは自殺願望があるの?」
「いやどっちかっつーとデススタント願望なんですよ」
MEZ「あの、やりたくなったらまず俺に相談してね…?」

MEZ「(お客さんの)見てよこの静かなどん引き」
「え、カッコいいですよね? ジャッキーに人生狂わされたのオレだけなのかな」
又吉「ジャッキーのせいにするなよ!」


この予告編動画見たら、アクションとギャグのテンポの良さと画の揃え方が美しくてどんどん見ちゃう。
自転車で飯屋の脇をかけ抜けていくところの敵をノックアウトするタイミングが天才過ぎて、すっげぇわくわくするし笑うんだけど、でもやっぱりジャッキーは無限ライフなのではと怖くなっちゃうよね。好きになってはいけない危うさがある。

「俺より目立つから嫌だ」とジャッキーに嫉妬されたアクションを繰り出すミシェル・ヨー、大型バイクに乗ったまま汽車の背に飛び乗るの、あたまおかしいかっこいいやばい!
今現在も美しさとキレを増し、最近の日本公開の映画ではマフィアの女ボス役として見事なアクションをみせてくれています。手さばきが美しくてほんとごちそうさまです…『マスターZ』をよろしくお願いします*3

それに感化されてしまったのか、五段飛ばしで危険なスタントを繰り出すジャッキー、と思いきやヘリコプターの縄ばしごにぶら下がるジャッキー。
「あれ、割とふつーの絵面では?」と思ったのも一瞬、だいちょーさんから「皆さん麻痺してると思うけど、これ命綱無しです」と聴いた瞬間に会場のあちこちで引きつった声が漏れる。*4

  • 堂々の第1位 運が良かったから生きてる『ポリスストーリー4』

アーーーーーッ、アザラシがーーーーーっ、かわいいアザラシの帽子がーーーーーーッ

もう恐ろしくて目を開けてられないでした、イノチ、アル、イノチ、ダイジ。

「ヘリもね、思ってたより低くなっちゃったんでしょうね」
又吉「なんでヘリ側の擁護するんだよ!ジャッキー大好きなんだろ!厳しいのか甘いのかわかんねーよ」

本当に、人体の神秘をしみじみと思いましたよ。ジャッキー見てたら危機のための悲鳴が久しぶりに喉から出た。


件のシーン以外にも、かっこいい面白いとことん惚れてしまうようなアクションがたくさんあるので、是非見てみようと思います。
まずはシティーハンターからだ!!


3. "負けない負け犬"フラワーカンパニーズ特集(youth k・MEZ)

聴くうちにふつふつと感情がこみ上げてきてこちらに好奇心の火を点けてくれるyouth kさんのトークだ!
今回は今年30周年のバンド「フラワーカンパニーズ」!

youth k「これから紹介するんですけど、フラカン知ってるよ!って人いますか?」
チラホラ…な会場に「良かった、みんな好きだったら30分間俺の好きなフラカンかけてDJしようと思ってました!」とポジティブゴーイングなyouth kさん。
バンド機材を詰め込んだハイエースを前に佇むだけの、飾りも素っ気も無いアー写にMEZ「ハイエースってお前、ヒップホップやったら後ろ美女でごっつい車あるところやぞ」って突っ込まれてたけど、トーク全部聴くとこのハイエースさえもしみじみと感じ入ってしまうんだ…

メンバー:鈴木圭介、グレートマエカワ、竹安堅一、ミスター小西
「グレートマエカワが気になる…!」って身体を折り畳んで(>皿<)顔になるMEZさん。一人異彩を放ちすぎなのだ。
youth k「この名前から分かるとおり、グレートマエカワとミスター小西は、プロレスが大好き☆」

しかし今年30周年なのに、武道館でライブ経験もあるのに、会場がスンッ…となるこの知名度
本人たちの前口上が
「メンバーチェンジ無し
 活動休止 無し
 ヒット曲 無し」
というのだからこれは自覚ありのキャリアだな?


youth k「見てわかるでしょ、みんな知らないんだから」
まるゆき「Mステとか…」
youth k「Mステなんか出るわけ無いでしょうよ!」
MEZ「お客さんに怒るのやめてもらえませんか」

30年の長い旅ができている理由のひとつは、怒濤のライブスケジュール。とにかくいつでもどこかでライブやっている。しかも全国何処でも回っている。
1年間のライブ日程が画面に映されて「えええ…っ」って静かにどよめきが上がった。地方巡業の芸人より多いのでは?日程見て「気持ち悪っ」って感想が浮かぶの人生で初めてだよ!*5


しかし苦境に立たされた時期も長かった。メジャーデビューしたにもかかわらず…
youth k「2001年レーベルとの契約終了しちゃいます」
MEZ「契約終了って実質…」
youth k「事実上のクビです」
MEZ「ってことですよねー!?」
youth k「メジャーデビューしてからのフラカンがぜんっぜん売れなかったんですよ!びっくりするほど!!」
MEZ「なんか、君たちは推しが苦しい思いすると嬉しくなるの?」
youth k「いやいやいや心が苦しくて、今はちきれそうですよ☆」
MEZ「にっこにこだなぁ!!」
(客席)\わかるわかるー^^/
MEZ「一番やばいヤツがいる!」


youth k「フツーだったらここでバンドやめるじゃないですか。でもこの人たちバンドやめなかったんです、おかしいことに」
脱退も休止もなく、インディーズに移行して活動を続ける。
そんな中で生まれた、押しも押されもせぬ代表曲「深夜高速」

youth k「この曲がすげぇ大ヒット……じゃねぇな、大ヒットはしてないですけどバンドの顔になる曲ができて」
って言いなおすのが愛を感じる。

youth k「こうやってひりひりする感じで始まる良い曲なんですよ」
MEZ「聞いてて結構キツくなる空気で始まって、サビの『生きててよかった』の解放感ハンパじゃないんで」


そうしてついに2015年日本武道館ライブ決定!*6でも、今までのハコより遙かにでかい!都会も埋まってない!なんで?

youth k「半年も待ってれば近くのライブハウスに来るんですよ、そしたらわざわざ遠征する必要ないんですよ」
「だってそうでしょわざわざ高いチケ代払って席番号見てしょんぼりして、遠いなあ豆粒だなぁって思うより、自分の生活圏でMC聞いた方が楽しいでしょうよ」

ファンの誰も埋まると思っていなかった武道館、思っていなかったから、レコードショップも他バンドも思い思いの応援が広がっていった。人徳って言うか、単純に魅力が広まっていた結果だよねえ。すごい。
「オレが応援してあげなきゃダメだ!ってみんな思ったんですよね」
「そういう子居るよねえ…!」
いざSOLD-OUTが当日発表されたら戸惑いにどよめく会場と言っていたけど、とても目に浮かぶ。
youth k「ええええ……まっじでぇ…ってざわつきが聞こえるんですよ」

MEZ「一曲すごい売れた、とかじゃなくて、30年歩いてたら武道館に着いたんでしょ」
youth k「ライブバンドの日常として、ちょっと大きいハコでやったという感じ」
この例えたちがすごくいいなあと思った。実際に車でずっと走り続けているからこそ、武道館を気負わず受け止められる感覚がバンドにもファンにも共有されているのが、すごくいい。振り返ったら道がずーっと残っているワケじゃん。

この感想書きながらAppleMusicでずーっとフラカンを聞いている。
なんかね、どの曲も音や声がスイスイ入ってくるんですよ。それでいてきちんと耳の奥に留まる。水のようなお酒・空気のような煙。有線のざらざらした音質で聴いてちょうど良いのに、ふと手を止めて聞き込んでしまうだろうなあと思う。これからも作業BGMにしたい。

youth kさんがオススメしていた中だと、「感情七号線」が心にキます。イントロのジャーンジャーンジャーンからもう好きになる。星屑からの連想をついしてしまうから、六畳一間でちっちゃいプラネタリウムをぐるぐる回してる情景を妄想している。
あと「はじまりのシーン」も曲が良いなああ。「無敵の人」は聞いててぐらぐらくる。


MEZ「超幸せそうな顔で曲紹介してるよ、みんなこの顔見ておいてくださいなかなか見れないです」
って茶化すMEZさんも楽しそうな顔してたし、みんなも聞きながら良い気分になって帰り道検索して聞いてたと思うから、もっと彼らの道は続いてほしいなあとおもいます。

4. LIVE Jun+

ギター一本でステージに上がるたび、レベルアップが眼に見える彼。バンドのいい話を聞いた後はかっこいいギターが聞きたくなるよね。

今回はオリジナル曲を4曲ひっさげての登場。どれも聞きながらお酒が楽しめる、すごーく耳に気持ちいい音楽。

  • 夕暮れ

2月のべんさん主催『MOMENT』で聞かせてくれた曲、あのときよりもちょっとリラックスしてるように柔らかく聞こえてよいよい。その場の演奏を重ねていくの、アドリブも空気も混ぜられて好きなんだよなあ。

  • 焦燥

「次はロックなのやります!!!」って宣言してからの正統派ロックミュージックやるのとても好感じゃないですか?ガリガリ弾いている音が夕暮れから一転してクールで、本人も徐々にノッていくのがかっこいい。
こんなにかっこいい曲やったのに、終わった後「いちばんかっこいい!」って言われてちっちゃくガッツポーズするのチャーミングなんだよね。

  • 疾走

「今の自分をガーッと出す曲」って紹介の通り、早弾きでどんどん熱がこもっていく。かぁっこいいかよ!
Jun+「次の曲…少々、お待ちを」
ちゃんとお客さんに断ってから機材調整をする様子にMEZさんが「かわいいかよ」と呟いていた。

  • そよ風

真剣にやることはかっこいいんだよ、と自我を持つようになってからしっかりと思う。
一心にギター抱えて弾く様がとても惹かれるのか、ライブ中カメラを持ったキャストが一様に彼を囲む。彼の出番になったら静かに前に出てカメラを構えるべんさんが特に男前。とても真剣に撮っていて、ああまた良い写真になるのだろうなと、楽しみ楽しみ。
ゾンビーバーズではカメラもまたキャストのひとりなので、一瞬を切り取ろうとする真剣な顔・誰かの楽しさが移ってつい微笑む表情も撮られている。わたしすげーその様子が好きなんだよ。空間にいるみんなを映して欲しいじゃないですか。
なので、「「Jun+を撮っているべんさん」を撮っているyouth kさん」を撮った写真が私のカメラロールに残っている。面白半分だけど、全部のカメラの写真繋げて見てみたいなあ。


べんさんの『MOMENT』4/28も楽しみなのです。パンフに書かせてもらった前回イベントが楽しかったからー!ホームと違った場所で振る舞うゾンビーバーズめんつがとても新鮮で良かったんですよ。単騎は見たことあったけど集団で乗り込むのは全然違う面白さ。
Jun+くんのギターも違うライブハウスでどんな風に聞こえるのでしょうか、むちゃ楽しみ。

5. LIVE JAM街

MEZ「お客様お客様ーただいまよりJAM街のライブでございますー」
MEZ「JAM街のライブであると同時に、アトラクションでもあります」
\いえーい/

映像見て初めて不思議に思ったけど、ライブハウスって普段キンブレの光でびかびかするのか…?*7

  • FIRE WARS

「こんばんわ豊洲ーー!!!」
地元のライブハウスから飛んでそこは豊洲PIT。*8
血湧き滾るJAM街ライブのお時間です。ステージ奥で曲をかけながらUOを折るyouth kさんが、さながら通訳ワイプ画面のごとくフリを示してくれるから初見曲でもはしゃいでしまうんだなあ。

ユースケ「みんなのおかげで19周年をむかえることができました、来年は20周年と言うことで日本はもちろんのこと海外も回っていきたいと思います!みんな付いてきてくれヨロシク!!」
とみー「皆さんこんばんは奥井ms…(頬をぴしゃり)奥井雅美です!」
かんた「ドーモ松本梨香です、リベンジしてもいいですか?ゾンビーバー!」
\ゲットだぜーー!!/
今度はできたぞ!
ずん「イェー↑」
コールアンドレスポンスで散々盛り上げてもやっぱり「yeah……」しか言わない徹底ぶり、楽しい。
ちょも「こんばんわーーーーー遠藤でーす!盛り上がってますかあーーー」
ちょもさんの身体ぜんぶに響く声ってほんと体格故で羨ましい。友達の結婚式に出てきたレスラーを思い出すなあ。

ほんもののMCを聞いたことがないから名乗られたらそうだって信じちゃうよ!これがJAM街の威力…

  • レスキューファイアー

今回はコーラスで魅せるJAM街!多人数ボーカルで全員声張って飛ばせるのだから、それが重なったときの威力と来たら。爽快な曲ばかりだから聞いててすごく楽しい。

  • SKILL

一番高く飛んで一番叫んで一番スカッとする曲!宇宙すごい!!
Wユースケとかちょもずんとか、メンバー同士でノる様子が楽しそうでかっこよくて良い。観客も一体になれる感じですごーく楽しい。
今回終わるのが名残惜しすぎて観客からアンコールが自然発生しちゃったのがJAM街の吸引力たるやという感じ。
センターで堂々としていたかんたさんが最後の最後でテンション上がって大ジャンプしたのちテヘヘしてるのかわいいです。
余談ですが、友達の結婚式BGMでこれがかかった瞬間に「MOTTO!!MOTTO!!」ってコール起きちゃったの面白すぎた。ゾンビーバーズで訓練されすぎである。*9

ユースケ「ありがとでしたー!またお盆に会いましょうー!」

盆と正月に一緒に来るJAM街だ!!

6. DJ + フリーダムプレゼンタイム 祝・再結成 NUMBER GIRL特集(MARCO.D)

MARCO.D「NUMBER GIRLの話をさせて貰いたいと思います…NUMBER GIRLの話をさせて貰いたいと思います……NUMBER GIRLの、話をさせて貰いたいと思います…
(客席)\それー!それぇー!!/
このときピンとこなかったけど、後で本人のMC聞くと向井秀徳感めちゃ溢れてるんだよなあこのスタートコール…w

MARCO.D「今日はMARCO.Dとして喋るというより向井の真似をして喋る一般人みたいな感じで、ちょっと聞いてみてください」
ただのファンじゃないか!楽しみさしかないな!!

「カッコのよろしいロックを奏でる4人組バンド」ナンバガことNUMBER GIRL、結成から7年・メジャーデビューから3年の人気絶頂2002年に解散をしています。

\クビ?/\くび?/\首なの?/\クビじゃないの?/
MARCO.D「クビじゃあない」

そこからの2019年、再結成・フェス・ワンマンライブの決定!
「前々からNUMBER GIRLの話がしたいってMEZさんに言ってた」というMARCO.Dくん、照れ笑いしながらのトークだからホントに好きなんだなあって伝わってくる。

こないだ再結成が発表されたときみんなはしゃいでいたけれど、どんなところがみんな大好きなのか。
バンド結成にまつわる公式動画を見せてもらったんだけど「直線的なベースが欲しいんだ」って台詞が気になりすぎた。

MARCO.D「この向井の姿とか…なんですかね?ただのTシャツに眼鏡かけて、なんかちょっと浪人生みたいな」
ちょっと悪口みたいな愛の言葉なんだけど、それでもそのあとちゃんと
「(その格好でも)なんで魅せられていたっていうと…音楽が素晴らしかったっていう、ノれる曲だったっていう、ただひとつそれだけで勝負していたバンドだったからっていうことですね」
ってしっかり言い切るの、いちファンとしてかっこいいよねぇ。


MARCO.Dの考えるNUMBER GIRLのかっこいいところ4つ!

一曲まるまる聞いてからの「こんな感じで…n、な、なんて言うんですかね、もう……どういう風に弾いたらこんな風になるのか…」って言葉が継げないほどたっぷりと堪能しているMARCO.Dが幸せそうでお酒が進みます。
MARCO.D「もうこれ…身体で感じるしかないなあって聞いてるんです」
って続けた彼の顔はまさに恍惚。
鉄風 鋭くなって』のベースが突き刺さるくらい格好良くて呻く。『殺風景』は確かに何歌ってるか分からないんだけど、吹き付ける風みたいに歌声が身体を叩いて揺さぶってくる感じがある。

  • 向井の独特なMC

MARCO.D「今から向井の真似するんですけど」
唐突に身体に向井秀徳をおろすMARCO.D。そのままMCでの思い出語りを真似するMARCO.D うそでしょ?
MARCO.D「今までに無いくらい、ふわっふわな状態でやっとります」
静かに楽しさのエンジンが最高潮に達しようとしているのが見えてちょう良いな!かわいいな!

  • 文学的と評される歌詞

MARCO.D「これ何?全体的に『何?』って感じなんですけどね
「『六本の狂った鋼の振動』は、ギターは弦が六本あるんでそのことです」
「『冷凍都市』…まあ東京ですよ」*10
解説しながら「すごい(向井が)感受性豊かだなって…」とだんだん恍惚度が増してきて「今日…やばいっすね」ってにこにこ顔になってくる彼が楽しい。観客大喝采*11

  • ライブがうまい

ここでやっと向井秀徳の姿がアップで映し出されましたが、ボタンダウンシャツでフェスに上がるおじさん初めて見たよ。
ふつうの休日のおじさんなのに、画が動き出した瞬間に「かっこいい~~!」と声が上がる、いやいやゆーてまだ曲前のMCだしふつうのおじさんだよ?

(北海道のフェス・RSRにて)
「あるいは、そうだね…蝦夷の地に、ひとり佇む江戸から来た女の子がいましたね。」
「あの子って、誰?」

「そう…それがたとえば『透明少女』

語るも野暮だがこの語りで心を持って行かれてしまった。ねえなにこのイメージの飛躍!ちょっと頭30秒でいいから聞いて!
聞き手である観客の意識を惹きつけて、曲へと一気に飛躍させるチカラ!今この瞬間に出会ったばかりなのにアッ好きって思いました。*12*13
MARCO.D「これ一般人のカッコしてるやつが歌うような曲じゃないです!」

客席側からは「向井秀徳のモノマネずっと見られる」「見てたい」って大好評でした。私もイキイキと真似しているMARCO.Dくんしばらく見ていたいなって思ってた。


7. LIVE MEZ&MC凜 with ゴライ・劇団がぁべる

ライブのお時間だ-!!今回は新曲にダンスあるって前情報で聞いててすごーく楽しみだったんだ。

と思ってわくわくしてたら、まさかの怒濤の新曲ラッシュで楽しさの許容値を超えた最高ライブだった。次の日からしばらくパンフレット見る度にアアー無理ーーー楽しいかっこいいかわいいーーーーって悶えていたので書くのが遅くなりました。(ほんとう)

MEZ「今日はね、ゲストをいっぱい用意しています!なんと、女子が出ます…そして、ゴライが出ます!」
ヤッター!!

  • お茶の時間(MEZ)

MEZ「ここでお知らせなんですが、1曲目すいません、私の新曲です」
ここでギャッと声が出る。心臓に悪いワクワクは先に言っておいてください!
イカレ帽子屋とかもーうそんなん好きに決まってるじゃんよって感じで、曲調も好きですもちろん!
うたっているのは自己嫌悪で眠れない夜に書く終わりの見えない日記みたい気分で、もっとお茶を流し込んでキメてハイになってこの曲ではしゃぎたいなあ。

バックでノリながらMEZさんを指すMARCO.Dくんもサイリウムを操るMEZさんもとても堂に入っていて、ライブの導入に最高な曲です。

  • まだ寝てたい(MEZ・MC凜)

イントロでのびのびと写真撮影に応える師匠と弟子。軽口を叩いていたのにコンマ0秒で曲に入る師匠と弟子。師匠と弟子(体言止め)
ライブを重ねる毎に凜さんがのびのびと振る舞うようになるなあと思っているけどッ今回は加えてソロパートが増えたし素のクレイジーさが垣間見えているし、お客さんと一緒にきゃらきゃら楽しげに歌う様が確立されていてとても良いなあ。

MEZ「今この舞台オレ以外"カワイイ"しかないから」*14
JAM街の盛り上がりに対抗して振り付け文化を導入したという話題の新曲だー!

大ヒットした曲のカバー*15ということで、エレキなイントロが流れるだけで沸き立つ場内です。
コールを推奨する!ってことでスケブを掲げて歌詞を教えてくれる師匠。ときどきめくり損ねてブーイングを受ける師匠。「オンリーワン」と掲げたままぴょーんと跳びあがる師匠。(体言止め)

歌いながらダンスする凜さんちょう綺麗かっこいい!!!
凜さん、ミュージカルの時も思ったけど足の踏み出しとか伸ばす手とか、動き一つ一つに迷いがないんだよなあ。堂々とした所作のせいでステージで一番小柄なのに他の人にまったく隠れないしスポットが中心に当たっているので凜さんのワンマンライブのよう。もうここにテントを立てよう。

そしてリハーサルの時からきゃっきゃと楽しく仲の良い様子だったがぁべるのツインズ*16。黒レース・ジャケット・ダメージジーンズをおそろいにして大人っぽく綺麗なフロントダンサーさん!ダンスもダイナミックに動くしキュートな小技を繰り出すし、きらきらくるくる楽しく踊る様子はさながらミラーボールの光線みたいに凜さんを飾っていて、ねえすごく良い相性のパフォーマンスだったんだけど!!これ眼前で見てはしゃいでしまって良いの!

\ぶーぎばっ ぶぎばっ/

すれ違いざまにMEZさんにハイタッーチ、と見せかけてチョキを繰り出して退場していったいまかわさん本当に100億点。

終わって開口一番「いやあの…適応早くないすか…?」ってMEZさんが観客に戸惑っていたんですけど、開始30秒でUOが配られるイベントでなにを今更!演者が歩みを止めないのなら客もその横顔を逃さないように早足でついて行くだけなんですけど!

  • ぼくらのゆくすえ(MEZ・MC凜)

あの頃の僕らが問いかける
「それは思い描いていたとおりか?」
そんなわけないさ わかるだろう?
でも、わりと悪くないストーリーさ

ねえほーんと歌詞が良いのさ。お芝居の中の4人の雰囲気の暖かさを思い出す。
うたごえが前回よりも力が増していてよかったなあと感じます。

  • ウタカタノヒビ(MC凜)

MEZ「誰が凜さんの新曲はひとつだと言った?」
まさかの新曲3つめ!お芝居の度に経験を抱えて帰ってくる凜さんがよく感じられる曲。
これまでよりも歌らしさが増した曲調で、深みがある声でうたう凜さんはとても新鮮で良かった。
終わってすぐにマサイ族ジャンプを客をやらせていたけどな!

  • とるにたらない愛しさについて(MEZ・MC凜)

『やっべ寝れねえ、ラブソング作っちゃお!』とかいう早春の深夜テンションで作られたという、まさかまさかの新曲4つめ……!
MEZ「ワシかてエロくないラブソング歌いたかったんや」

これまでの曲とは一転、冴え冴えとした音楽に雰囲気が心地よく冷たくなって、落ち着いたトーンで語り出す。離れたり離したりしながら終わらない続きを希ううた。とても好き。
ラッパーMEZはきちんとかっこいいということはVol.2感想で書いたんですけど、やっぱりかっこいいんだよなあ。「お茶の時間」もそうだけど、ひとが誰しも持つ足踏みする気持ちや躊躇いながら手に触れるときの気持ちの曲がMEZさんの手によって聴けて大変嬉しい。

  • NIGHT OF ZOMBEAVERZ(MEZ・MC凜・ゴライ)

この夜は終わっても次の夜は来るぞ、備えて生き延びてまた跳ね回ろうぜ!!という曲!
ひとつの喜びが無限に続くよりも、"またある"って思える方が生きる拠り所になるんだなあってここのところ思います。

MEZさんがステージ下に降りて乱入気味に踊るyouth kさんとコラボしたときが一番テンション上がった。強制的に血の気がアガる曲なんだよなあ!

凜さんデビューから1周年、やっと1年なワケですよ…師匠とゴライくんとMARCO.Dくんとチームを組んで、1年間ずっと賑やかな場所でライブを見せてくれていて本当に嬉しい。ラッパーずっと見ていたいなあ!

8. ウルトラマンネクサス特集(阿G)


重篤なヤマイにかかっている好青年の阿Gさん、今回はどこでどんな微笑みを見せてくれるのか!

阿G「僕だってね、これまでの回でトラウマ児童文学とか、ノベルゲームとかやってるけど、今回は子どもに明るく希望を与える特撮を紹介していきたいと思います」
「じゃじゃん、『ウルトラマンネクサス』ー!」

おっ光の国から来た戦士じゃないですか、これは客も朗らかにお話が聞けるのでは?

阿G「朝の7時半に放送していたんですが、監督たちは深夜31時半のつもりで作っていた番組なんです
「視聴率低迷やおもちゃの売り上げ不振によって全50話予定されていたのに全37話に短縮されてしまっています

不穏だ~~〜〜~!!


手始めに不穏になってしまった3つの理由を分析してくれました。

  • 1.話が暗い*17

阿G「冒頭で明るく楽しいって言った(その口で)ね、早速迷子なんですけど」
ここでもう笑みがちょっと漏れてる。

まずシンプルに敵が怖い。一番はじめに出会うビースト(怪獣)ペドレオンを見せて
「縦長の、下腹部に付いてる口で人を捕食するんですけど」ってもうここで書き出しただけで怖いよ!
しかもガルベロス、クトゥーラと続いてビーストたち本当におどろおどろしいわ!もっとこう、ブースカみたいな清涼剤なかったのかよ!
阿G「ま-ねー、全体的に子どもたちに愛されるデザインじゃないんですよね怪獣たちが!」
うん…逆に目に焼き付いちゃうとその後の人生に影響及ぼしそうなモチーフばかりだよねえこれ…

  • 2.テンポが遅い

阿G「同じビーストに4話くらい使ってるんです、30分番組で4話使ったらもう映画なんですよ!

  • 3.設定が異色

低予算ゆえの苦しみが彩る独特な魅力をもつネクサス…でも当時メタフィールド的な設定流行ってましたよねえ、封絶とか…
阿G「失敗作の一言で片付けるにはもったいない」
阿G「そこで提案なんですが、全部見ろとは言わないから主人公が最初にウルトラマンに変身するところまで見ていただきたいなと」

その一言でチラッと過ぎる心配をよそにストーリーテリングを始める阿Gさん。ここまで来たらもう逃げられません。


阿G「主人公孤門くんがペドレオン幼体に襲われもうダメだと思ったそのとき、なんと光の巨人ウルトラマンが表れ助けてくれます。そのシーンがこちら!」
「上からグーパン」

ペドレオン幼体を頭上からグーパンして叩き潰すウルトラマンの図、めちゃくちゃ衝撃的でしょうよ!!!
その画を掲げながら思わず微笑む阿Gさんを見ると、ああ興が乗ってきたんだなっていつも思う。*18

そして前半の見所*19、孤門くんとその彼女リコさんのほのぼのしたやりとり…からの
阿G「病院に入院したリコさん、家族と楽しく電話をしているのにその電話どことも繋がっていないんですよ
「孤門くん、失踪したリコさんを探して彼女の家を訪ねます。家には彼女の描いていたであろうたくさんの絵が飾ってあります」
「こういう感じの絵なんですけど」

アア〜〜〜〜ッ!!アアア〜〜〜〜〜〜ッ!!


阿G「まあこうなりますよね」
って絶叫する孤門くんの画を掲げながら身体を震わせて笑う阿Gさん、めちゃくちゃ魅力的なはにかみ笑いをしている。

リコさんは孤門くんをかばって消滅し、その後も敵が孤門くんを苦しめるためあの手この手を繰り出してくる。その「あの手この手」が何処までもエグい!

阿G「勝つことが目的じゃないんで、彼はね、孤門くんを徹底的にいたぶりたいんで」「端的に言って地獄絵図が展開されるんです」
などという休日の清々しい朝に似つかわしくない解説がどんどん繰り出される。ちょうたのしい(わるいかお)

阿G「今まで人知れず傷つき、守ってきた人間たちからも攻撃されそれでも戦った姫屋さんに政府は何をするのか!」
「正解はこちら、人体実験!

アアーーーッひめやさーーーーんーーーー……


そうしてクライマックスを迎えウルトラマンが代わり第2部に移るんですが、今度は生き急いでる新ウルトラマンと話数が短縮され生き急ぎ始めた制作陣が見所になってくるようです。

ここでもメフィストツヴァイとかダークザギ様とか、いちいち悪いウルトラマンたちがかっこいいんだよなあ、もったいなあい。



阿G「…というわけでね、この孤門くんが光を受けつぐ最終話37話まで是非観て欲しいんですが」
MEZ「だと思ったよ!」

「○○だけでいいから」戦法は古今東西有効戦術なんですよねぇ!

阿G「ちなみに、ひとつあとのウルトラマンマックスという番組がなんでか分かんないんですけど、なぁんでか分かんないんですけどものすごーく明るい作品なのでね!そちらも楽しんでいただければなと」

阿Gさんのおしゃべりは感想がシンプルになるんですよね、サゲも完璧だし一本落語を見たような気持ちになる。アー楽しかった!!


9. 『ジョジョの奇妙な冒険』スタンド特集(ゴライ)

ゴライ「今回はね、ずーっとやりたかったね、この特集『僕の大好きなスタンド特集』!!」
「まあみなさん休み時間だと思って全然聞き流して貰っていいんでね」と言いながらもうトークスピードが最高潮に近いゴライくんである。ニトロ吹き込まれてエンジンがブルンブルンかかっている…

<第4部>
1.ザ・ハンド

「空間をけずりとる!………するとお~~~~っ!」


<<突然の漫☆画太郎>>

他の漫画のコマを文字通り突っ込ませると言うのっけから本気プレイのゴライくん、思わず笑顔でつかみかかるMEZさん、「オオーイ!」という歓声(?)と拍手の巻き起こる客席と会場はもうしっちゃかめっちゃか!まだ開始3分ですよ!!

ゴライ「空間を削り取った結果引き寄せられて仗助がこうなってしまうという、イメージ画像です」
MEZ「仗ーーー助ーーーーー!!」

一番欲しい、と語るとおりザ・ハンドが大好きすぎてこないだノールックでフィギュアを買ったゴライくん
ゴライ「”オレを買ってくれ!”って目をしてたから買ってあげたんだよ」
MEZ「『MEZさんこれ!』って言ってそのままレジに行ったんですよ」


2.ラブデラックス
山岸由花子というキャラが好きすぎて!」「出てくる回は全部当たりなの」「超良かった、本当に良かった」と言葉を尽くして山岸由花子を褒める姿がとてもチャーミングだった。

3.シアーハートアタック
「デザインがほーんとかっこよくてね!オレはもうこれをルンバみたいに家に放し飼いして飼いたいんですけどね
MEZ「そんな物騒なルンバあってたまるか!」

<第5部>
4.エアロスミス
スタンド収納方法がかっこいいいって、ボーイズがめちゃくちゃにはしゃぐの本当にキュートがすぎる。

5.スパイス・ガール

初めてお会いしたけどかわいいねえ…!!
ゴライ「なーーーーーんてかっこいいんだバカヤロウってね当時は思いましたね」

6.クラフトワーク
MEZ「地味な出番のスタンドなんすけどデザインが超かっこいい」
ゴライ「顔の感じと歯がギギギッてなってる感じ、すごいあの歯並び見て!ちょう綺麗じゃない?」
MEZ「歯並び!!??

7.ビーチ・ボーイ


(小休憩して、MEZさんの好きなスタンド紹介)

  • クレイジーダイヤモンド(第4部)

MEZ「第3部の主人公のスタンドが、めちゃくちゃ力が強くてめちゃくちゃ動きが速くてめちゃくちゃ手先が器用で、顔はイケメンでなんなら時間が止められるっていうもう最強のスタンド」
「その後に出てくる主人公はどんな強いスタンドなんだって思ってたら、ダサい……
客席\ダサくない!/\ダサくないだろうがよ!/*20
MEZ「だってそのとき中学生だったから、頭にハート付いてる主人公ちょっとヤだなって…!!」

熱っぽく話すMEZさんも、圧をかけながら聞くゴライくんも大好きなシーン紹介してくれたし、やはりみんな大好きなスタンドなんだなあ。

<第6部>
8.ストーン・フリー
9.プラネット・ウェイブス

「これがねぇ!ジョジョのなかでいっちばんかっこいいと思ってる!!!もうほんっとうに最高なの!!」
勝利した徐倫の美しさを語るゴライくんが今日イチ輝いてはしゃいでいたよ。

10.ジェイル・ハウス・ロック

<第7部>
11.タスクact4
ゴライ「これ皆さん目に焼き付けておいて欲しいんですけどね、このね、このフォルム、このフォルムやばくない?このフォルム、もうねオレいっちばん好きでね!!
見事にテンションがクレッシェンドしてボリュームが上がっていくゴライくんが最高。
主人公スタンドの説明としては戸惑うような
ゴライ「殴った相手を絶対殺すマンです「もうすごい死人が出ます」
MEZ「『すごい死人が出ます』……」
っていう応酬が本当に楽しかった。

12.マンダム
13.20th Century BOY
うわぁーー好きぃーーーーって声が上がる場内。着るタイプのスタンド良いなあ。
ゴライ「これもちょうイイ!」
MEZ「もうみんな分かると思うけどゴライの好みのデザインじゃないですか」
MEZ「(持ち主が)完全にギャグで処理されるのよね」
ゴライ「まあねこいつ顔が気にくわないじゃないですか、だからいっかなって!」

14.チョコレイト・ディスコ

ゴライ「シンプルながら非常に強い!敵ながら非常にあっぱれ」

ゴライ「(持ち主が)ディ・ス・コって名前なんスよね」
MEZ「荒木さん名前付けるとき雑よね」
「多分ねぇこれ描いてるとき仕事忙しかったんですよ、多分たまたま有線かなんかで流れて「あっこれじゃね」って描いて、で1話で終わるようにちょちょっと…」
MEZ「キミは荒木さんのなんなのかな?」
オレは荒木さんの化身ですよ


ま さ か の ご 本 人 登 場 !


ゴライ「オレ子どもの頃の荒木さんなんですよ、荒木さんが時空を飛び越えてゴライ家の赤ん坊と自分をすり替えたんで、ホンモノのゴライは別の世界に居ます」
MEZ「いともたやすく行われるえげつない行為…!」


彼があまりにもすらすらと出自を語るから本当なんじゃないかって信じ込みそうになってゾッとする23時!!!

1スタンド1分くらいでずらずらと注入されるので、良質なドーピングとしてとても楽しかった!!まさかの出自も明かされて第2回への引きとしては最高でしたね(ぐるぐる目)ジョジョ読みたくなってきた…!!

10. 推しのいる生活(シーン編)(いなだかな・ホンダラン)

カンカンとランランのすげえ楽しい推し話(オシバナシ)だよ!なんと今回ランランは東京のお仕事から直接来てくれました。ありがてぇありがてぇ。

MEZ「今回トリを務めていただくのですが・・・みなさんわかってますね?(トーク時間のタイマーを放り投げる)時間無制限推し話ですどーぞ!!」*21
やったー!!
今回はそれぞれの推しの、特に推せるシーンについてトークトーク&シャウトです。
遠からんものは音に聞け、近くば寄って目にも見よ、ついでに「めっちゃわかる」のふぁぼも押していってくれ。

かんた「ここ(スケブ左下)がぼっこぼこにされてるシーンですね、大変興奮します
スケブの画がめくられる度に、ステージに詰め寄っていたお客から堪えきれない叫びが漏れ、天を仰いだかと思ったら頷きながら席に突っ伏す。

かんたさんもどんどん螺旋力が高まっていって、スタンドからマイクを取り上げ立ち上がる。絞りだすように説明を続け身振りをこなし、極まった最後には客へパッションをぶつける最高の一言。
「もおおッ……!通じてッ!?」
通じてる!視聴者にはもちろん未視聴者にもきみのあついおもいつたわってくる!!

宴の開始から6時間半経ち時刻は23時過ぎ、最初からクライマックスの語りのおかげで、今日一番の狂乱が引き起こされていたのでした。ドーピングだよドーピング!ここからまだまだ続く。

  • アイドルグループBiS

続いてはランラントーク。同じプロダクションの中で翻弄されるアイドルたちの中でも今最もドラマチックなグループについて。
人間と人間をぶつけるとドラマが生まれるんですけど、まさかそれを自らと同じ次元で実行する大人がいるとは考えたことなかったですよわたし。女の子をなんだと思ってるんだ。*22

アイドルたちは意思を持って舞台の上に立っている限り上位の存在なので、思う存分好きなようにきらきらしてもらいたいですよね!
同じグループに憧憬の相手がいるだけでエピソード性があるのに、彼女がライブで歌えなくなった瞬間に、迷うことなく進み出てパートを全部歌いきるなんて、そんなん……その踏み出せた足に拍手を送ってしまうわ…

体制変更、卒業を越え、ドラマももちろんあり、「これまでBiS知らなかったけど気になってきたなあ」という雰囲気の会場で、ランランがさらっと「そんなBiSなんですけど、今日解散しました☆」とかいうので今日イチの「嘘でしょ!!??!!」が出ました。ほんとでした。



これがライブでプレゼンを聴くことの醍醐味だよ…初体験なことばっかりだよ…

かんた「もうこんなこと話されたあとで、どう話せば良いか分からないんですけど…」

BiSトークの後を引き継ぎ、混乱してぐるぐる目のままかんたさんが紹介するのは「寄生獣」に登場する、作中で唯一子をなし主人公へ託した田宮良子。

振り返りに夢中になっては、時折掲げてるスケブを見上げて「あれ、田宮良子の話ですよね?」と自分で自分に問いかけているかんたさんに和む。
「どんどん目の前で人が死んでいくので、高校生なのに泉新一の(主人公)倫理観がめっためたのぐっだぐだになるんですけど」って語りがリズムがあっていいね!って思った。口の中で転がしたくなる。
「ちょっと待ってください今頭の中でページめくってるんで」って言って、訥々と回想を述べていくかんたさんにに感化されて、読者だったお客さんが思い出していく様子も面白かった。そうだよね脳内でページめくって検索するよね。

「もう私が話すより卒業公演全部見て!って感じなんですけど」
と、ランランが最後に語るのは、3月31日限りで芸能界を引退する彼女の、1月7日の卒業公演のお話。

ランランの、ねむさんに対する敬いと憧れと愛情が詰まった声がすごく良くて、そんな声で、でんぱ組.incを大事にしていたねむさんが選んだダブルアンコール曲の背景を聴くのはこれぞ名シーンと思ったし、ねむさんの最後の挨拶読まれちゃったらオタクじゃなくたって泣いちゃうよね。脇で涙ぐんだり鼻をすすったりしてるひとが何人も居た。
おつかれさまでした。

*23


  • ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」烏野高校キャスト卒業

3年間演じていたキャストが去年の秋に一斉に卒業…感慨深くなっちゃうねそれは。

かんた「田中せんぱーい!田中龍之介先輩ー!!」
板の上ではずっと役として生きていて、エピソード終了による卒業のときに、挨拶のためにただの役者としてキャラクターを寸の間脱ぐ、その徹底した仕事ぶりはカッコよすぎる。

かんた「ライビュで見ていて、泣きながら田中せんぱーい!!ってコールしたし、隣のお姉さんたちも泣いていた」

いまここには居ないキャストの分もスポットを当てる演出も、大好きすぎるやつですね…お疲れ様でした!


卒業シーズンだからすこししんみりしつつも、がっつり語られる熱量にたくさん元気をもらったのでした。おふたりのトークは生で聴くのが一番ですよ!!!


おわりに:生活の祝福と「休日は何をしているんですか?」の最適解

カンカン&ランランのトーク終了後、フッと消える照明。

MEZ「パリピの間では、サプライズっていうのが流行ってるらしいじゃないですか!」

合図と共に持ってこられるケーキには「おめでとう」のチョコと蝋燭、目をまん丸くしながら促されて再びステージに上がるランラン・凜・MARCO.Dの3人。
大学・院を卒業し明日からまさに社会人にジョブチェンジする彼らをお祝いするやーつだ!
喜びが抑えきれない表情の3人で揃って蝋燭吹き消して、周りから拍手を受けて新しい生活を祝福です。
心と身体の健康を大切にね。車も電車も職場以外の好きなところへ向かえるし、社会も上司も殴れば倒れる!

MEZ「じゃっ切り分けよっか、ゴライよろしく」
ゴライ「あいよっ」
逆手に持ったケーキナイフを迷いなく突き立て、さくさくと切り分けていくゴライくんにツボった。吊し切りの鶏肉かよ。


余談なんですが、職場へ水戸のお土産を買っていった時に「何しに行ってきたの」聞かれた時の返答が一番難しいです。出演者一同困ってるんですけど、誰かこのイベントをうまいこと説明できる言葉、思いついたりしてないですか。
(Vol.5パンフ前書き by youth k)

社会人になったら「今度の休みは何するの?」と聞かれる頻度がグンと上がった。上司は「帰省です」の一言で済ませられるから良いとして、ちょっとやっかいなのが先輩たちだ。当たり障りなく、整合性がとれてかつ場所を特定されないような説明をしている。本当のことを順を追って伝えたら、どんな交友関係なのか事細かに把握されるような気がして抵抗があるのだ。「いいじゃないか減るもんじゃないし」という言葉はこの世の中で一番唾棄する誘い文句のひとつだ。余談です。

なので、この場合そつなく答えるなら「地元で●●をします」なのだけど、はてどうしようね、と一年間考えている。
「えーっとライブハウスで7時間くらい、いやライブだけするんじゃなくて、多いのはトークなんですけど。面白かった漫画の話とかアイドルのライブとか、プロの人じゃないです友達が、いや友達じゃない人も居るけど話聞いてたら結果友達になるっていうか、観客同士も別の話で仲良くなるのもあるし。あとペンライトも振ります、アイドルが出るんじゃなくて、アイドルの曲がかかったらDJの人が配ってくれるんですけど」
まったくまとまらない。絵を説明する伝言ゲームみたいだ。最終回答はきっとロックフェスか真剣十代しゃべり場の図ができあがってるに違いない。


帰宅後に当日メモ*24を開いたら一番上にこう文字が打ってあった。

  • 「拡張された飲み会ですこれは」

まったく前後の文脈に覚えがないのですが、おそらく最初の頃に拾い聞きしたことばを写しておいたのでしょう。飲み会、と一言で済ませるには概念が拡張されすぎているけど、照準は間違ってないと思う。部室の中よりはオープンで、社会の目からは守られる、連続性のある飲み会。

さらに、拡張された飲み会と捉えるならば。大学の民俗学の授業を思い出したのですが節句ってあるじゃないですか。
七草粥・ひな祭り・こどもの日・七夕・菊とありまして、季節の変わり目の2ヶ月に一度、特別な食べ物やお祈りをして日々溜まった良くないケガレを流す”禊ぎ”をするイベントです。
かつては節句の神事と宴会がセットで催されていたそうで、宴会となればおいしいお酒も歌や舞いも定番でしょう。まあ聞いて分かるとおりゾンビーバーズもここに名前を連ねる「禊ぎイベント」と考えられるわけです。つまり神事。
だって昔の人も明日生き延びるために日々の鬱々としたケガレを祓っていたわけじゃないですか、頻度も目的も同じだし実質ゾンビーバーズです。

「弱気も鬱もまとめて吹き飛ばす与太話
 ばらまいていく ただマイペースでいられない日々に喧嘩売ろうぜ
でっかい音で夜を彩る さあ調子はどうだいチンケな兄弟」

職業も年齢も性別もここでは全部そぎ落とされて、好きなものを手に抱えただけの姿でステージに立てる、その姿に拍手を送れる。なんと心が軽くなることでしょうか。
帰り道に深刻さ無く「あー明日の仕事嫌だな」って軽く口をついて出るような、そういう気分にさせてくれるのがほんとうに嬉しいのです。

私も今回、諸注意と宣伝でちょっとだけステージに上がらせて貰いました。部屋で眺めているだけで満足していた、堪らなく愛おしい服に袖を通して、ああ自分を見て褒めて貰えるってちょういいものだなって実感したのでした。
この夜が楽しかったという思い出の残滓をかじって、日の光を浴びても死なない人間の姿を保っているのです。お金を稼いであらゆる作品の終わりを見届けたいからね。


というわけで、今後休日の予定を聞かれたら「ちょっと禊ぎに」
これで狂乱(ZOMBEAVERZ)元年も生き延びていきましょう。

ハピネス!!!

*1:又吉「ジャッキーの映画がテレビでやった次の日は学校でみんな机蹴ってた」 MEZ「僕の学校荒れてたから、ジャッキー観た次の日じゃなくても机蹴ってました」 又吉「Oh……」

*2:これが3秒くらいのうちに起こる

*3:ブログの過去記事を読んでね!

*4:意味が分かると怖い話かよ

*5:「死んじゃうよぉ…」ってゴライくんが隣で呟いてるのがいいヤツだなって思った

*6:youth k「バンド結成から26年メジャーデビューから20年、でんぱ組.incの10倍です!」MEZ「これ並べる必要あったか⁉︎」

*7:IMASARA

*8:豊洲なのか…?」「今度は豊洲なんだ!」「豊洲かあ」ってざわめく客席楽しいよ

*9:結婚式なのに、なんでか手元にオレンジ色に光る棒もあったんですよね、引き出物かな

*10:アッ"凍京"ね!って感じで膝を打つ。

*11:彼の友人たちからは「無限に見てられる」「見ながら5杯は飲める」と大好評な様子だった

*12:多分当時の空気というか若者文学観なのだろうが、初めて触れた頃のライトノベルに近くてびりびり身体の芯に来た感じがする。ジャンル媒体関係なくなんでも、論理やイメージの飛躍で一瞬置いてけぼりにされる感覚が大好きなんですよね。サーカスの空中ブランコみたいにはっと目線が動かされるやつ。

*13:全然本筋じゃないけど向井さん東京って絶対呼びたくないマンなんですね

*14:客「かーわーいーいー」MEZ「やめろぅ業務妨害だ」

*15:ちなみに私はパロディタイトルを聞き過ぎて本当にそういう曲があったと言うことを知らなかった

*16:登場時のMEZさんの「フォトジェニーック!」というかけ声が最の高。つられて踊り出すカメラマンとDJもかわいらしい

*17:シンプルイズベストじゃないですか!

*18:すこし暗かったのでyouth kさんが下からスマホライトで照らしてて、衝撃的な画がはっきり見えすぎてしまうことで余計に恐ろしさが際立つという相乗効果

*19:と書いてグッドトラウマポイントと読む

*20:主催に当たりの強い客席である

*21:客「そうだそうだー!」「タブレット割っちまえ!」 MEZ「オレのだから!!」

*22:トークはエモかったけど、Pに対してちょっとがちめに怒ってる。同じ次元に生きる相手の、人生の中で起きたエピソードをお話として消費することの後ろめたさを感じない人間がいることに。アイドル、idolってそうなのかもしれないけどさ

*23:円盤も発売されたばかりだけど、Amazonの聴き放題サービス加入してると聴けるようなんだよね…気になるhttps://music.amazon.co.jp/albums/B07PLK9HZL?ref=dm_sh_vWIfkn0P9YSGzEyAoHBMzDgU7

*24:ポメラでリアタイ記録してる

感想:「イップ・マン 外伝 マスターZ」マックス・チャンの美しさが大勝利というお話

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友達の、香港映画の宣教師に連れられて、今日見てきました。合計11人で。宣教師も言ってましたがなかなか10人単位で映画を観にいくのは無い経験。

中華系アクション映画、「ドラゴン・マッハ」「イップマン」継承は観ている人間ですが、いやあ大変楽しかった。

イケメンとイケオバと美女をはじめ、敵から味方から見惚れるアクションのオンパレード。

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観たあとだと、このポスターが格ゲーのキャラクターセレクト画面に見えますね。

 

そんでもって、「イップマン」もしくは「ドラゴンマッハ」を観たことがある人はぜひ今回の「マスターZ」も観て欲しいと強く思いました。マックスチャンが今までで一番かっこいいんだもん……
まず前提として「マスターZ」はドニーイェン主演イップマンシリーズの外伝作品である。外伝かつ主人公が別のキャラの単体作品なので、イップマンを観ていなくても筋書きはちゃんとわかる、はず。

何故なら香港のアクションスターたちによる美しい身体が見事に絡まり、解き、拳を打ち合う素晴らしいアクションがこれでもかというほど味わえる映画だからだよ!!

わたしと同じヒューマンであることを疑うほど、身体が軽々と宙を舞い、看板を蹴って跳び、壁に張り付いて蹴りを出す。しかもみな美しい。美しい人々が美しい構えで闘うのは観るだけで気持ちいい。

 

マックスチャンが今生いちばんかっこいい

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みんな知ってるとは思うけど、オーケイ!もう一度説明しよう!

主人公は張天志(マックスチャン)。寡黙な男だが義に厚い。かつては詠春拳の道場を開いていたが今はたたみ、少し離れた街で一人息子を育てるために食品店を営んでいる。

すこし寡黙、でも息子への愛は一心に伝わってくる。配達の品と一緒に息子を自転車に乗っけて、バス停まで送る冒頭が本当に和むんですよ……慌ただしい日々でもちゃんと息子の誕生日プレゼント買って、急いで家に帰ってレストランにおめかしして走るの、すごいかわいい。

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これはレストランの前でしょげてる父子。いやあかわいいか。

あとマックスチャンのお顔が整ってるので真顔で佇んでいるだけで画が成立してしまう。

イップマン3でライバル出演した時には、詠春拳の武館を開くまで行ったのできっちりした髪型で、今回は詠春拳から一旦離れているのですこし緩めの髪型にしている。その格好良さとセクシーさのあまりわたしは劇場で口を開けてしまいました。これで一子の父はずるい、許されていいのかこんな綺麗さ。

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この武骨な姿、詠春拳以外はなにも気にしてこなかったような風貌なんですけど、息子を伝わる形で愛しているし、しかもいざという時機転がきくし頭がいい。闇討ちされて火事から逃げ出す時も、息子を守りつつ脱出するために単なる暴力じゃなくて知恵を働かせる。武骨なのにとっさの頭が回るのすごくポイント高いです。とてもかっこいい。

そんでもってアクション!単体で好きなのは身を寄せることになった歓楽街でのアクションシーン。ネオン街に連なるバーの看板を次々と蹴って跳び、看板の上の細道で敵を殴り落としていく!軽々と登っていく姿が本当にかっこいい。

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イップマンの柔和な余裕とはまた違って、敵に囲まれても冷静に真顔でやっつけていく姿が彼のやり方だし強さでもある。だからこそ、魘される息子の手をそっと握ったり頰を撫でたりする父親のやさしさを垣間見て、我々はきゅんとしてしまうわけですよ。かっこよさの塊かよ。


このあとのね~~~~トニージャー演じる暗殺者との一戦がわたし一番好きなんですけど~~~~~~聞いてくださいよ~~~~

 
チート級に強い殺し屋トニージャー

「ドラゴンマッハ‼︎」では娘を救うべく悪の用心棒マックスチャンと闘ったトニージャー、今回は雇われの殺し屋として張天志の行く手を何度も阻みます。

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いやまずこのビジュアル!愛娘を愛しんでいたパパからの人絶対殺すマンなのでドラゴンマッハとの落差がすごい。ドラゴンマッハと立場がおよそ逆なのも面白いなあ。

劇中でほぼ喋ることなく、淡々とマックスチャンの蹴りを受け、拳をかわし、跳んでは投げ飛ばす。

私的ベストバウトはこの2人なんですけど、特にブティックの入り口で2人で組んでやりあうシーンがちょうかっこいい。2人で拳を打ち合い蹴りを繰り出し背後のショーケースを割るまでの息のあったアクションが、凄まじいスピードで行われるブレイクダンスのようで本当にかっこよくて美しい。これぞ舞踏/武闘ですな!(言いたかった)メイキング観たいナァ。

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アクションだけではなく、ストーリーにおいても彼の動向が一番のキモといってもいい。悪いトニージャーめちゃくちゃいいですよ!2ではメイン級でお願いします*1

 


女性陣の衣装の美しさ

張天志親子が身を寄せることになったのは、歓楽街でホステスをしている双子の部屋。距離を縮めていく双子の片割れジュリアのお洋服がマア綺麗。

チャイナ服からすこし流行りにアレンジされた、スタンドカラーのトップスやワンピースがいくつも出てきて、着替えるたびにずーっと見てた。マスターZ見た後はスタンドカラーの服が欲しくなっちゃうよ!

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画像見つからなかったけど、中盤病院のシーンで着てたレトロ柄のワンピースがまた可愛いんだ…


あと、マフィアボスとして敵対するクヮン姐御の着ていた、青いドレスも大変に素敵でした。イケオバすてき…。

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透かしレース、特に下地と同色のレースは本当に可愛いし大好き……

 

イップマン本編との対比

どちらが正当な詠春拳の使い手か、イップマンとの闘いに敗れたあと、新たな町で再起を図る天志の物語。

今回観てて、ああイップ師父はどこまでも「清廉」だったのだなと思い返していました。貧しくても微笑みを浮かべ、妻や子と支え合う。綺麗な調度品の並ぶ家の中、あるいは整然として何もない道場や広場で愛のために拳を振るう。それが「イップマン」の画面の美しさ、物語の美しさに繋がっていたのだなあと。

対比して、張天志が住むのは歓楽街の雑居ビルで、息子と生きるために客に酒を酌み料理を出す。出てくるモブは酔っ払い抱き合う男女に喧嘩や麻薬で争う奴らばかり。ごちゃごちゃしていて薄暗くて、けれどこの生活も美しいことには変わりないと、ネオン街の「日の出」のシーンで伝わりました。さりげないシーンだったけど、思い返すとますます美しくなるなあ。


あとちょっと笑っちゃったんだけど、今回めちゃくちゃものが壊れる。レストランもブティックも、マフィアの姐御のお部屋も闘いの中で容赦なく壊れる!書斎机ってあんなサブレみたいに簡単に割れるものでしたっけ…と目を疑うほど、部屋全部の調度品がバキバキに壊されていきます。

前述の、本編における清廉な美しさのなかでは出来ないから、この際やってしまえ!!みたいな気概を感じました。出血大サービスで余計なところまで破壊してましたよね?イップマンの奥さんがその場に居たら怒りで倒れてしまいそうだなあと思ったり。

 


肝心のストーリーもアクションも殆ど語ってないけど、とにかく劇場で観られる人はいい男とイケオバの美しいアクションと可愛いお洋服のために観てください!!

劇場で観られないなあという人は円盤を待とう。私もすぐ買う。


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*1:外伝の続編#とは

3/9 スパイダーバース 舞台挨拶&本編感想

評判を聞いてえいやっと観に行ったら、たまたま舞台挨拶中継付きの回でした!なんて幸運!というわけで舞台挨拶と本編の感想。

 

舞台挨拶(小野賢章宮野真守悠木碧)

3人登壇してスクリーンに大写しになった瞬間に「いや500億かわいいか」って呟いてしまった。声優業界の中でもアーティストや俳優活動が盛んで見た目の整い方が半端ない3人が一堂に会してしまった。空間のビジュアル値が高いよ!!!!

特に宮野真守さんがかっこよくて、いや正確にいうと普段から彼はかっこいい見た目をしているのだと改めて気づいてしまって、その不意打ちに動揺してしまった。


最近実写だと雅マモルとか巽幸太郎コスプレとかしか見てなかったので、きちんとした格好をしてきちんとした居住まいでインタビューに誠実な回答をする宮野真守を見つめるの、3秒も持たない。なんだあのカッコいい30代。ふだん面白にいちゃんだからちょっとぜんぶキメキメだとずるすぎる。

でもインタビューが進む中で段々とふざけが顔を見せ始めて、あっいつもの宮野さんだって安心しました。

ジャケット赤・シャツ青・ネクタイ赤で、スパイダーマンカラーリングだと思いつつも頭をよぎる栗田貫一ボイス。トーク中に我慢しきれず賢章くんが言及しちゃうのに笑った。

賢章くんはおっきめパーカーでマイルススタイル。

悠木さん、緑のタータンチェックのスカートがとてもとても可愛くて、黒リボンを結わえたレースブラウスと一緒にすごく良く似合っていた。去年私が熱望していたJane Mapleかしら、と思ったのだけど微妙に違いますね。気になるなあ。

 

  • 作品に関わった率直な感想は?

賢章「マーベルが好きで、その中でもスパイダーマンがすごく好きなので、不思議です、この場に立っていることが…だって本来ならば皆さまと同じように客席で見ていたと思います。こう、ポップコーン食べながらね」

宮野「いいよそれは(笑)」

悠木「コーラがここにあってね」

宮野「いいんだよ細かいデティールは」

賢章「食べてるうちにこうポップコーンが挟まっちゃって…」

宮野「そこまでにしよう!??」

賢章「それで…なんの話でしたっけ??」

宮野「スパイダーマンになれてね~~自分の話に責任持とうね~~~~」

賢章「あっそうです、スパイダーマンになれたことがすごく…感無量です!」

宮野「便利な言葉!」

熱がこもってずれる賢章さんや茶々を入れる悠木さんにツッコミ入れたりフォロー入れたり、面白く転がしてくれる宮野さんが頭の回転が良くていい先輩だなって思いました。普段は1人で舞台の上をフリーダムに駆け回ってるイメージなので。

 

  • 吹替したキャラクターと似ているところは?

「ふだん声優でやらせてもらうキャラクターって自分より若いことが多いので、自分の年齢と近い今回はそういう意味でかなりプレッシャーでした。」

ここが、宮野さんの真面目な部分をふっと覗かせたコメントだなあって思った。真摯に受け止めてる感じ。

 

宮野「ぼくがぐうたらしたらこんな感じだろうなあって思いながら…すごいピーターぐーたらなんですよね」

賢章「えっいつもかっこいいか面白いかの宮野さんしか見てない!今日も……別の作品から……」

宮野「3世じゃねーわ!」

 

さらに、「宮野さんどんなふうにぐうたらするんですか?」とまさかの賢章さんの無茶振りに

宮野「えっ?こう……前にお菓子とか置いて、こう、ぐーたらするよ、ねっ(スタイリッシュごろ寝をキメる)」

賢章「脚長っ!身体の7割くらい脚!」

悠木「脚がぴーんって三角定規みたいになってましたよ!」

 


悠木「スパイダーマンでヒロインですって言われて、『おっMJか~?』って思ったんですよ、でも台本開いたらグエンのところに私の名前書いてある!えっ戦う方じゃん最高!ってなりました。マーベルの女子ヒーローってすごく…狭いじゃないですか!だからこうした形でヒーローになれて嬉しいです」

「グウェンは私が付き合いたい女にしました!似ている部分を探すというより、台本を読んで『えっ無理付き合いたい~』って思ったので、私が付き合いたい女に仕上がってます!皆さんと女の好みが合うといいなって思います」

絶対みんな好きになっちゃうよ!って豪語してました。その通りですよね。


マーベルヒーローがすごく好きで、なかでもスパイダーマンに憧れていたと思っていた小野賢章さん、シビルウォースパイダーマンが登場して(自分が声を当てられなかったことに)ショックを受けたそうで。

「でもそれは、今回のキャッチコピーの『運命を受け入れろ』っていう、まさしくこの作品に出会うための運命だったんだなって今すごく思います」

そんなふうに晴々と言われたら、「マイルスも小野賢章スパイダーマンになれて良かったねぇ!」って本編始まる前から高まってしまうよ!主人公が思い入れが一番強い作品で本当に良かった。

 

本編(吹替の感想)

スパイダーマン自体が初見ですが、とても面白かった……!!!

 

ひとことで言えば、物語も映像も音楽も夢中になって観られる作品だなあと思った。

学校を抜け出しておじさんの所に遊びに行くシーンで、大きなリュックをせおったマイルスにヒロアカのデクくんが重なって、大きなリュックがアメリカのティーンエイジャーというか、まだあれもこれも選べる子どもの象徴に見えたり。


ラストにやっと握手できたマイルスとグウェンへ「ンもおお可愛いなお前たち!」って悶えてるB.パーカーによくぞ言った!とサムズアップしたくなりました。


スパイダーマンどれも魅力的で選べない…敵のプラウラーのガジェット満載の武器もかっこよかったし。

でもやっぱりグウェンかなあ。賢くてクールで有能って公式で言及されてるし、実際そのように戦闘でも描かれてるのが惚れ惚れする。

スパイダーグウェン、白ピンク基調なのにしなやかな黒がバシッと決まってて、スタイリッシュでクールな雰囲気なんですよね。

舞台挨拶でグウェンのスーツも登壇してて、眺めてる間に足元がフェミニンなバレエシューズなことに気づきました。そのポイントで彼女のデザインが一番好き!って思った。少女のアイコンみたいな、可愛らしい足首リボン。舞台上では水色かな?って思ったけど実際は薄いネオングリーンで、それも狙いすぎない可愛さの理由か。

クール、フェミニンと、どちらも選びたい、どちらもわたし、どちらもかわいいみたいな印象を受け取りました。ありがとうキャラデザ。単独映像作品まだですか!


あとノワールももちろん心惹かれるよね、探偵でモノクロなキャラデザも素敵だし、大塚明夫さんなの本当に最高…昨今なかなか女の子に「おいで」って呼びかける大塚明夫聞けないよ……

ノワールは立ち振る舞いだけでキャラが確立するように見せていて、その分バトルもっと見たかったな~とか欲張る。

あとでポスター見て気づいたけど、パーカー被ったマイルススパイダーマンも本編で観たいなあ。

 


今回拝むほど感謝したいのが、吹替声優陣。ただ日本語で台詞を聞くための吹替じゃなくてちゃんとプロで固めてくれたことがまず嬉しい。

その上で声優さんたちの演技が、アニメでも吹替でも聞いたことない声質だなあって思って不思議に嬉しくなった。

実写の吹替のように画に完全に溶け込ませる声じゃなくて、アニメで聴ける声優の演技のいいところ・好きなところがさりげなく散りばめられてる声だって思った。上手いこと2つの要素が溶け合っている、絶妙なバランスの声質をそれぞれが使ってくれている!

声優のお仕事は今や多様であるけど、アニメの仕事がやっぱり私は好きだから。アニメで磨いた腕を他の仕事に活かしているのに気づいたら、本当に嬉しくなりますよね。


スパイダーバースはアニメーションだけど、実際見たら実写とアニメのいいとこ取りのような画づくりだって思って、だからこそ、声優の演技も実写吹替とアニメの間をグラデーションで移動するようなとてもいい塩梅だったのかもな。


実写映画をよく見る人には「日本のアニメで鍛えられた声優がこんなにすごい吹替するんだぞ!!!」って言いたいし、アニメを沢山見てる人には「吹替だとこの声優がこんな声使ってるんだよ、アニメじゃあ聴けないんだよ!!」って言いたい。そんな、勝手に誇らしくなるような、素晴らしい吹替だなって思いました。

 

まずピーターパーカーのかっこよさ、そして一心同体みたいに声を当てる中村悠一の素晴らしさよ!!!!

ピーター・パーカーを見たのは初めてなんですけど、ずっとあんなかっこいいキャラなの?うそやん?日常的にヒーロー仕事をしてて、戦闘中もいい感じに力が抜けてる感じがかっこいいしうっかり好きになりそうだった、ずっと見ていたかった。


それで中村悠一なんですけど、一言喋った瞬間に「あっ『完璧な男』の中村悠一だ」って心臓刺された。

この作品での役どころとしては、後ほど出てくるBパーカーはじめ他のスパイダーマンとの対比のために、彼を「お手本」として印象付ける必要があるじゃないですか。

非の打ち所がない完璧なスパイダーマン、清廉で真っ直ぐなイメージ、かつ等身大の男性の声。

アニメみたいなくどさはなく、吹替寄りでさらっと「完成されたヒーロー」を演じてくれるの、たまらなく素晴らしい。

中村悠一がキャスティングされたこと、そしてそれにばっちり応えてる中村悠一よ!!ありがとう!!!!

 

グウェンが好きと書いたけど、これまで聞いたことのないような悠木碧さんのお芝居が、グウェンの魅力に上乗せされてて大好きになっちゃったんだなって思う。

悠木さんが吹替をするって聞いて、「日本のアニメみたいなキャラクターなのかな?」と疑いもなく思っていたけど、今はそれが先入観だってわかる。つまり、高め・舌足らず・すこしオーバーな演技。悠木さんの演技といえばそれだと思っていたし、実際その要素を難なくこなす役者だと思っていた。*1

きっとキャストを知らずに聞いていたら、グウェンが悠木さんだと気づかないだろう。低く、張らない声。演技の引き出しを努力によって増やしていく悠木さんを本当に尊敬する。

悠木さんは微笑みながら「多分グウェンは私のパブリックイメージと違うと思うんです。私が憧れる女の子です」と、舞台挨拶で言っていた。いいぞいいぞ、イメージなんて随時破壊して自ら築いていってほしい。


小野賢章さんも悠木碧さんも「憧れだったスパイダーマンになれて嬉しい」と微笑んでいた。本編を見終わって「誰でもスパイダーマンになれる」という今作品のテーマを、私は2人の笑顔と一緒に思い出した。とても良い作品で夢が叶って良かったねぇ。ありがとうスパイダーバース!

*1:多分私が想像していたのはペニー・パーカーなんだろう、実際ペニーの高橋李依さんはいわゆる日本のアニメらしさの演技だと感じたし。とてもチャーミングだった!

1/12 NIGHT OF THE ZOMBEAVERZ Vol.4 偏愛レポ (完)

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一寸先を、当てにしない。

 

狂乱の宴も4回目。今回はライブハウスである90EASTさんで14時開始です。

 

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みちっと書き込まれてる演者名!


14-21時の7時間と初めに聞いたとき「ついにパリピみたいなフェスになったのかな」って思いましたが、ジャンルの違う演目たちがめまぐるしく入れ替わる様は、実質フェスでした。

そんな贅沢で充実したイベントに行ってきた、偏見と趣味に偏った感想だよ!!

 

 

1. DJという名の全力投球客入れ(youth k)

定番となった一番手youth kさん。ゆるゆると小田和正からスタートしつつもだんだんとギアと熱が入っていきます。

いつも、本当に曲を楽しんでいる様が伝わってくる。私だけじゃなくって他のお客さんから「youth kさんのDJ楽しそうな様子が見られるからこちらも楽しい!」って言葉が聞けてそうだよね~~~って嬉しくなった。

卓を操作しながらUOも振る!お客さんにも配る!回収までしてくださる!!手厚いアメニティー提供だ・・・。

DJターンの時か忘れましたが、youth kさんの振ってたUOが客席まで吹っ飛んだとき、拾うよりも速く手元のUOを新たにパキーンッ!!と光らせていて凄腕ガンマンのような達人技を感じました。


アイドルソングが多いので急にコールが始まります。原曲知ってる人はもちろんノレるけど、知らない人もその場で叫んでる気がする。お芝居に出た人が多いからか、キョロキョロしないで「なるほどこうだな!」ってその場で順応してダッシュするのに躊躇いが無い感じがします。もちろん座ってその様を眺めているのも楽しい。


そして、グルージャ盛岡の安楽選手チャントが再び!・・・なのですが今回はなんと引退を惜しんでの唱和となりました。ゥォァ自分の応援チームのことのように悲しい・・・

しょんぼりしながらも朗々とうたいあげられるチャント。あーんらくけんーたー!!

youth k「多分これが、地球上で最後にうたわれる安楽選手のチャントです!ありがとうございます!」


しかし一方で、でんぱ組.incの「WWDBEST」*1がかかったときにはこんな言葉も聞けて。


秋葉原では!卒業は『おめでとう』です!」

 


そのひとの人生が続く限りは、進む道が変わっても出会う可能性だけはあるはずで。別れにもいろんな表明・受け入れ方があるのだなあと思ったり。


そして終盤、突如聞き慣れたアコースティックギターの音色が。

"時を超えて 君を愛せるか 本当に君を 守れるか"


ライブハウスにいながら居間のテレビを見てるみたいな既視感にざわざわし始める会場。


スライドで映し出されるのは、アイドルという役割に初めは戸惑い反発し、やがてPとの信頼を築き、歩き始め輝いていく如月千早の姿・・・・・・


youth k「あなたがいる、幸せ」


お、推しチームのスポンサーCM風動画で推しを見せられるとは・・・!!*2


小田和正よいですね・・・・・・この後に久しぶりに聞いた千早の「約束」が相乗効果でしみじみと良かったです。

 

 

この時点では今回の演目たちがどんな印象になるか予想もしてなかったんですけど。

youth kさんの音楽と一緒に安楽健太選手・夢眠ねむ如月千早などなどを想ったこの時間が、結果的にVol.4全体テーマになった「推しと生活」(勝手にテーマって言ってる*3)を想起させる序曲としてきちんと役割を果たしてて、すごいなぁ素敵だなあとしみじみ思い返してました。


youth k「最後までありがとうございました-!生きよう!!」

 

 

2. 漫画狂かく語りき―『Under the Rose』特集―(しぐま・はく)

初登場、「自室を本に支配された男女*4」である風街OBOGのお二人だー!

 

前回のトークコーナー中に起きた時空の歪みを防ぐため、今回は舞台上にタイマーがセットされました。

MEZ「大丈夫、あくまで目安ですから。30分過ぎたら俺が舌打ちし出すとかないから」

わたし(イグノーベル賞授賞式*5みたい…)

 


今回紹介したのは幻冬舎コミックス刊・『Under the Rose』。

 

Under the Rose (1) 冬の物語 バースコミックスデラックス

Under the Rose (1) 冬の物語 バースコミックスデラックス

 

 

19世紀イギリス・ロウランド伯爵家を舞台に、細部まで描き込まれた画と、それによって緻密に暴き出される伯爵・妻や愛人・息子たちを中心とした人間模様が魅力の漫画です。


数巻ごとにエピソードと主人公が変わっていく方式の物語だそうで、今回の語りでは、はくさんの推し・ライナスくん(11歳・母親死亡・弟と一緒に母の愛人であった伯爵家へ引き取られる)を中心に――って重い、初めの紹介から重いよライナスくん。


ライナスくんは目鼻立ち凜々しく、知恵も行動力もある聡い子のようなのですが、母親の家は既に没落寸前・伯爵の妾腹で十分に愛を施されなかった・母が謎の死を遂げ疑心暗鬼モード、等々の理由により、とにかく伯爵家とその息子たちに対して中指を突き立てるような行動ばかりしているとのこと。


①歓迎するために迎えにきた兄弟に対し、プレゼントしてくれるはずだった馬を銃殺する

しぐま「これ兄弟が迎えに来て3分くらいです」「自分ちの玄関先で銃殺してます」

客席「やべーやつじゃん!!」


②別の妾腹の弟を挨拶の段階で鼻血が出るほど殴る

しぐま「この殴られてるヴィンセントが俺の推しです」

はく「推しが推しを殴ってます」


ヴィンセントくん、黒髪と綺麗なお顔がめちゃくちゃにされてる…ライナスくんもすごい顔して殴ってる…


③実の弟も冷たく突き放す

母死亡の謎を追っているところを、無邪気な弟が邪魔しちゃう。

しぐま「このコマ(スライド内)の後のロレンス(弟)の絶望的な表情をね!見て欲しいんですよ!」


youth k(進行)「ロレンスどうしようもないやべーやつじゃないですか!なんで推してるんですか」

はく「いやぁ彼がこんなことしちゃうのは出自や周囲の環境が大きいんですよ」「そんな感じで、自分じゃどうしようも無い不遇な環境に放り込まれて苦しんでる彼を見て、ああかわいそうだなあって思うのが、楽しいんです(微笑み)

客席「やべーやつだ!」


一方しぐまさんの推しは1巻表紙にも居るメイドさん。誰に対しても頑ななライナスくんに唯一遠慮無く明るく接し、調査の協力をしてくれた希有な女性。

ずっと一緒に居たら姉のように心を許したのかな…とか話を聞きながら思っちゃって……ウワ読もう…


どのコマ見ても表情や服装が丁寧な描かれ方だし、根底にある設定や描写される人間模様は堅物な英国小説みたいで、俄然面白そうです。

あと…いわゆる仕立ての良い服を着た少年は…いいよね……(趣味)


おふたりの語りは時折愛が漏れながらも、終始落ち着いていて聞きやすかったです。愛を持って整えられた授業レジュメみたいな感じ。

作品の認知度ほぼゼロからスタートした演目でしたが、私の他に読んでみたくなった人も確実にいるんじゃないかな。


現在10巻まで続刊中ですが、雑誌の廃刊・休刊の憂き目に遭いながら続刊を続けている作品なので「ぜひとも書店で買ってください…!!」というはくさんからの切実な要望もありました。お取り寄せで買おう*6

 

 

3. 徹底解説 推しのいる生活(かんた・ランラン)

かんた「それではこれから推しを推していくわけなんですけど

ぎゅっと愛の詰まったスケッチブックと推しへ耽溺している様が、見ていてとても元気になるおふたりの徹底推し解説です。

ランラン「推しがいることでどれだけ生活が豊かになるかを紹介したい!」

今回は作品・次元を問わず交互に推しを紹介する30分五番勝負です。勝負と言っておきながら負けは無いです、推しを紹介して幸せになったら勝ち!!

1キャラごとに4つくらい推しポイント列挙してくれてたんですけど全部は拾えなかった…すまぬ…

 

かんた「まず紹介するのは岩泉一くんです。青葉城西高校3年5組、ポジションはウイングスパイカーで…(客席:かっこいいー)…かっこいいよねぇ…っ

自分で作ったフリップの画像を見ながら、はぁっとため息をつくかんたさん。凜々しくかっこいいですな岩泉くん!

 

推しポイント:チームメイト及川との関係

ハイキュー!!ではコンビやライバルの名前が対になるように考えられているのですが、岩泉一はチームメイトであり幼なじみである及川徹と対。

セッターとして、副主将として、及川を支える岩泉のかっこよさを語るうちにかんたさんのテンションも3段飛ばしで上がっていきます。

ふたりの関係性が運命的であり唯一であることを指して「徹(とおる)に対しての一(はじめ)って、これってもう宇宙じゃないですか!!」と放った台詞は会場の皆さんの心に刻みつけられたことでしょう。一徹は宇宙。

 

チームの「"背骨"で"脳"で"心臓"」と言われている脱力系ゲームメイカー。

推しポイント:「こんなにやる気が無いのに強いって、それだけで推せるじゃないですか!!」「かっこよくて顔が良い」「いつでも顔が良い」


賞賛しながらいくつもいくつもスケッチブックをめくって研磨くんの顔の良さを教えてくれるランランちゃんは、とても楽しそうでした。


「見てくださいこの綺麗な顔、ここすごい小さいコマなんですけどこんなに顔が良いんですよ!ちっちゃいコマでこんだけ顔が良いってそれだけで推せるじゃないですか!!」

超大事。顔が良くて強いことは大変に魅力的です。


余談ですけど私は、"バレーを特別愛しているわけではないけど、それでも続けているのは幼なじみに「辞めんなよ?」と言われたから”という紹介に「ンン゛ッ…」と変な声を上げかけました。なるほどねぇ~~…

 
  • かんた推し② 仁科カヅキ(KING OF PRISM)


少数館上映から始まったけど口コミが口コミを呼びやがて大きなうねりとなった大ヒット作キンプリ。

フィギュアスケートに着想を得た"プリズムショー"に心血を注ぐキャラクターたちの中でも、特に熱いキャラ・ストリート系のプリズムショーをするカヅキ先輩です。

 

BGMにカヅキ先輩が歌う「FREEDOM」がかかると喋りながら「あっフリーダム!フリーダム!」とコールを脊髄反射でやるかんたさん。糸で引っ張られてるみたいだ。


かんた「主人公たちと敵対する側と、2つのチームに分かれてるんです、この関係を簡単に言えば765プロと961プロなんですけど」

客席「わかりやすい…」

かんた「961プロ側の対戦相手が、プリズムショーで会場を破壊しちゃうんですよ!これじゃショーは続行不可能だって不戦勝になりそうで!」

客席「うんうん(破壊?)」

かんた「でもカヅキ先輩はなんと、プリズムショーで会場を直しちゃうんですよ!!」

客席「おおおー!?(直す?)」

かんた「でもそしたら、会場を直すのは大会ルールに違反してるって…カヅキ先輩失格になっちゃったんですよ~~!!!!」

客席「あああ…っ(会場を直して失格?)」

かんた「それでもカヅキ先輩は『俺たちストリート系のショーは数字なんかじゃ表せない!』って、もホントかっこいいですよね~~~!!!!!」

客席「かっこいい~~~!!(?????)」


かんたさんは嘘言ってないですよ、プリズムのきらめきはコンクリート建造物をものともしない。

 

  • ランラン推し② キルア=ゾディアック(HUNTER×HUNTER

暗殺者一家に生まれ、幼いながら卓越した技で仕事をする少年。

ランラン「この年ですごい殺し屋さんなんです」

そんなお花屋さんみたいな。

推しポイント:ストーリーの歩みとともに成長し情愛を知っていく姿

「あとだんだん腕に筋肉がついてくるんですよ!それみてああ成長したなあ・・・って嬉しくなってました」

と微笑むランランに「俺読んでたけどその視点はなかったな・・・」と呟く客席の声がありました。


「あとやっっっぱり顔が良い」「こんなに悲しいシーンなのにこんなに顔が良いことってあります?」

健やかなる時も病める時も美少年は美少年。

 

  • かんた推し③ 渋沢克郎(ホイッスル)

キャプテンかつゴールキーパーというチームの要でまとめ役。部員の名前を全学年覚えているというところからも慕われている様子が窺えます。

推しポイント:「どこがやばいかっていうとオカンみがすごぉい」「あと顔が良いんだよねやっぱりね」

ルーキーである主人公と渋沢くんとチームメイトたちが食堂でわちゃわちゃしているコマを指して「これ宗教画なんですよ、聖母(渋沢)と天使たちが居るって構図なので」と力説してくれた。

推しキャラの中で渋沢への愛が長いせいか、惚気る気持ちがいちばん溢れていた時間でした。クリーム入ったアンパンマンみたいな幸せ顔してました。

 

以前ゾンビーバーズでプレゼンしたこともある、押しも押されぬ唯一の存在となっているアイドルグループ。の、ピンキー!こと藤咲さんである。かわいい。

 

推しポイント:「踊ってみたら七変化!」

踊ってみた動画の投稿からアイドル人生を駆け出すこととなった彼女は、そのダンスが魅力です。

ランランスケッチブックにはびっしりと、楽曲のここを見てくれリストが描き込まれてました。秒数指定まである。


「あとやっぱり顔が良い!!!」「常に今が"一番かわいい"を更新してくれるんです」「ほらショートも可愛いんですけどロングがね~~かわいい~~~」

愛娘のアルバムをめくるがごとく厳選された画像をこちらに見せてくれるランラン。

私も何年経っても慣れないんだけど、女の子アイドルって写真アップされる度に「今までで一番可愛いんだが???」って思うよね。努力と探究心なんだなあ。

 

六角中学3年C組 サエさんこと佐伯くん15歳です。

推しポイント:「ダメじゃん、俺をフリーにしちゃ」

「キャラブックに、【好みのタイプ】「束縛してくれるひと(『フリーにしちゃダメ』だから)って書いてあるんですけど、中学生なのわっかんないですよね~~!!」」

プロフィール見直してみましたが好きな本「リア王」って書いてある中学3年生確かになかなかだと思う・・・


作中でも「無駄に男前」と評される彼ですが、かっこよく決めるのに試合では負けてしまう。

監督であるオジイが敵チームの攻撃で負傷してしまったときも「ひとつやり残したことがあってね」とかっこいい台詞でコートに残り、やっぱり負ける。

かんた「負けキャラなんですよね彼ね(´・ω・`) 」


今年はバレンタインチョコの代わりに人気投票中なのでぜひぽちっとしてくださいな。誰でも1日1回投票できる!→https://jumpsq.shueisha.co.jp/contents/sp_tennisnooujisama/

バレンタインといえばテニプリテニプリといえばバレンタインなので、テニスの王子様を推すなら今時期がおすすめです!*7

 

推しポイント:天才気質と色気と家族愛

ランラン「かっこいいんですよ、かっこいいんですよ」「朝の情報番組に出てるんですけど朝からそんなに色気出していいのかっていう」


中堅どころとして既にお茶の間に馴染み深い方たちですが、なるほど・・・色気をダダ漏れさせてるのだな・・・


コントのシナリオやラジオトークの面白さからもうかがえる頭の回転の速さに「もう天才ってだけで推せる」ときらきら輝く表情。

その一方でかわいいところも。

「リンゴ飴が好きで、その話題だけでラジオ一回分喋ってる」「家族で海外旅行に言ったときの、浜辺を歩く奥さんの後ろ姿をスマホの待ち受けにしてる」

 

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何気なく見ていた相手なのに、ふと気づく美しさよ・・・と画像検索して思った。

 

「けっきょく ぼくが いちばん つよくて すごいんだよね」

「めずらしい いしの ためなら たきだって のぼって いくよ」

 

ポケモン3作目のチャンピオン、御曹司の息子、石好きと放浪癖というキャラ造形で未だに人気衰えぬキャラです。

最新キャラと比べると露出はグッと減りましたが、今年の1月4日(石の日)に突然公式からの供給があった~!


公式からの一撃って、油断してるといきなり脇腹に来ますよね。

 

  • ランラン推し⑤ 一堂零(ハイスクール奇面組

ジャンプで連載されていた人気作で、近年も2.5次元舞台も2シリーズ上演されています。目を引く顔立ち(意訳)である学校グループの「奇面組」そのリーダーであり主人公である零くん。

ランラン「2頭身になれるんです、それだけでかわいい!」

ほんとかよ~って思ったらWikipediaに「個性を何よりも重んじる。そのため(中略)2頭身と6頭身の使い分けが一番多い」って書かれてて2度見しました。

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ヒロインと両片思いって設定に甘酸っぱく感じたり、声が千葉繁さん*8だったりととても気になる。

 

いーやー、幸せトークを大量に浴びてお客さんはもちろん大満足のこと、「タイトル同じでプレゼンター替えてやりたい」と演者にも大好評でした。やりたくなるよねこれはね。わたしもやりたい。


今回聞きながらなんとなく想像していたのですが、かんたさんは「包容力・ツンツンヘアー」ランランは「天才肌・綺麗な顔」の属性に惹かれるということなのかな。

推しを5人くらい並べるとその人の趣味が分かるので面白いですね。布教がやりやすくなる(にやり)

 

 

4. LIVE: WorKing poor TracKs(wktk)

5ヶ月ぶり2回目のライブ!

フレッシュなふたり、初めての演奏だった前回よりも、緊張のとげが抜けて気持ちよく歌っていたと思うな。

ライブハウスなのでお客さんも前列にわらわら集って、ライブコーナーのはじまりを熱く祝福する。夜は!これから!*9

Jun+くんの"推し"を存分に発揮したギターソロもあったりして、前回からの進化がびしばしと感じられる演奏でした。

もしMCに慣れたらカバー曲への愛が聞きたいな~~思い入れが聞けたらよりいっそうノレる気がするんだ!

 

 

5. LIVE: 小林祐介 with JAM街

何が起こるか予想もしてなかったし、何もかもが私の想像の範疇を超えていた……(※ライブの感想です)


アニメ・ゲームの主題歌で知られ、またその熱い曲と歌声で高い人気を誇るJAM Project

そのカバーをしようという今回の演目、出演者は我らが小林祐介アニキと、風街OBのちょも・とみー・ずん・かんた・ぱずー +DJ役のyouth kさんです。


イントロがかかる中、90EASTのステージに無言で上がってくるメンバー。男女7人って今まで見た中で最大数だからすごい圧だ…


1曲目「Crest of "Zs"」が終わるとメンバー紹介。

小林「コンバンワトーキョー!」「最年長がんばっています、影山ヒロノブです!

客席(おや……?)

ちょも「遠藤でーーーす!!みんなまとめてかかってきなさーーーい」

かんた「どうもーー松本梨香でーーーす!!ゾンビーバー、ゲットだぜーーー!!

アッアッと乗り遅れた客席にもめげずに「あれみんな見てないの???」と煽ってくれるのカッコイイゼ…!

ぱずー「きただにひろしでーーーすみんな楽しんでますかーーーーー」

とみー「はい奥井です、雅美です!耳が死にました途中で…でもがんばります!」

そして一番様相が変わってるずんさん。

ずん「YEAH…YEAH!(客席:イェー!)×3 YEAHーーーー!!(ジャンプ)…YEAH」

だ、誰だ…!!!(我慢できなかった)

ドレッドヘアになってるし誰だこれは…*10

 


知り合いだと思ってたら全員本物が来ちゃったという、まさかの事態にざわめきが止まらない客席*11

そんな戸惑いと熱狂を一身に浴びつつ、メンバーは再び歌い出します。

なんだなんだ…なにが始まってしまったんだ…


JAM Projectをきちんと聞くのは今回が初めてだったので、もちろんライブの作法とかも分からなくて最初おそるおそるキンブレを握っていたのですが、すぐにそんな不安は吹っ飛びました。

なぜかって?DJのyouth kさんメンバーの後ろでサイリウムとコールをお手本のごとくやってくれてたからさ!!

DJスペースをところ狭しと使い身体全体でサイリウム振る様をありがたくお手本として、ライブを楽しむことができました。最近のDJは活動がマルチだなあ!

 

スーパーロボット大戦ZのOP曲なので、サビ前に指でなぞりながら「ゼーーーット!!」と叫ぶ。初回は面食らったけどやってみると意外に楽しい。めちゃ熱くなるなー!


影山「今日は、俺たちの他にブラジルからこの水戸の地に来てくれたもう一人の仲間を紹介します、ヒカルド・クルーズ!!!

youth k「イエー!」

サポートメンバーだったー!!


影山「俺たちがこうやって世界中でアニソンを歌えるのも、本当にみんなのおかげです。ありがとう」

影山「そして俺たちをこのライブに呼んでくれたMEZくんに拍手を!そして何より、俺たちに最高のステージを用意してくれた90EASTに最高位の拍手をーー!!!!」

 

  • SKILL


数年前のオープンな公演打ち上げで小林さんとJAM街で歌ってましたね!何度も何度もジャンプして叫ぶのが楽しかったので記憶が鮮明。

恐らくメンバーが一番慣れている曲のためか、本物度と歌唱力が段違いです。その熱量に客席もどんどん熱狂して踊る跳ねる!!たのしーーーッ


影山「また来年のお正月に会いましょう-!」


なにがなんだか、誰が誰だか分からないうちに通り過ぎていった狂乱の宴でした。

原曲初見のお客さんも多い中、あれだけ盛り上げて沸かせられたのは、リーダーである小林さんはじめとするメンバーのJAM Project愛が成せる技!!!曲知らなくてもクオリティの高い熱唱を間近で聴いたらそりゃあ跳ねて狂うよね。

私はかんたさんの松本梨香さんが好きです。また聞きたいなァ!!

 

 

6. 電撃脱退から一年! 元ももいろクローバーZ 有安杏果特集(数原家・山田くらげ・又吉)

 

数原家・くらげ「週末ヒロイン、ももいろクローバー~~ゼーット!!」

ぱずー「の、オタクでーす、よろしくお願いしまーす」

前回のプロレス特集から続く、そのジャンルに疎い又吉さんを沼に沈めよう企画第2弾です。

その又吉さんはというと、法被やTシャツ・サイリウム完全装備の話し手3人の挨拶から既に呆気にとられています。

 

又吉「なんなんすか今日は、俺は藤子不二雄特集をやるっていうから快く承諾したのに、いざ見たらももいろクローバー特集になってる!」

ぱずー「そうですね、嘘ですね」

疑似餌にまんまと釣られてしまったお魚みたいですね…


ぱずー「又吉さんにももいろクローバーZの魅力を3人でプレゼンしていきたいと思います」「が、ももいろクローバーZだけだと3日かかるんですよ

又吉「3日!」

ぱずー「合宿なんですよ、那須高原で合宿なんです」

又吉「いや場所は知りませんけど!」

ぱずー「なので今回は私の推し、だっ…た、元ももいろクローバーZ有安杏果特集をします」

 

進行およびプレゼンターがぱずー、補足を入れるのがずんさん*12とくらげさん*13というチーム構成です。

神妙な顔で静かに着席するチームメイトに促され、又吉さんも逃げ場がないまま映像最前に座ります。

前回のプロレス特集はプレゼンターが入れ替わり立ち替わり攻撃することで判断力を鈍らせるタイプでしたが、今回は隣席のサクラが熱狂することによっていつの間にか布団を買ってる催眠商法の手口っぽいですね…


ぱずー「今回の我々の目的というのが、又吉さんをももクロ沼に沈めること、しかも緑推し」

又吉「もうやめちゃってるけど、沈まなきゃいけないんですか?」

ぱずー「はい、というか沈めます、私が」

又吉「物騒だな!」


緑色のサイリウムがびかびかと語り手たちの顔を照らします。ちょっと無表情だからサイケな研究所の所員みたいだ…


まずは、昨年10周年を迎えたももいろクローバーZの概要から入ります。

Z以前には9人時代があったとか数ヶ月で脱退してしまったとか、メンバー変遷が激しい時期があったんですね!

ぱずー「2011年にサブリーダーだった早見あかりが脱退し、そのあとももいろクローバーZになります」

又吉「サブリーダーが脱退って、なんかあったんじゃないですか~~~???」

3人「(΄◉◞౪◟◉`)」

又吉「すいませんでした」

くらげ「早見あかり脱退劇もすごかったのでね」

ぱずー「あれも話すと一日半かかっちゃうので」

又吉「どんだけ那須高原行かなきゃいけないんだ……」

ぱずー「詳しくは公式が上げている『初めてのももクロ』を見てください」


そして本題、ぱずーの推しの有安杏果プレゼンです。手作りプレゼンパワポの画像に愛がある…


「95年3月生まれ、私と同い年です。彼女は2009年に加入しています。そして2018年の今頃に、えー…

卒業してしまったという…」

「いや如実に声が小さくなってるよ…」


子役として芸能界入りし、ダンスも歌もこなせるということでももクロに入った彼女。*14「滑舌が悪い」「身長が小さい」ところがかわいいポイントだそうですが、その印象をかき消すほどのおっきな魅力があります。


○歌唱力

小柄な身体から飛び出す、パワーのある歌声が持ち味の一つ。特にコンサートにおいても高音が安定しているということで、実際に動画をみんなで見ながら検証してみます*15

ニッポン笑顔百景

・白い風

灰とダイヤモンド


聞きながら「高音が美しい」「めっちゃ伸びる」「安定感がある」とときめきを嬉しそうに語るぱずー。

客席からも思わずため息が零れたり「すげぇ!!」と雄叫びが飛んだりと、初見でも素晴らしい歌声であることがびしばし分かりました。

動画で取り上げられてた3曲とも、たぶんラスサビに行く前の一番盛り上がるところかなーって思ったのですが、MVでもライブでも変わらずに美しい歌声が出るのの本当にすごいな!!


ぱずー「(杏果が歌った後の)アッこのかなこもいい!」「かなこかわいい、やっぱりかわいい!!」

又吉「ちょいちょいかなこ差し込んで来んなよ!」

ぱずー「ももかからのかなこって(パートが)行くのがエモいって言われてるんですよ!」

くらげ「鉄板の流れなんですよ」

 


○小さな体でパワフルなダンス

ぱずー「これも動画を見てもらいましょうね」

又吉「これ左から2番目ですか?*16

ずん「わかってきましたね~!」

メンバーの中で一番小柄なのに、とびきりのバネとしなやかさのある身体ではちゃめちゃにキレがあるダンス!!!

 


ぱずー「見てくださいひとりだけ頭の位置・足の高さが違う!!」

客席「やばいやつーーーー!!!!」*17

ダンスめっちゃあがるなあ、きれっきれやなあ…。

 

○ストイック!

ももクロとしての活動を続けながら、メンバーで唯一大学に通い(実家から2時間)、単位を落とすことなく4年で卒業。


又吉「単位を一つも落とさずに卒業したの?いるのそんなの人類に?

ぱずー「私大学から徒歩1分のところに住んでましたけど、たくさん単位落としましたよ」


才能と努力が成せた結果とはいえ、とんでもないメンタルの持ち主だ………すごい…

 

  • 突然の卒業 ~「奇跡の5人」から「必然の4人」と「普通の女の子」へ~

こんなにもアイドルとして魅力的な才能を持ち信念を持って活動していた有安杏果ですが、予告や兆候も無くあるとき突然卒業を発表します。ファンの動揺たるや…。

ぱずー「お昼にトイレで仕事さぼってたんですけど、ツイッターを見たら有安杏果卒業って書いてあって、トイレで泣きながらそのまま仕事をさぼり……」

わかる…わかる…好きなコンテンツが終了するツイートをお昼休みに見て、そのまま寝込んだことを思い出しお腹がシクシクしました。

 

発表から心の準備をする間も無く慌ただしく卒業ライブも過ぎ、アイドル有安杏果はいなくなりました。残ったのは、4人になったももいろクローバーZ


ぱずー「もともと奇跡の5人って呼ばれていたんですけど、有安が卒業して"必然の4人"って呼ばれるようになったんです。こうなることも、運命だったんだって」

「2018年が10周年だったんですけど、5月の10周年記念の東京ドーム公演に杏果は参加できなかったんですよ……」

又吉「さっきの『そり!頭の位置!』って言ってた頃とは声の張りが違う、元気出して」


"必然の4人"となってもコンサートを成功させ、新たな歩みを始めたももクロZ。

一方卒業した有安杏果は「普通の女の子の生活がしたい」と、ツイッターとインスタグラムアカウントを開設します。

 

その理由を(急に饒舌になった)ずんさんが語ります。
ずん「0歳の子役からそのままアイドルになってしまったので、ずっと普通の学生生活を経験せずに過ごして来ちゃったんです」

くらげ「芸能界しか知らない子だったんです」

ずん「大学に行って、周りの友達が卒業して就職して・地元帰ってとかして、どんどんみんな将来を決めていく中で、『自分は本当にこれでいいんだろうか』っていうのをね」

又吉「(ずんが)有安本人みたいに語るね…」


編み物や食べ物など、日々の楽しみが綴られているSNSアカウントですが

ぱずー「アカウント、誰が撮ってるんだ?っていう写真が多いんですよ」(めっちゃ撮り方がうまい写真)

客席「あ、ああ~~~」

ぱずー「でもかわいいからいっかなーって」

又吉「???」


マルコD「質問、事務所に所属してるの?」

ぱずー「(ずんさんを見る)」

ずん「いや卒業時に事務所もやめてます」

又吉「きみが有安本人なの?」

 

 

  • まとめ 〜亡霊からの脱却〜

ぱずー「小さくて可愛くて強くて真面目で、こんな奇跡みたいな人間が同じ地球で生きているという尊さ、世界の奥深さ、素晴らしさを、杏果は教えてくれたわけですね」

くらげ・ずん「(拍手)」

又吉「……えっと、俺は緑の壺でも買えば良いの?」

 

しばらくは卒業して4人体制になってしまったことを受け入れ難かったというぱずー氏。
ぱずー「10周年の公演に行ったんですけど、杏果のパートも4人での編成に変わってて」

「アッ私は有安杏果の亡霊を追いかけるオタクになってずっと泣いてたんですけど」「ここの有安がいない、ここにもいないって」

又吉「こんなところにいるはずもないのに」

山崎まさよし / One more time,One more chance - YouTube


でも先月の47都道府県ツアーin茨城*18で、4人の美しさに気づけたというぱずー氏。

途中は沈んで泣きそうな表情でしたが最後は晴れ晴れとしてましたね。


YouTubeの公式動画見てもらって、あっももクロ良いな、CD借りてみようかなDVD買ってみようかなって思ったときには、ぜひTSUTAYAをお願いしま~す!」


レンタル文化、超大事!取り寄せもできる!

 

グループ解散とはまた違う、推しの卒業。推しがいなくなったあとのグループを愛せるか、愛すべきなのか。肩書きのなくなった推しは果たして推しなのか。

今推しが活動してくれている喜びを、もっと嚙みしめようと思った演目なのでした。

 

ずん「それでは来年、ケニー・オメガ特集でお会いしましょう!!」

 


(イベント後)

普通の女の子の生活の割には他撮りの綺麗な写真の投稿が多かった有安杏果さん、今後の活動が発表されましたね!我が身のことのように嬉しい!

 


ゾンビーバーズで取り上げると活動活性化するのでしょうか*19。何はともあれますますのご活躍をお祈りいたします。

 

7. DJ及びフリーダムプレゼンタイム(MARCO.D)

開始から4時間、やっと夜の始まりが見えてきました。前半戦の熱気を保ちつつ、一度空気を入れ替えてぱきっとさせてくれるようなテクノ曲DJのお時間です。


お酒を愛している彼はDJの合間におすすめをプレゼンしてくれます。

密かに楽しみな彼のお酒プレゼン。いつも思うけど「今飲むなら?」をテーマにお酒を教えてくれるので、後日「なにか飲みたいな」と思ったときにふと瓶を手に取るきっかけになってくれて、良いプレゼンだなあと思う。


今回は、日本ではバレンタインシーズンに合わせて盛んに作られる「チョコビール」!

麦芽を高い温度で焙煎するといわゆる黒ビールになりますが、その一歩手前の温度で焙煎したものをチョコビールと呼ぶそうです。「チョコの味がするワケではなく、黒ビールより苦くない味」とマルコDくん。

風味付けしたビールをそう呼ぶのかと、てっきり思っていたので教えてもらえるのは勉強になるなあ。

 

私はサンクトガーレンの「バナナチョコレートスタウト」が気になりました。冬に入ってからツイッターで見掛けてて、そわそわしてたんだ…!

 

チョコ製グラスってのが…楽しそうじゃろ…?

チョコビールにおすすめのペアリング(おつまみ)は、甘めのビスケットやビターチョコやドライフルーツなど、「コーヒーに合うもの」らしいですよ。ビスケット美味しそうだなあ……試そう。

 

「これからもビール界のザビエルとしてね、宣教していこうと思います」

 

そして最後は、彼の最近の推し作品である「少女歌劇レビュースタァライト」もプレゼンされました。

歌劇団に入った少女たちを描くこの作品、ミュージカルとアニメ、異なる媒体を同一キャストで展開していく手法が特徴の一つとなっています。舞台やアニメで聞いた歌声が、別の媒体でもまた同じ声で聴けるの、すごい贅沢だなぁ……!!*20去年夏のアニメで存在を知ったけど、コンテンツとしてはもう少し前から活動していたんだね。

歌劇団なので、もちろん楽曲が大きな魅力。マルコDくんがかけてた「花さか唄」よかったなあ。長いイントロを歪ませてたDJも面白かった。

3月31日にオーケストラライブが中野サンプラザでやるそうで、気になる方は是非これを機に!*21

 

 

8. LIVE MEZ&MC凜

ライブコーナーのトリで大本命(わたしの)、イベントオーガナイザーMEZさんと唯一かつ一番弟子のMC凜さんです。凜さんの金髪も見慣れてきてすてき。

ステージの両脇には引き続きDJを務めるMARCO.Dと出番を待つゴライくんがいて、対岸で向かい合ってるのがちょっと面白い光景だったり。


わらわらと集うお客さんたち。手にはもちろんピカピカの棒!オタクはピカピカが大好き!

持参したキンブレのスイッチを点けたり、youth kさんからUOやキンブレを受け取ったり、みんな思い思いに振ってステージを見つめます。

そもそもPAPER MOONも演者との距離が近くて、間近でライブを聞けて贅沢だったのだけど、今回のライブハウスは加えてステージ高さがひかえめなので、演者との目線が近い!

お客さんも演者もわちゃっと詰まってはしゃいだ90EASTはとっても新鮮でした!

最前にいると何度も目が合う(ような気がした)んだよ…オタクは勘違いが大好き…!

 


ゆるゆるとメモしたセトリはこちらだよ!

 

  • lips <<MEZ>>

体調不良から回復中のさなかライブ出演のMEZさん。

それでも最初に持ってくるのがエロティックなうたなんて、さては全く心配させる気が無いな!!

金管でアガり、とにかく楽しい手拍子でアガり、みんな両手は肩より上で、もう既に熱量マックスです。


曲の色とふたりの色と、何色にしようかなあって迷っていたところに、片手で三色持つ猛者がいてアー最適解!って思いました。今度真似しよう。

 

  • Petty Cakes And Ale <<MC凜>>

どうしよう、この一年で何度も聞いていたけど、今回のライブが一番好きだったかもしれない…!!

ステージングって呼ぶのかなぁ、彼女のうた以外の身のこなしやお客さんへの煽りが今まで以上に軽やかで、会場をぱっと明るくさせてくれた気がしたのだ…!

 

そういう陽気な歌にしたい

調子はどうだい

\\ちんけなきょうだい!//

言わずと知れた彼女の持ち歌だけど、うたう度に彼女が曲を、自分に似合うものにしていく感じがする。布地が身体に引っ張られて服が馴染むみたい。MEZさんもコーラス重ねてて、いつもより贅沢な仕上がりに!

定番曲って、自分が感じ入る歌詞が毎回変わるのも楽しい。今回は「幸せがあなたほっとかない」だったよ!

 

  • 水星 <<MC凜>>

あおいあおいライトに照らされて、遠くの星へ出発する風景を描くうたです。きっぷの描かれたTシャツも大変可愛い。

こちとら凜さんのうたを彼女のまつげの先まで見つめるような気持ちで聞いてるのに、ステージ上のメンズがサビで肩組んで左右に揺れてるのが目の端によぎるの、ほんと………和みがプラスされるな……*22


客席後方から「尊い」プレートが掲げられたりして、終曲後に凜さんがはしゃいでた。

MEZ「あれいーなぁー」

 

  • ぼくらのゆくすえ <<MEZ>>

前回からの新曲。初回はMEZさんの完全ソロだったのだけど、今回はちょこちょこ凜さんがコーラス重ねてうたっていたり。

途中でMEZさんがそれに気づいて振り向いたら凜さんが悪戯っぽく笑って。MEZさんも微笑み返して「もういっかい」ってジェスチャーしてラスサビに入るという………*23

 

僕は君になれないし君は僕になれない

きっとそれは美しい

だけどそれが妬ましい

泣きたくなるくらい良いうたが聞けました。

 

<幕間>

凜「いやーもーびっくりどんちゃんですよ」

MEZ「びっくりどんちゃんですよ、エイサイハラマスコイですよ」

凜「あー!言ったなー!MEZさん私に”絶対言うなよ”って言ってたのに、言ったんですよー!」

客席「Boooooo!」

客席からのブーイングを、逆にテンション上げに使い始めるMEZさん。

MEZ「はいもっともっとー!!」「まだいけるよなー!!」

客席「うぇーーーーい」

MEZ「はい上司だと思って---!!」

客席「(地獄の釜の蓋を開けたような怨嗟の声)」

わっ…急に公開ギロチン処刑みたいな雰囲気になってきたぞ…

MEZ「みんな頑張ろうな!明日からも頑張ってまた遊ぼう!」

 

  • よるのそこにて

肌を合わせることは同じでも「lips」とはうってかわってぬくもりが通じる曲。

ウッドベースの音が柔らかくて、そこに乗っかるMEZさんの滔滔としたラップと凜さんの歌声がまたいい。


凜さんの声に深みが増したような気がして、いっそう大人のように思える。髪型も相まって、知らないアーティストのように寸の間見えました。

 

 

MEZ「…しんみりしたところでナンですが、もう一回みなさんまだ盛り上がれますかー!?」

客席「イエーーー!!」

MEZ「上司は嫌いかー!」

客席「(怨嗟)」

MEZ「俺もだー!」

MEZ「まだ寝てたいですかー!!!」

客席\まだねてたい!/

 

  • まだ寝てたい

楽しい楽しいコール&レスポンス曲。

こちらにマイクを向けてくれる二人が最高の表情をしていて、こちらもどんどん楽しくなります。

ところで途中でMEZさん一瞬ログアウトしたんですよ。コールで叫ぶから……

凜さんもひるまずに続けたし、すこしで復帰したから曲続行だったけど、やっぱ24時間寝たいな!って思いました。上司と納期を倒して飽きるほど寝ていたい!

 

  • NIGHT OF THE ZOMBEAVERZ <<MEZ・MC凜・ゴライ>>

新曲再び!

MEZ「疲れたので、助っ人を呼ぼうと思います」

MARCO.D「オレか!」

4人目の刺客キター!?

でもMARCO.DくんはDJに専念してもらいたいため、満を持して指名されたのはゴライくん!今か今かと序盤から揺れていたの待ってた!!

ゴライくん、人前でラップするの演フェスと前回と今回で3回目のはずなのに、なんだろうこのどっしり安心感…トークコーナーと同じ空気だ…

 

とうに超えてる我慢の限界

週末の夜騒ぐぜ all night


ゴライくんのラップってカンフル剤なんですよね、声が細いビームみたいにぴっと通るの。身体の中心を撃たれると声を上げて踊らずにはいられなくなる!

最後の曲なのに、お客さんも演者もテンションマックスでピカピカ振って跳んで、とってもいいラストでした!

 

 

はーたのしいなあ。生演奏、文字通りライブの楽しさをこの一年でしみじみと感じ取っている。好きなパフォーマンスをしてくれるひとが身近にいて、その人の元に足を運べて、目の前で好きな曲を何度も聞けることが嬉しい。


今回特筆すべきはやはり、凜さんの成長具合。

ライブに出演する度にどんどん成長してたのは分かってるんだけど、今回は急に羽化したという感じ。ばっさーと綺麗な羽が出てきた!

だって、すこーし前のライブを思い出せば、両手でマイクをきゅっと握って曲が終わる度にほっと緊張を緩ませていた凜さん、膝と笑い合うように俯いてはにかむ写真ばかりだった凜さんが、今回はうたいながら空いた手を振ってお客さんを煽り、天を仰いで笑っている!

なんだかそれに気づいただけでライブの楽しさが2倍になる。演者が楽しいのが一番。演者が楽しんで力を発揮できてるときが、翻って客席が楽しいときになるのですから。

 

MEZさんは療養のさなかってことで、いつものライブよりかは声を絞り出している印象だったから、凜さんがのびのびとやわらかく歌っていたことは良いバランスだったんじゃないかなーってオタクは思います。これまでのライブでは、緊張した面持ちの凜さんに、師匠であるMEZさんがサポートしつつ会場も温めて送り出す感じだったけど、今度は凜さんの手によってばっちり場が盛り上がってMEZさんをサポートしてるように見えて、凜さんめーっちゃスキル高くなってるな、かっけーなあ!って思いました。

今度は師弟でばちばちにバトる曲なんてどうですかね。実力を見せつけてくれるMEZさん、と見せかけてトラックが突っ込んでくるオチとか見たい。


終演後に、4人でやったったぜ!って顔してお話ししてるの見ると、楽しそうで大変よろしいって思ってます。

 

 

9. ぼくとガンシューティング特集(ゴライ)

さっきまでマイクで会場を沸かしてたゴライくん、今度はスケッチブックと銃を手に登場です。*24

当然のようにサングラスを着用しているし誰もツッコミを入れない。今の彼は日本で有数の実力を持つ霊能者みたいなものです。

さてガンシューティングゲーム特集。ゴライくんはこれまでの半生、というか人生ほぼすべてを銃、もといガンコンを手に歩んできたようです。


しかし決して大繁盛している業界ではないようで…経験者を募ってみると、男子多めに1/3くらいのお客さんが手を上げてました。確かにゲーセンでよく見たことあるけど、自分で銃を握ったことは無いかも…

 

MEZ「男の子は結構知ってるね」

ゴライ「僕はこの現状すら許せないんですよ」

MEZ「目の奥こわっ…」

 

これまで面白映画を紹介してくれていたゴライくん、今回は一世を風靡(?)したガンシューティングゲームの歴史を思い出とともに語っていきます。

物心つく前から彼はガンシューティングに魅了されていたようで、一番古い記憶が「母の腕に抱かれてガンシューティングをやった思い出」という筋金入り*25

 


まず名作「タイムクライシス」シリーズとともに振り返る年表は2歳から始まっています。

ゴライ「1のときはまだ2歳なんで、銃握れてません。2が出てやっと銃握るようになります」

ゲームの話と分かっていても台詞の物騒さにハラハラするな…

ゴライ「物心ついたときにもう家に家庭版があったんですよ、多分ゲームセンターに行く度にやりたいやりたいってねだって、そのたびにだっこして持ち上げてプレイさせられる親が嫌になって買ったんでしょうね」

楽しくガンシューティング生活を謳歌していたゴライ少年ですが、あるとき悲劇が。

なんとブラウン管テレビから液晶テレビに変わった途端、ガンコンが使えなくなってしまったのだ……!!!技術の進歩に対応できなかったが故の、突然すぎる別れ。

客席「推しが滅んだ生活だ…」


かなりこのショックが尾を引いているようで、このくだりの彼は過呼吸に近いような声を絞り出し、ついには涙声に。

MEZ「(渡したハンカチを見て)ほんとに泣いてる…」


気を取り直してトークを続ける彼からある意味衝撃の一言が。

「敵にゾンビが出てくるんですけど、まだ4歳なんでホラー怖かったんですよ」

MEZ「ゴライにホラーが怖い時期があったの!??!?!??」

「ありましたよ!ビデオ屋さんでホラーコーナーをぐるっと避けてレジに行くくらい怖かったですよ」

そんな彼も大きくなり、タイムクライシス3が出た頃には9歳。ようやく筐体の画面が見えるくらいの身長になり、晴れてガンシューティング三昧を楽しめるようになります。


ゴライ「ハワイアンズのゲームコーナーがガンシューティングすっごく充実してて、オレはもうただガンシューティングやりたくて『プール行きたい!ハワイアンズ!』という名目でガンシューティングをやるんです」

MEZ「いやなこどもだー!」


シリーズの他にも、ゴライ少年が楽しんだガンシューティング作品が次々と挙げられていきます。やっぱりゲームセンター筐体特有の、各会社の個性や世相が反映された名作(迷作)がいっぱいなんだね。

プレイ経験のあるお客さんもそれぞれいるみたいで、筐体写真が映し出される度に会場からは歓声が!!

知識無しでも楽しかったけど、特に個人的好きトークはこちら。

 

筐体の足元にペダルがあって、相手から銃撃があったときに踏むと時間がスローになって相手の弾を打ち落とせる!

ゴライ「かっこいい~~!!*26これ超好きで、ジョジョの”ザ・ワールド”はディオが勝手に発動させますけど、これやると『俺がザ・ワールドだ!!』って気持ちでしたね」

ゲームオーバーになると「プレイヤー・殉職」と画面上に出る。

映画「ジュラシックパーク」を原作としたガンシューティング

ゴライ「このゲーム、カメレオン型の恐竜が出てくるんです」

MEZ「なにて?」

 

そしてトーク終盤、タイムクライシスシリーズの名ボスキャラ「ワイルドドッグ」を語るところでトークのギアが最大まで上がります。

倒される度に自爆し、倒されても次のシリーズで復活する彼はなぜだかどんどん改造パワーアップしていくようで。

ゴライ「2になったら左腕がガトリング銃になってて『いやぁ出世したなあお前』って思ったんですよ」

MEZ「出世!?」

ゴライ「3で今度は左腕が火炎放射器とミサイル出せるようになってて、どんどん左腕が出世していくわけですよ!!」

ゴライ「そうしたら4で今度は左腕からトラクタービーム*27*28出して周りのもの引き寄せられるようになってて、『お前!出世の最高峰だなぁ!』って楽しくなっちゃって!!」

MEZ「出世ってなんだっけなあ…!」

テンションが垂直に上っていくゴライくん、困惑しながら隣で見守るMEZさん。

ゴライ「5はどんな風に出てくるのか楽しみにしてたのに、こいつ4となーんにも変わってないんです!

『おっまえ、出世しろよ!俺はお前の!出世が見たいんだよ!!』ほんと5はダメ!」

MEZ「出世って…なんだっけ…」


そして現在。ゲームセンター業界全体が斜陽の中、ガンシューティングジャンルも煽りをうけ新作はおろか過去作の設置もどんどん無くなっているらしいです。


ガンシューティングをこの中の誰よりも愛するゴライくんからの切実なお願い。

ゴライ「本当に皆さん一回で良い、ゲームセンターに行って100円を入れてください。ほかのアイドルとかソシャゲの課金に比べたらちょっとしたもんでしょ!

MEZ「課金の闇深い話はやめるんだ!」

ゴライ「俺の推しは皆さんの手にかかってるんです、皆さんを信じてね、これで終わりにしたいと思います!!!バイバイ!!!」


ゴライくんのツイートを遡ると、トークした以外の筐体の話もどんどんしているぞ!みんなで懐かしさに浸ったりゲームセンターに足を運んだりしよう!

 


10. サウンドノベルゲーム特集(阿G)

本イベントもついに最後、愛を上手にちりばめてキャッチーに作品の魅力を紹介してくれる阿Gさんのトークコーナーです。

今回はどんな(凄惨な)物語を話してくれるのかと客席がじっと見守る中、マイクとスケッチブックだけを相棒にひとり腰掛けた阿Gさんはにこやかに語りはじめます。

「前回まではね、『トラウマ児童文学』なんて紹介していたんですけれども、ちょっと趣向を変えてほんわかするレトロゲームを紹介しようと思います」

おや、ドット絵とか異世界ファンタジーとかそういうタイプのやつかな…?

「じゃじゃん!『かまいたちの夜』~!」

不穏だ~!!!

 


推理作家・我孫子武丸をライターに迎え作られたサウンドノベルゲーム。

吹雪のせいで閉じ込められたペンションで、凄惨な殺人事件が起きたことがすべての発端となります。

プレーヤー自身がストーリーを読みながら謎を推理し、選択肢を選ぶことで解決に導いていくことができるのが本作の大きな特徴ですが、解決できないとどんどん人が殺されていくことに……


阿G「そこで僕がおすすめする『三大嫌な死に方』をご紹介しましょう。

テテーン!第3位!『彼女にスキーストックで……』」

5分前に「ほんわか」って言ったのに、もう血みどろの話になってる!!

「さあどんどん行きましょうか!」「さあ栄えある第1位は~~~?」とさくさく嫌な死に方を紹介しつつ、笑顔がどんどん輝いていく阿Gさん。やっぱトラウマソムリエはこうでなくっちゃね!


しかしここからがトークの本番。

かまいたちの夜、単なる密室殺人ノベルではなくて、事件を解決してクリアすると、様々なルートが解放される!しかも「スパイ篇」とか「悪霊篇」とかジャンルが多彩!

ネタバレないのにめっちゃ読みたくなるようにトークしてくれるのありがたいなあ・・・「不思議のペンション」篇の「ゴブリンだ!見るからにゴブゴブとしてリンとした、ゴブリンとしか言いようのない化け物だ!」ってテキストにめちゃくちゃ笑いました。絶対アルコール入れて書いたでしょう。

 


他に盛り上がったのが

阿G「『ピンクのしおり』というものがありまして」

客席「フゥーッ↑」

ちょっとエッチなシーンが見られるルート解放特典!その後のシリーズにも引き継がれていることから、やはり殺人とエロは引き離せないのだな。

阿Gさんは過去に実家のテレビでプレイしてたらエッチなに入ってしまい、「胸元のワインを飲みたいけど…親が居る…!!」と苦悩したとか。あるある。

 


今もファンが根強い名作ですが、その後も遊び心を受け継ぎながら2・3・4と続編が作られ、それぞれ各ハードに移植され続けています。


2~3まで阿Gさんはプレゼンしてくれたのですが、どれもやり応えあって楽しそうだなあ…!

犯人の名前入力で「カッパ」って入れたら突然カッパが乱入してくるのはずるいよ…


そしてお楽しみのプレゼントタイム!

今回は過去作も入った「かまいたちの夜×3」と我孫子武丸著作から阿Gさんのおすすめ作品『殺戮にいたる病』の二本立て。

自分ではなかなか手に取らない作品が、楽しみ方を教えてもらった上で手元に来るのは、とても良い出会い方だし楽しみになるだろうなぁいいなあ。

 

 

おわりに~"推しは推せるときに推しておけ"~

7時間の長丁場!

とはいえ途中場転や休憩時間を挟んでいたので、実際はほのぼのと過ごすことができました。こんなに長いことライブハウスに籠もる経験そう無いよね。90EASTさんありがとうー!!!

 


最近好きなものを好きと言うことに照れがなくなってきました。きっと、愛を注ぐ人たちの楽しそうな様を一年間見てきたから。

推しがこの世に存在することも貴重なのですが、もうひとつ、自分が推しを推せるタイミングが、推しの時間と合うことはとても幸福だと、このごろ強く感じます。


「推し」を「推す」のは誰でもない自分で、それにはいろんなエネルギーや費用や時間が必要で。

暮らすことに精一杯でコンテンツを追えない、時間や費用が合わなくてライブに行けない。そんなことよくあります。生きてるんだもの。

それとは関係なく、自分がエネルギーを注ぐ準備万端だったのに、ふっと目の前からさよならしてしまうこともあります。どうして、と嘆いても、もうスポットライトから降りてしまった後ではどうしようもない。


だからこそ、今いる推しを今推せるあなたはめちゃくちゃラッキーです。


私も、推しの好きなところを書いた文章で作った紙吹雪とか両手に持ったサイリウムとかで、推しの進む道を華やかに明るくしたい。もっと根源的なことを言えば、推しには健康で笑顔で幸せで居て欲しいじゃないですか。

会えなくなるって、その祈りが全部届かなくなるってことだ。今なら、それができる。まだ間に合う。

出会いはきっと運命だけど、輝かせ続けるためにはこの手が必要なんだ、きっと。

 


自分の話になっちゃうけど、学生時代大好きだったコンテンツがありました。時間や費用が足りなくてライブにも行けずグッズも十分に買えず、ファンとしてあまり貢献できていないような気持ちになっていました。

「社会人になって稼いだら、今さみしい分全部注ごう!」という気持ちを胸に日々コンテンツを見守っていたのに、社会人になったとたん、そのコンテンツは終了してしまいました。発表されてからは後悔も課金もとうに遅くて、なすすべのないまま幕引きを見守るしかありませんでした。

寝込むくらい引きずって、やっと立ち直った今でも「あのとき、もう100円入れていたら」「アンケートを書いていたら」と時々後悔します。

だから今、推しに会うために頑張ってバイトして仕事して、遠征して、チェキを買ったりサイリウムを振ったりする人たちは、本当にすごいエネルギーを抱えているなと尊敬します。

 


課金だけが愛のすべてではないけれど、愛だけではどうしようもない窮地を救うのは課金だったりもします。

いつの世も芸術は、パトロンがいないと萎んで溶けてなくなってしまうのです。


だからみんな、推しを推そう。会いに行ったりファンレターを書いたりしよう。迷ったら、今楽しくきらきらできる方を選ぼう。

そして布教も思い出話も、推しと暮らすことには変わりないから、またステージの上でその愛を見せつけてくれたらオタクは嬉しいなあって思います。

 


それでは、また生きて会えるときまで!!

 

*1:夢眠ねむさんの卒業ライブで最後に歌った曲

*2:公式サイトでCM動画作れるので興味がある方は是非。他の曲も選択できるのね→(20th Anniversary 明治安田生命×小田和正

*3:「偏愛の対象≒推し」なのだから、前回までも実質その話を聞いていたんだけども、今回は特に、「推し」のゆくすえとそれを受けて「自分」がどう生き抜かなきゃいけないのかって話題がどれも自然と出てきてて、なんかイベントとしてのテーマっぽいなあと思いました。最近世間がそういう雰囲気だからかな。

*4:MEZさんコメント

*5:スピーチ時間を過ぎると8歳の少女が登場して止めるまで罵られる

*6:超余談なんですけど、大学生協ならサイト経由で、生協値引き適用かつ取り寄せもできるんですよね。学生時代重宝したのでぜひぜひ

*7:テニプリがVDシーズンにキャラ宛のチョコ(物理)をカウントしランキングしていることは有名ですが、長年絶対的王者であったキャラ(跡部様)が突如2位に陥落した年があって!それは跡部様の人気が揺らいだのではなく「不二先輩(新王者)ファンが年齢を重ね、一位に押し上げられるくらいの財力を得るに至った」という結論が出た、というエピソードがあるくらい長寿かつ愛のかたまりがわかりやすいジャンルである。

*8:北斗の拳・次回予告

*9:この時点で夕日がようやく射してきた

*10:福山芳樹さんのようです

*11:新春隠し芸大会の範疇には収まりきらないクオリティの高さよ

*12:百田夏菜子(かなこ)推し・赤

*13:佐々木彩夏(あーりん)推し・ピンク

*14:ぱずー「でんぱ組.incのピンキーちゃんみたいな感じですね」ってコメントの「ピンキー」って聞こえた瞬間に、お客さんのランランちゃん(オタク)が脊髄反射で「はい」って返事しててゾクッとしました。

*15:「杏果きばる」で検索

*16:いちばん背が低い

*17:すごい絶叫

*18:47都道府県ツアーなのに最後まで忘れられていた土地・茨城

*19:噛まれるとウイルスが活性化するみたいな

*20:メディアミックス作品では舞台・映画などでキャストが異なることがこれまで一般的だったけど、この手法はキャストがキャラクターと長い時間向き合うことでより一体化して作品世界を作り上げることになるし(キャストがキャラクターと"馴染む"というか)、メディアミックスの新たな作戦なのかなーと面白く思ってます。アイドルアニメでキャストがキャラに扮してライブをする戦略の発展系かなあ。

一部同キャストってのは他でも見たことあるけど、(舞台とアニメだと「王室教師ハイネ」とか)オリジナルアニメ×ミュージカルと大胆に打ち出したのは初なのではないかな。

*21:公式YouTubeではアニメ1話と楽曲試聴ができる!→ https://www.youtube.com/channel/UCpcs9GP_NIBxzDfNTWolNPw

*22:マルコくんとMEZさんが二人で肩組んでる対岸で、ゴライくんがひとりで揺れているのも大変趣があって良かったです。

*23:宗教上の理由で「尊い」って言葉に回数制限かけてるから安易に使いたくないんだけど、なにこの、百回でも目の前で繰り返してくれよと希うような………はい、すきです

*24:あっゲームプレイ用のコントローラーですよ!ガンコンですよ!念のため!

*25:ちょっとした殺し屋さんの家系みたいですね

*26:足ばたつかせてはしゃいでいるのが超和む

*27:もともとはUFOが牛とか引き寄せて回収するときの光のこと。ここではものを引き寄せて触手みたいに操れる光線のことを指す。

*28:ラクタービームって聞いてすぐイメージが浮かんだのですが、割と一般名詞ではなかったようで女子陣がきょとん顔でした。ちなみに私はSWではなくとあるラノベで出会った腕からビーム生やして襲いかかってくる女の子でこの単語を覚えました

11/23 NIGHT OF ZOMBEAVERZ Vol.3 偏愛レポ (完)

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偏愛の坩堝へ、ようこそ。

三度帰ってきたナイトオブソンビーバーズ。魑魅魍魎の大渋滞とも言うべきこのイベント、今回はメンバーがどかんと増えました。

ただのお客がめちゃくちゃはしゃいで帰ってきたので、面白かったところが少しでも伝われば幸い。

今回は!スクリーンとプロジェクターが装備に加わったよ!

 

 


DJという名の全力投球客入れ(youth k)

ゾンビーバーズ広報物制作代表でもあるyouth kさん。盛り上げはバッチリです。新グッズありがとう・・・・・・・・・*1


「皆さん、復習はできてますかー!」

前回第2回で取り上げられたでんぱ組.incやワンダバを挟みつつ、前回トラブルでDJできなかった分も発散するように、軽快なステップを踏んだり身体全体でリズムをとったり。前から思ってたけど、基本ラテンな音楽の楽しみ方だなあ楽しさが伝わるなあと見ていました。いついかなる時も彼はフォトジェニック。

 


そしておもむろに大閃光を配り出し、「今だーーー!!」と合図して一斉に折る、光る。オレンジの光に包まれるペーパームーン。前回もあったのでふつーに受け取る客ととっさに理解できずにきょとん顔になる客の対比があって面白かったです。

まだ知られてないと思うけどDJってサイリウムを配るのもお仕事なんですよ。

 


こんな風にyouth kさんが曲を楽しんでいる様子だけでけっこうお酒が進むのですが、曲を知ってるなら余計に楽しくなるよね。

アイマスがかかるとペンラをもって前に出て行く後輩先輩もいて、あらあら、序盤から元気だなあとお酒を片手に私は微笑mグリッドマンだ!!!げきあつ!!!!!!!!!!!!!!!!!!(膝から滑り込む)

OxT「UNION」(TVアニメ「SSSS.GRIDMAN」OP主題歌) 試聴動画 - YouTube

 


いや、やばい、アニメSSSS.GRIDMANのOPは耳に入った瞬間に体中を何かが駆け巡る熱さがある。(メモ:あとでここに勝手な感想を張っておく)

前回話題に上がったウルトラマンルーブのOPも手がけていて、オーイシマサヨシはやっぱりあらゆるオタクの心をガシッと掴みに行くよなあ・・・・・・・・・。*2

 


そしてそして、以前MARCO.Dくんがやっていてうらやましくなったのでやってみたい!という推し選手チャントのコーナー。

J3サッカーグルージャ盛岡・安楽健太選手のチャントをみんなでやりました。

スポーツ観戦・応援って試合を間近で見られる熱さもあるけれど、大勢で動きや声を合わせることの陶酔感がとにかくヤミツキになるんだよね。どこか応援に行こうかなあと思わせてくれる楽しい時間でした。ありがとう!



 

特撮夜話第3夜 ~シリーズ屈指の”禁断の果実”!『仮面ライダー鎧武』特集~(おざーくん・MEZ・youth k)

帰ってきた小澤翔平くんの陶酔あふれるトークと、彼を温かく見守りながらマイクを持って追いかけるお兄さん二人のコーナーです。

びっしり書きためたA4手帳を持ちながら「では、かいつまんで話しますね」と良い微笑みで語り始める小澤くんに(えっその量からかいつまむの?2時間トークコースなの?)とほんのり狂気を感じるステキなスタートでした。


今回は平成仮面ライダーシリーズ15作目・虚淵玄脚本とフルーツモチーフのライダーデザインで知られる「仮面ライダー鎧武」特集でした。未見だから気になってたんだ!!


時はライダー戦国時代、計画都市・沢芽市の若者たちはダンスチームを結成し、ステージでパフォーマンスを競い合って・・・あれ、あれ、あれ・・・・・・

 

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ペーパームーンは・・・沢芽市だったのか・・・

 


MEZ「鎧武はざっくり言うと、フリーターが神になる物語です」

  \\夢がある!!//


虚淵さんのお家芸、それまで疑問も無く受け入れていたストーリーなのに、ある瞬間にぐるっと視点が変わって残酷な真実が露見してしまう展開。突然悪辣な物語が差し込まれるのではなく「わたしは初めから話していたよ?あなたが気づいていなかっただけだよ?」とニコリと微笑まれてまた傷つく我々。そんなやつです。

これでもかこれでもかとジャンボパフェ並みに盛り込まれたトラウマ展開に悲鳴が漏れ聞こえる中、後ろから「そういうのもっとちょうだーい!」というトラウマソムリエからの応援が飛ぶ*3

 

もちろん絶望の果実だけではなく特撮として激アツな展開も紹介し、「ここ見てほしい!45話を見るためにがんばって!*4」とうるんだ瞳で熱弁するおざーくんは大変楽しそうでした。


しかし本来晴れ晴れとした気持ちを後押ししてくれるはずのニチアサなのに、らしからぬ展開と設定のちょっとした特殊さから、全体を把握してないと何言ってるのかわからないシーンもちょこちょこありましてですね。

スマホにリアルタイムで残していたメモからは、

「(ライバルは変身時に)バナナを頭にかぶりながらちょっと歩いてくるんです」「主人公もここまでなんだかんだあったので、敵モンスターの大群を従えていて」「主任は闇墜ちした弟に襲われて弟がメロンになるんですよ」

などという発言が収穫できました。おざーくんがおかしいのでも聞き取った私がおかしいのでもないからね!!?!ほんとの話だからね!?!?!?


アマゾンプライムにもあるけど、ぜひぜひTSUTAYAで借りよう。取り寄せもしよう。

http://store-tsutaya.tsite.jp/item/rental_dvd/082418106.html

 

おざー「次回、“この世に生まれたことが消えない罪”仮面ライダーアマゾンズ特集です!」

MEZ「次回への布石ずるくなーーーい!?!!」

 

ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』特集(かんた・ランラン)

「『「ハイキュー!!』?ああ、pixivでめっちゃ見たことある、ストーリーの丁寧な積み重ねが話題のアレね」「2.5次元舞台?ああ最近どこもかしこもやってるヨネー、メディアミックスが進むのは良いことじゃないですかハハ」

と、昨日18時までは思ってました。ぶっちゃけなめてました。

 


ゾンビーバーズ初の組み合わせ・女子ふたりでのプレゼン。*5女子二人が力作のスケッチブックを握りしめ語らう横で、MEZさんがリアルタイムコメンタリーをしていくスタイルです。

ハイキュー!!」の原作と、その舞台化作品であるハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」(略称「ハイステ」)のプレゼン。

漫画は分かる。バレー部の話でしょ。でもプロジェクションマッピングを使った演劇って、なに??


かんた「まずは黙って見ててください」映像ポチー

 


おお、舞台のOPね、ワッ自転車に合わせて映像が動いてるすごーい、ンッッ?人を乗せて舞台が回った、エッッ投影してるマンガのコマも出てアッワッゥォァかっかっかっかっかっかかっかっこいいーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!


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(心象風景)

 

立体物の造形に合わせて寸分違わずに映像を投影できるプロジェクションマッピングと、シンプルかつ回転・上昇が機敏に行われる舞台美術*6、そしてそれらにぴったりと合わせて訓練された動作で芝居をこなす役者たち。この三位一体のスーパーコンボを浴びて、開始30秒で私の描写力は爆発四散しました。躍りすぎた心に耐えきれなくて震えながら隣の女の子の手を握った。

とにかく、見なきゃ分からない。見たらすぐ分かる。すごい、円盤を貸してください。TSUTAYAにありますか。


お客さんを世界観に引き込むテクニックとしてすげーなーと思ったのがふたつ。

開演前2ベルのアナウンスが高校バレー大会のそれに寄せていること。エピソードの中で試合を終えた選手たちが、(応援席にいる体の)客たちに向かって「ありがとうございました!!」と一礼をすること。

かんた「(芝居の間)座席は県大会が行われる体育館のアリーナになり、私たちは彼らを応援する在校生であり、OBであり、保護者なんです」

ランラン「わたしは在校生です」

かんた「わたしは選手のお姉ちゃんです」

かんたさんとランランさんの眼がマジだけど、でもそう言わせるだけのエピソードにかける熱量と巧みさと感動がそこにあるわけですよね。しゅごい。

 


原作のエピソードを順番に舞台化していると言うことで、キャラクターひとりひとりの掘り下げについても語られました。

お客さんの中にも読者が多く、キャラクターの名が読み上げられるだけでため息・悲鳴・拍手が起こる。思い起こすだけで堪らなくなるんだね・・・・・・なんなら聞きながら感極まってるお姉さんたちも居る。

MEZ「後ろで首もげそうなくらい熱烈に頷いてるお客さんたちが居る・・・・・・」

 


いやめっちゃ見たくなった。

12月16日の全国ライブビューイングを観に行きましょう皆さん。

ひたちなかもつくばもまだチケットあったよ!!*7↓↓

 

又吉 vs プロレスファン 変則プレゼンデスマッチ(数原家・だいちょー・山田くらげ・youth k・又吉)

プロレスという文字のプrくらい知っている又吉さんに、5人がかりで魅力を教え込んでいくコーナー!こういうのなんて言うんですっけ、強制改宗


入場曲に合わせて、全員赤コーナーから入場ー!又吉さんを取り囲んでいきます。これ音楽イベントでしたよね?

アッゾンビーバーズお抱えのカメラマンが二人ともマスクマンになってはる!!とここぞとばかりに写真を撮る。演目中はお二人ともマスク越しにレンズを覗いてましたが、それはそれでおかしい光景でありました。


又吉さん以上にプロレス初心者な我々にもわかりやすくキャッチーに、パワポや映像を繰り出すみなさん。愛にあふれている様がめちゃ伝わってきました。

それにしてもプロレス選手もなかなかおかs…個性が豊かなんですね。又吉さんみたいに馬場チョップを受けて昏倒したくないので言葉選びには気をつけます。


お品書きと名シーンは以下の通り。

プレゼンの連続攻撃を食らってだんだん又吉さんが弱っていきます。

MEZ(レフェリー)「知ってました? 帰らせないようにして話をずっと続けるのって洗脳の常套手段なんですよ」

 

「彼はチャンピオンベルトと会話ができるんです」「ベルトさんも(高橋)大好きって言ってるんで」

ダリルさんのおなかはやわらかくてもちゃもちゃだった…



 

突然だが解説しよう!全日本プロレスは旗揚げしたジャイアント馬場さんをリスペクトしているので体格がでっかい選手ばかりだぞ!

ずん「平均身長が182cmなんですよ」

又吉「182cmってこの会場の中だと…あ、いた」

(注目を集める中、ずるずると椅子からずり下がり座高を低く見せる某風街OB)

ずん「なんか身長を低く見せ始めましたよ」

一方、ずんさんと体格の近いプロレスラーは…?

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私も身長近いけど、戦ったら絶対5回くらい死ぬな…

 

ちょっと会場離れて、戻ってきたら3人連結ジャーマンスープレックスの瞬間だった!筋肉隆々の男二人を一人が持ち上げてたよなんだあれ!!!

GIFで見直したい!

 

ルチャリブレメキシコシティが認めた無形文化遺産です。日本で言えば歌舞伎です…だってほら隈取りしてるじゃないですか!」

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「プロレスって、大人が心から楽しめるヒーローショーだと思うんです」

 

  • 数原家・えづれによるDDT紹介

エヅレ「(アイアンマンヘビーメタル級ベルトを獲得した歴代選手の写真)あ、右上はネコです」

又吉「見て分かるわ!ネコだなあって思ってたところだよ!」

エヅレ「焼き鳥がベルト獲得したこともあります」

又吉「えっなに、焼き鳥…?」


MEZ(レフェリー)「又吉さん、全体通して気になった選手居ました?」

又吉「……焼き鳥ですかね」


最後の〆の\\愛してま~~す//を全員でやるのがたいそう楽しかったのでまたやりたいです*8

 

DJおよびフリーダムプレゼンタイム (MARCO.D)

プログラム構成変わりましてただいまからDJタイムでーす、と壇上に上がるMARCO.Dくんの脇には燦然と輝く「2018秋冬新作ビール」の文字。

知っていますかDJってパワポも武器になるんですよ。

 


お酒をこよなく愛する彼の、一押し秋冬ビールたち。

いいよねいいよね、限定ビールって気になっちゃうけどどれから飲んで良いか迷っちゃうから、「クラフトビールを知る一杯目としておすすめ」とか「昔ながらの製法を守ってます」「沼津産です」みたいにわかりやすくおすすめされると印象に残りやすい。そして結局全部飲みたくなる。


私は黄桜の甘酒がとっても大好きなので、同社のLUCKY CATが気になるかな。あとは今年いっぱいのレーネンブロイも是非飲みたい!

 


「粉雪」ってビールを紹介するときに「これはね、ビール界のレミオロメンですよ!」と推したのに同期から「解散しちゃった…!!」と突っ込みが飛んだのには阿吽の呼吸さに笑った。


パワポ後のDJタイム、youth kさんのときと同じく推しの曲がかかるとサイリウムを持って飛び出してくるメンツ。

コールもばっちりなのはすごいんだけど、彼らの光と声が指しているのがステージ上の何も無い空間なのがめちゃ…めちゃ…なに、偶像崇拝かな……?


「偶像すら無いところに拝んでるよね」「新しい信仰方法だよね」


ってバーカウンターの方で演劇お兄さんたちがちょっと引いてた。

 

 

LIVE (MC凜・MEZ・???)

Ah-------------ーーーーーーたのしかった!!!!!!!!!!!!!

もういい?レポを放棄していい?最前で跳ねてたからいいですか?


だめです。

 

「はーいライブやりますよーーーラッパーは前にお客がいないと死ぬ生き物なんですよーーーーー」

というかけ声に羊のごとくわらわらと集う客たち。MEZさんの注意事項説明になぜかしゃがんで聞き入る最前の客たち*9


\\サイリウム配りまーす!!//


公園の紙芝居には飴がつきもの、ラッパーライブにはサイリウムがつきものです*10

ピカピカ振るのたのしいし、この距離感でこの人数で推したちにピカピカ見せられる機会なかなかできないですよ。文化を持ち込んでくれて本当にありがとうyouth kさん。

 


以下は記憶が曖昧なセトリに沿った感想です。

 

  • lips <<MEZ>>

\\MEZさん何色が好きーッ//

「え…紫…?」

戸惑われながらもピカピカの色が決まったよ。妖しい女性とのうただから良く合うね。この曲ではサックスの音色が良く聞こえて好き。

 

  • Petty Cakes And Ale <<MC凜>>

凜さんは緑がお好き!今回彼女はアナザーフォームだったよ!*11

ペーパームーンに行く前に見つけた、声が出るくらい大きな黄色い月。酔っ払って帰りながらその輝きを思い出して、良い日にライブをしていたなあと思った。満月の夜には鯨が出る

そこそこ知られているとおり、『怪物パスカルと仇討ち協奏曲』はゾンビーバーズの出自に関わってる。バケモノくじらが通り過ぎた後、そこに居たのは牙が鋭いケモノたちだった。ダムをつくってひきこもるよ!

それがたった9ヶ月前なのだと、すべては今年の出来事なのだと考えるととてもストレンジな気持ちになる。


これはオタクの世迷い言なんですけど。

今回凜さんの髪色が明るかったからか、お酒テンションのせいか*12、この曲の余韻もちょっと違う気がした。これまでは、歌詞に手を引かれてようやっと新たな世界に踏みだした新米ラッパーという感じだったけれど、今回は歌詞を相棒に肩に乗せ、ぴょんっと跳びはねてみんなの前に出て手を振るみたいな。楽しさを前面に出したうたいかただったなあという印象。

もっともっとこれから、凜さんがおっきくなるんじゃないかなあ。師匠おちおち寝てられないよ。

 

  • 水星<<MC凜>> 
  • よるのそこにて<<MEZ・MC凜>>

しっとりとした曲は青や水色のサイリウムが似合う。オレンジ混じりの光を揺らしながら、みんなそれぞれ遠くの星や明かりにほのかに浮かぶ夜を想うのです。

 

  • ぼくらのゆくすえ<<MEZ>>←new!

新曲だ!

お疲れ様よかったなぁ 生きてまた会えたよ


0時をまわったバーでお互いのグラスを小さく合わせるような、祝福と愛情。

「よるのそこにて」は異性を想像させる感じがするけど、これは広く友人も含められるなあと思います。歌詞を読む度に違うふたりが思い浮かぶ*13


凜さんが水星でメロディをうたい、MEZさんはぼくらのゆくすえでうたう。うたったねぇ。

ラップの滔滔と流れる言葉にも恍惚さを見いだすけれど、メロディには神秘的な祈りが付与される。そんな風にオタクは幻視してしまうなぁ。

 

  • まだ寝てたい<<MEZ・MC凜>>

「ぼくのゆくすえ」終わってすぐに

MEZ「ハイ、ライブ終わりでーす」

えーーーーーーーーーーーー

凜「ちょっとMEZさん!」

MEZ「だってオレ、寝てたいもん」

はいイントロがin!*14

 

まだ寝てたい まだ寝てたい

まだ寝てたい まだまだ寝てたい。


活字にすると圧力がありますね。毛筆で部屋に飾っておきたい。

 

  • ナイトオブゾンビーバーズ<<MEZ・MC凜・ゴライ>>←new!?

どんちゃん٩( ᐛ )و!

もう多くを語るまい、楽しさと衝撃が駆け抜けていく曲だった!

 

「調子はどうだい」

\\ちんけなきょうだい!!// 

ラップ曲のコールってこういうやつなのか?と一瞬疑問が過ぎるけど、私の知ってるラップってシャンパン注いだりするやつだったしおおよそ当たってるでしょう。


間奏終わりに誰かがステージに乗り上がる!マイクを掴む!

ゴ、ゴライだーーーーっ!!

(マイクトラブルを乗り越え)仕事と上司に中指立てる勢いでラップしていくゴライ。サイリウムは(諸々を鑑みて)赤です。


イベント中にざっとパンフレットに目を通したときに、Lyricsに歌唱者が書いてないなあと思ったのですが、これはここの衝撃のためにとってあったのですね。期待を裏切っていくぜゾンビーバーズ。もう一回といわずいつでも聞きたいなあ。セサミストリートのOPみたいにずっと流してほしい。

 

 

ゾンビ映画特集 〜衝撃の展開編〜 (ゴライ)

Chordettes - Lollipop - YouTube

「いやいやいやもうね、すいませんね年甲斐も無くラップしちゃったりして」

ゴライー!となりとなりーー!!!

「え大丈夫ですめずさんは年相応なんで」


前回酒で記憶が曖昧なせいできちんと内容のレポが書けずに申し訳なかったなあ、今回はちゃんとみんなに伝わるように覚えて帰ってくるぞと思って挑んだのですが、開始30秒で諦めました。1秒に10文字くらいのマシンガントークを浴びて正気ではいられない。

止められない暴走機関車と分かっているならさっさと線路のポイント切り替えて、自分の代わりに5人轢かせるじゃないですか?そういうことです。

 

 

  • イントロダクション

ゴライくんが枕で語るネタコーナーが結構楽しみなのですが*15、今回は「洋画の面白パロディAVタイトル」でした。大丈夫、23時のペーパームーンだよ!


シンプルだからこそばかばかしいものと、うまいこと語頭を揃えたものとね、ほんとにね、これを生み出すために会議を開く大人たちが居るんだな!社会って・需要って広大だな!!*16

あまりのばかばかしさにMEZさんがのけぞりステージ最前に控えたカメラマンが倒れ伏し控えている語り手がバーカウンターで静かに突っ伏す。いいなあ男性はこういうときおおっぴらに笑えて!


R18要素が入ると毎回MEZさんが舞台上で頭を垂れるのですが今回は勢いづいて土下座だったしそれにガソリンをかけるようにゴライくんの放ったこれが土下座ですよみなさん見といた方が良いですよ」が今回の5本の指に入るベストコメントだった。

 


さて本編。

今回のラインナップは3本。彼曰く、実はラスト1本のために前半2本の紹介を持ってきたという衝撃の抱き合わせ商法トーク

とはいえその2本のトークもなかなかインパクト強めの内容でした。

まあ最後が印象を塗りつぶしてしまって跡形も無いんだけどな!!

 

 

  • ゾンビクエスト 衝撃度★★★★★

今回はゴライくん的に感じた「衝撃の展開度」の低い順に紹介。

ちなみにここで言うレベルは「服を着て寝て、起きたら全裸だったのがレベル1です」とのこと*17 

場面と場面がつながらずに突然やりたいことが突っ込まれるタイプの衝撃さ。

 


この映画が日本上陸したイベント「ゾンビ・オリンピック」のポスターがキャッチーでたのしそうでわりと好き。三家本礼さんというその筋の漫画家さんらしい。

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  • 飢えた侵略者(Netflix)衝撃度★★★★★★★★★★

ゾンビが文明社会を制圧しつつある世界で、田舎町の人々がなんとかして身を守ろうとする静かめなゾンビ映画

・・・・・・のはずが「バーサーカーおばさん」と「びっくりおじさん」のせいでところどころ印象がパッションにぶち抜かれてしまうのでした。我々の記憶もこの二人にわりとくりぬかれてしまった感がある。

 

 

  • シーオブザデッド 衝撃度53万

「90分のうち60分地獄のようにつまらないがそれを耐えた先には衝撃の嵐があった」とゴライくんが熱弁する作品。

 


「『さえない』という文字情報を極限まで具現化した冴えない男が主人公」「皆さんの想像している五億倍絵面が汚いんですよ」とかいうパワーのある文章がぽんぽん炸裂するゴライ。毎度のことながら、彼は客たちの想像力の羽ばたきを強めてしまうような語り口なので、実際の映像を見せるより遙かに楽しくなってしまうのだよな。

「まあそこからいろいろやんややんやあって、やんやあって!」っていう投げっぱなしの言葉も時々出るのはご愛敬。


まあでも今回はさすがに実際の絵面の方が勝ってしまうようです。だって娼館の主であるオカマが汚い化粧崩れでガトリング銃をぶちかますんだよ?そんなん頭の中で思い描ける人どれくらいいます?

 

 

ゴライくんトークによって、この作品を見る人が地球上で数名増えたことでしょう。DVDを買うなら今のうちだよ!*18

 

シー・オブ・ザ・デッド [DVD]

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トラウマ児童文学特集FINAL ~ダレン・シャン~  (阿G)

 


__突然ですがここからイベント前に書いた文章です__

きた、きた、きた。ついに来た。阿Gさんによる児童文学布教、その最終章にして最高峰、少年少女の心を鷲掴みして未だ離さない吸血鬼冒険譚。ダレン・シャン!!

阿Gさんの本編に入る前に、刊行当時全巻読破しその後何度も思い返すも読み返しを決してしなかった私の、個人的なダレン・シャンとの思い出を注釈に放り投げておきますね。特集を聞く前に書いて置かないととレポに邪魔だなと思ったので、本編には全く差し支えない。*19

 


読み進めるのが本当に楽しくて、「ここには居ない誰か」と一緒に読む感覚が嬉しくて、「ダレン・シャン」は人と感想を共有する原体験と言っても過言では無いかもしれない。

 


__ここまでイベント前に書いた文章__

 


「えっもしかして皆さんこの『死のポーズ』をご存じでない?」


大トリを務める阿Gさんの語りは最初からフルチャージ。

1巻・2巻のあらすじをベースに、少年ダレンと親友スティーブンのバンパイアとの出会い、そして冒険の始まりを紹介していきます。

いやーーーーまじ、小説版をぜひ読んで。ストーリー自体もさることながら、描写が本当に手に汗握るんですよね。冒険の途中で崖に必死に捕まるときの岩肌が手に刺さる感覚とか、溺れかけるときの水の残酷な冷たさとか、真実を知ってしまったときの途方も無い打ちのめされかたとか。

 

 

 

 

そして今回の白眉は本当にこれ、これが阿Gさんの語りの技術と愛を感じた点……紹介するキャラクターの選別がネタバレと魅力の間をすり抜けてキレッキレ。

ハリーポッターで例えればクレスプリーはハグリッドなんですけど、向こうの前半でいうところのヴォルデモート(たち)についてまっっっっっっっっっっっっっったく一言も口に出してないし、なんならロックハート先生とかピーターペティグリュー*20の存在すら言ってないからね???


その中でも紹介してくださった彼とか彼女とかの名前を聞いて、その裏にいるキャラクターを思い出してヴッてなりました。わたしはガブナーが好きです。


ダレン・シャンのダークさというか、児童図書らしからぬところは結構その通りで、私も是非言わせて貰うならやっぱり1巻でしょうか。仮死状態になり家族とお別れするんですけど、そのときに「自分の部屋から身を投げたことにするからな」ってクレプスリーに首を折られて庭に放り投げられます。ティーンの主人公が首の骨折られる第1巻、なかなかないですよ。


プレゼンから最後の朗読まで、ステージ下で三角座りして聞いてました。本当に布教という言葉がぴったりな、とても興味をそそられる語り口だったし、朗読も情景がよみがえってきてすごくすごくよかった。

映画についてもね、触れてくださってね、ねー…。*21

ほんとに今はメディアミックスの盛んな良い時代になったなあ…ダレン・シャンのアニメ化待ってます。

 

 

\\\\突然のガチマプレゼントタイム////

小説とコミックスの序盤三巻分のプレゼントじゃんけんタイムー!

勝者は山田くらげさんと河原さんでした、ダレンをよろしく!(飴を配るモーション)


あとね、うざいくらいに言ってたけど本当に日本版単行本の装丁が素晴らしいんですよ。

ダレン・シャン」と同作者による別作品「デモナータ」を手がけている田口智子さんによって描かれる、狼や蜘蛛、蝋燭やバラといったリアルなモチーフが、目を奪うんですよね。

そのうえで、本編が3巻ずつのストーリー展開なので、カバーイラストも3冊ずつテーマを揃え、かつ同じモチーフが巻を進めるごとに破れたり、汚れていったり…。海外文学への憧れも思い起こさせながら、「前巻ああだったのに、今回はさらにどうなってしまうのだろう…」と読む前から想像力がひっぱられてハラハラしてしまう。

デザインとして好きなのは1~3巻。後半と比べるとシンプルながら、その巻のキーとなるアイテムが箔押しされている。

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あとね……読み終わったらカバーも是非外して眺めてみてください。


楽しい時間だった!!!!!!FINALありがとう!!!!!!

 

 

おわりに 〜拍手のなごりとして〜

 


お疲れ様でした。前回レポより文字数が1.2倍となってしまいました。

こんなに文字を打ち込んでいても、あの夜の楽しさと興奮は爪の先ほどしか描写できていないし、あの場所にいなかった人が文章単体として読み進められるものかと自分に問うてみても、なかなか厳しい気がします。

 


せいぜいそんなものだと分かっていて、どうして私はこれを書いているのか。

それは、あの夜何千回と打ち鳴らした掌の、その音の名残をなんとかして留めたいから。

 


今回開始前の諸注意を務めました。*22

「語られる名前を知っていても知らなくても、今この場で心が震えた・躍ったら!あなたなりのやり方で賛辞を送ろう!」

これはほんとうに伝えたかったこと。

ゾンビーバーズは本当に楽しい。舞台に上がる人たちの話は、"演者"として成立する楽しさだし、ここでは何を話しても受け入れられるという実感が、そうさせている一因なのだと思う。

観客としてもそうだ。"発信してもいい"という安心はとても貴くてそのひとを守ってくれるが、同じくらい”共感してもいい”という安心も大事なのだ。少なくとも私は、とてもとてもそれが嬉しい。


笑い、ハプニング、共感、語り手の熱気、そして愛情。あの夜だけでいろんな感情の拍手を一年分した気がする。

ぼうっとするような高揚感をもたらすあの音は一瞬で消えてしまうのに、耳の奥底ではさらさらと残っているような錯覚があるのだ。

それを必死で掬い集めて固めているような、そんな文字の集まりがこれです。

 


インターネットが猫も杓子も使えるようになった昨今、新聞やテレビの宣伝よりも「だれか」がたくさん集まった数字が人々の食指を動かすようになった昨今。

オタクが集っている布教最前線では、ある実感が噂されています。


曰く、知り合いが狂っている様はコンテンツでありとっておきの布教である。と。


"好き"は狂気だ。あの夜舞台に立った人たちは、みんな"好き"に罹患したゾンビたちだ。


これから先、SNSで羅列されている言葉の中に、あの夜耳に残った名前が隠れていたことに気づくかもしれない。そうしたらもう手遅れだ。もう、"好き"になる第1歩を踏み出しているのだから。

もしかしたら、みんなに自分の"好き"を話したくなって、歯が疼いてくるかもしれない。

 


MEZ「気をつけてください。僕はあなたに声をかけますからね!」

次のゾンビーバーズは、あなたかもしれない。

 


それでは次回までみなさん生き延びましょう、収監!!!!!

*1:これ書くのにめちゃくちゃパンフが役立ちます。Tシャツもかわいい!

*2:月刊少女漫画野崎くんOP、ルーブOP、グリッドマンOPと、どうしてあんなに心が高まる音楽なのだろうと考えてみたのですが、私が知ってるオーイシさんってどんな曲でも金管楽器で高らかに鳴らすようなメロディラインなのですよね。息を吹き込んで高く遠く音を鳴らす楽器に映えるような音の連なりで、もちろん人間の声で歌うと気持ちが良い。聞いたらすぐに口ずさみたくなる。テンションが爆上がりしてしまうのです。吹奏楽で応援曲に使ってほしいなあ・・・

*3:悲鳴を浴びながらMP回復のポーズしてました

*4:全47話です

*5:MEZ「みなさーん、女子です!!!」

*6:傾いたまま回転する円台って初めて見ましたしゅごい

*7:11/24 12:40現在

*8:あの写真又吉さんだけポーズが揃ってないのがほほえましいです。指が違うのね。洗脳はまだ続くゾ☆

*9:後ろのお客さんたちにもよく見えるようにかな

*10:訳:水戸はヒップホップ文化が最も進んだ都市のひとつですです

*11:茶髪になってた

*12:凜「お酒おいちい~~~~!!」

*13:歌詞が好きでパンフレット何度も読み返してます。なんならきゅうっと泣きそうになる。

*14:アッ、オシャレMCや!

*15:「担当が定時直前2秒で考えたキャッチコピー」とか

*16:でもね、ちゃんと作品パロディかつAVだって分からないといけないわけだから、文字通り知恵を出し合ってると思うと、畏敬の念のあまり腹筋がつりそうになる

*17:MEZ「それ自体が結構な衝撃だよ!?」

*18:Amazonで1円で売ってる」って言ってたけどさっき覗いたら400円か15000円のプレミアしかなかったですよ!!

*19:第1巻が日本で刊行されたのは2001年、最終巻が出たのは2004年。私が出会ったのは恐らく5巻くらいまで刊行されたころだと想像しています。不気味でおぞましい物語の始まり、読みやすく魅力的な翻訳と心を奪う美しい装丁に、幼いわたしはすぐさま引き込まれました。しかし、1巻を読み終わってすぐに2巻が読みたかったのに中央図書館に無くて、しょうがないから3巻を借りたら序章で衝撃的な前巻のネタバレを食らいました。手が震えながら読み終えて、あとで2巻を読みました。

123、456、789、101112,3巻ごとでまとまる序破急と各巻ごとに読者を引きつける素晴らしい起承転結。一巻読めばまた一巻、続きが気になって気になってしょうがなかった。

当時ハリーポッターが日本で1巻2巻刊行され人気を集め始めたころで、その流れを汲んでか、おはスタには海外児童書をおすすめするコーナーがあったのでした。そこで山ちゃんがダレン・シャンを取り上げていたのを今でも覚えています。おはスタなんて全世界小学生見てるでしょ。

そしてダレン・シャン・ジャパン。もし覚えている人が居たら私とジョッキで乾杯してほしいんだけど、要は各巻にファンレターとファンイラストを掲載するいろがみに印刷されたモノクロペーパーが挟み込まれていたんですよ。3巻くらいまではB4両面1枚で、その後掲載数を増やすためにB3で二つ折り4ページに拡大されました。投稿者の中心はわたしと同じくらいの小中学生で、前巻の長文感想、印象的なシーンを描いたイラスト、そしてそれに応える出版社担当さんたちのコメント・・・・・・。物語の中で衝撃的な展開が起こった巻の次では、キャラクター特集が組まれてたし、クレプスリーが愛をもって「クレプー」って呼ばれてたし、物語に一喜一憂し応援する読者たちを、リアルタイムで繋ぐ新聞のようでした。

あと出版社HPで特設サイトを開いていてね、毎日のようにコメントやイラストが投稿されていてね・・・最終刊が出た後もしばらくずっと投稿が絶えることは無かったんだよ・・・わたしはティーンの始まりまでそこにずっと日参(死語)していたんだ、昨日検索したらなんにも見つからなかったけど本当だよ。まだまだインターネットがのどかだった頃のお話。

*20:=各巻のキーキャラクター

*21:あじーの こんしんの さけび ! こうかは ばつぐん だ !

*22:演目へ注目を集めるために諸注意を行うのだと想定してたら、「はいそれではこれから開始前の諸注意を話してもらいまーすどうぞー」ってバラされてしまったので最初から視線が突き刺さりまくりで、段取り全部忘れました。オーガナイザーめ!!

感想:「レディ・バード」が引っかかった話


先月「カメラを止めるな!」という映画と「ブリグズリーベア」という映画を観た。いやー面白かった。

 

 

 

 

帰り道、一緒に観ていた友人からこういう話が出た。

「映画作りっていうストーリーの軸は似てるけど『ブリグズリーベア』はフィクションで『カメラを止めるな!』はドキュメンタリーって感じがするな」


なるほどそういう感想の表し方もあるのか、と思った私の脳裏に、別の映画が過ぎった。

どう評していいか分からず喉元に引っかかったまま数ヶ月経っていた作品を、この見方を通したらようやく消化(あるいは昇華)できるのではないか。という書き物である。

 

 

フィクションとドキュメンタリーのどちらかで分けるとするならば、『レディ・バード』は、編集の入らない「撮って出し」みたいなドキュメンタリーだ。

 

 

2002年、カリフォルニア州サクラメント
閉塞感溢れる片田舎のカトリック系高校から、
大都会ニューヨークへの大学進学を夢見る
クリスティン(自称“レディ・バード)。
高校生活最後の1年、友達や彼氏や家族について、
そして自分の将来について、
悩める17歳の少女の揺れ動く心情を
瑞々しくユーモアたっぷりに描いた超話題作が
遂に日本公開!

 

前述の友人から高評価を聞き、ふむふむとお姉さんとで観に行ったのだが、結果二人とも無言でシアターから出てきた。6月のことである。

 

しばらく言語化できず、夜ビールを片手に二人で語ってやっと「面白いとは言えなかった」という感想が出てきた。
評し方に信頼をしている友人だろうと他人は他人だ。おすすめされた作品でも当たり外れはあること、私だってこれまでの人生で経験している。つまり普段だったら「期待したけど合わなかったね~」でおしまいだったはずなのだ。

 

しかし今回は違った。自分が話している感想に納得がいかず、その日だけではなんとなく収まりがつかなかった。
つまらない作品にはそれなりのつまらない理由や批判するべき描写なんかがあるのだと思っていたけど、レディ・バードには特筆するべき理由が浮かばなかったのだ。しかも、一定票の評価を得ている作品なのに、どうしてどのシーンにも刺さらなかったのだろう?その人たちはどこを優れていると思ったんだろう?という気持ちが何日経ってもぐるぐるしていた。


今そのときの気持ちを思いだしてみると、「これを物語にする必要があったのか?」と問いたくなったんだと思う。
なぜなら、彼女の半年間を追ったお話全部を通して、物語として転結に出てくると思っていた驚きや意外性というものが見つからなかったからだ。

しかしそれは「”私にとっての”驚きや意外性」というカッコ書きを着ける必要があるのだと、最近やっと気がついた。そしてそのカッコ書きが、このお話を消化するにあたり重要な気がしたのだ。

 

  • なんで私はレディ・バードを楽しめなかったのか?(世に出ている評価と乖離して?)
  • どこが優れている点と評されているのか?

このへんを、ぐだぐだとのたまっている文章です。
(観ていること前提の文章なので、ネタバレもあるかもです)

 


この作品は、17歳の女の子の大学進学までの1年を描いている。たぶんどの国でもおんなじ、女の子の多くが経験するようなマジョリティの思春期を、丹念に写し取ってフィルムの中に落とし込んでいる。そしてその点がこの作品を作る上でのキモであり、高評価を得た起点になっているのだろうと考えた。


言い換えれば彼女の悩みは地味で、ありふれている。それだけじゃなく悩みに対しての行動が、幼くて痛々しい。
その様が、あんまりにも自分と近しくて、彼女を客観視して愛でることができない。共感ですらない。あれはきっと、同族嫌悪。
私も、あんな風に愚かにじたばたしていたことがあった。だから彼女の次にとる行動が、感情の動きが手に取るようにわかる。*1ほらね、と眉間にしわを寄せながら私は画面を眺めていた。

それくらい、”現実”っぽいように映像が作られているのだ。


特に私が「ああ現実っぽいなあ」と思ったのは、物語の主軸にも据えられている母親との関係だった。
言い争いをする内容だって、ありふれている。進路のこと、成績のこと、服装のこと。
クリスティンは母親に反発しながらも、そこから逃げ出したりはしない。それどころか、時折素直に甘えている様子もある。

進路について口げんかをしながらも一緒に古着屋でドレスを選んで、手に取った服に二人そろって感嘆する。
母親は古くて嫌い、と友達に愚痴を言って笑いながら、その母親が仕事の合間を縫ってミシンで仕立て直してくれたドレスを当たり前のように着て、彼氏のところに行く。2回も。

 

自分の望みを否定する母親を憎みながら、日々どこかでは甘えている。
実際に母親との関係への葛藤真っ最中な人間が観て嫌になるほど、クリスティンの母親への態度は、現実っぽかった。自分の中に経験として記憶していたものが、目の前にそのまま出されているようだった。
いや、クリスティンより年を重ねた他人として観ている分、経験していた以上に母親のことが見えてしまった。


この母親は娘を束縛し、どこにも行かせない親ではない。
娘がなにもかも正しいわけではない。それどころか、娘の方が幼さ故に愚かで自分勝手だ。
彼女は子供だ。母親に甘えながら反発し、都合の良いところだけ独立しようとする、殻から抜け出せない幼虫だ。
そのうち甘えていたことにあるとき気づく。気づいて、彼女は苦悩するだろう。

 

「このまま嫌うのなら、私は母親に甘えていた部分を切り捨て独立する必要がある。しかし甘えていた部分はあまりにも自分に温かく寄り添っていて、それを捨てることは耐えがたい。」

 

そしてその苦悩は一朝一夕に解決するものではなく、子供からほんのすこし成長した若者になり、若者である間にずっと付きまとう葛藤である。

 

いやあ、実に現実っぽい。現実の人間の複雑さ。
こんな描写は映画中には無く私の妄想に過ぎないが、きっとここにたどり着くだろうな、という気になる。

 

私たちが実際に築く関係性の多くは、切り捨てるという判断がすぐにはできない。社会的な人間を数年続け、最近やっとそのことを学んできた。
どちらがまっとうかという評価は、断定することが難しいこともあるし、時間に応じて流動的だ。


つまり、映画を観ているはずなのに、自分がいま暮らしている現実味を感じて、私は失望したのだと思う。この映画が面白いと感じられなかった理由はそこだ。
せめてフィクションくらい、極端であってほしいと。


彼女がいっそ、物語の中で突然ハッと目覚め、「おかあさん、わたし間違ってた!」とハグをしてカトリックの大学に行くのなら、私は指を指して笑って彼女を馬鹿にしただろう。
母親がもっと自分勝手で娘を籠の中へ閉じ込めるような振る舞いをしたのなら、私は彼女を何処までも憎み、そこから抜け出し自由になる娘を祝福しただろう。

 

ところが、『レディ・バード』ではそうはならない。クリスティンが母親に反発する理由も分かるし、一方で彼女が高望みの無茶を言っていて、それを諫めなくてはならない母親の立場が分かるところもあった。
そして彼女と母親は正面切って和解もしないし縁を切ることもしない。大学進学を機に離れて暮らすことになって、携帯で連絡を取り合いながら少しずつ距離を測っていく。これらの描写はまた”現実らしい”のだ。


フィクションなのに、ここまでリアリティのあるものに仕立てたことは脚本と監督の妙だと思う。*2
だから、この作品は当事者でない人には新鮮で、別の生き物である17歳の女の子の気持ちがしみじみと理解できるものになっていると思う。理解できるように丹念に描いたという点が、この作品が優れているという評価の根幹にあるのだと思う。


しかしだからこそ、私からしてみれば映画の終わりに至るまで意外性がなく、淡々と女子高生の半年を観せられたような気持ちになったのだ。インタビューのない、密着ドキュメンタリーのような。

 

「青春の輝きと痛みを知る
 誰もが共感して心震わせる
 これは、あなたの物語」

 

このコピーも、作品を薦める上でなんら的外れではないと、今なら思う。
人によっては、公式HPのあらすじと私の感想と、いったい何処が違うのかと思うだろう。でも個人的には対極にあるくらい違うのだ。


あらすじは正しい。しかしこれは容易に想像できるような、チークと口紅でかわいらしく飾った女の子の瑞々しい青春物語とかではなく、そばかすがはっきり見えるようなカメラで撮られた、ずるくて愚かで浅はかな子供がガンガン壁にぶつかって転びながらちょっと前に進んだ時間のお話だ。

 

だから宣伝としてはキラキラ成分が多すぎるんじゃないかなあと、そう思ったわけです。

*1:さすがに車から転げ落ちるハンストはしたことないけど

*2:ちょっと一般に落とし込みがたいところはあるけど。彼女の性知識とか