11/23 NIGHT OF ZOMBEAVERZ Vol.3 偏愛レポ (完)
偏愛の坩堝へ、ようこそ。
三度帰ってきたナイトオブソンビーバーズ。魑魅魍魎の大渋滞とも言うべきこのイベント、今回はメンバーがどかんと増えました。
ただのお客がめちゃくちゃはしゃいで帰ってきたので、面白かったところが少しでも伝われば幸い。
今回は!スクリーンとプロジェクターが装備に加わったよ!
- DJという名の全力投球客入れ(youth k)
- 特撮夜話第3夜 ~シリーズ屈指の”禁断の果実”!『仮面ライダー鎧武』特集~(おざーくん・MEZ・youth k)
- ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』特集(かんた・ランラン)
- 又吉 vs プロレスファン 変則プレゼンデスマッチ(数原家・だいちょー・山田くらげ・youth k・又吉)
- DJおよびフリーダムプレゼンタイム (MARCO.D)
- LIVE (MC凜・MEZ・???)
- ゾンビ映画特集 〜衝撃の展開編〜 (ゴライ)
- トラウマ児童文学特集FINAL ~ダレン・シャン~ (阿G)
- おわりに 〜拍手のなごりとして〜
DJという名の全力投球客入れ(youth k)
ゾンビーバーズ広報物制作代表でもあるyouth kさん。盛り上げはバッチリです。新グッズありがとう・・・・・・・・・*1
「皆さん、復習はできてますかー!」
前回第2回で取り上げられたでんぱ組.incやワンダバを挟みつつ、前回トラブルでDJできなかった分も発散するように、軽快なステップを踏んだり身体全体でリズムをとったり。前から思ってたけど、基本ラテンな音楽の楽しみ方だなあ楽しさが伝わるなあと見ていました。いついかなる時も彼はフォトジェニック。
そしておもむろに大閃光を配り出し、「今だーーー!!」と合図して一斉に折る、光る。オレンジの光に包まれるペーパームーン。前回もあったのでふつーに受け取る客ととっさに理解できずにきょとん顔になる客の対比があって面白かったです。
まだ知られてないと思うけどDJってサイリウムを配るのもお仕事なんですよ。
こんな風にyouth kさんが曲を楽しんでいる様子だけでけっこうお酒が進むのですが、曲を知ってるなら余計に楽しくなるよね。
アイマスがかかるとペンラをもって前に出て行く後輩先輩もいて、あらあら、序盤から元気だなあとお酒を片手に私は微笑mグリッドマンだ!!!げきあつ!!!!!!!!!!!!!!!!!!(膝から滑り込む)
OxT「UNION」(TVアニメ「SSSS.GRIDMAN」OP主題歌) 試聴動画 - YouTube
いや、やばい、アニメSSSS.GRIDMANのOPは耳に入った瞬間に体中を何かが駆け巡る熱さがある。(メモ:あとでここに勝手な感想を張っておく)
前回話題に上がったウルトラマンルーブのOPも手がけていて、オーイシマサヨシはやっぱりあらゆるオタクの心をガシッと掴みに行くよなあ・・・・・・・・・。*2
そしてそして、以前MARCO.Dくんがやっていてうらやましくなったのでやってみたい!という推し選手チャントのコーナー。
J3サッカーグルージャ盛岡・安楽健太選手のチャントをみんなでやりました。
スポーツ観戦・応援って試合を間近で見られる熱さもあるけれど、大勢で動きや声を合わせることの陶酔感がとにかくヤミツキになるんだよね。どこか応援に行こうかなあと思わせてくれる楽しい時間でした。ありがとう!
昨日のDJの時に流した曲のリストです!
— youth k@CG6th全通 (@kaze09ultra) 2018年11月24日
気になった曲あればブックエースへGO!#ゾンビーバーズ pic.twitter.com/iOziZrB9Zv
特撮夜話第3夜 ~シリーズ屈指の”禁断の果実”!『仮面ライダー鎧武』特集~(おざーくん・MEZ・youth k)
帰ってきた小澤翔平くんの陶酔あふれるトークと、彼を温かく見守りながらマイクを持って追いかけるお兄さん二人のコーナーです。
びっしり書きためたA4手帳を持ちながら「では、かいつまんで話しますね」と良い微笑みで語り始める小澤くんに(えっその量からかいつまむの?2時間トークコースなの?)とほんのり狂気を感じるステキなスタートでした。
今回は平成仮面ライダーシリーズ15作目・虚淵玄脚本とフルーツモチーフのライダーデザインで知られる「仮面ライダー鎧武」特集でした。未見だから気になってたんだ!!
時はライダー戦国時代、計画都市・沢芽市の若者たちはダンスチームを結成し、ステージでパフォーマンスを競い合って・・・あれ、あれ、あれ・・・・・・
ペーパームーンは・・・沢芽市だったのか・・・
MEZ「鎧武はざっくり言うと、フリーターが神になる物語です」
\\夢がある!!//
虚淵さんのお家芸、それまで疑問も無く受け入れていたストーリーなのに、ある瞬間にぐるっと視点が変わって残酷な真実が露見してしまう展開。突然悪辣な物語が差し込まれるのではなく「わたしは初めから話していたよ?あなたが気づいていなかっただけだよ?」とニコリと微笑まれてまた傷つく我々。そんなやつです。
これでもかこれでもかとジャンボパフェ並みに盛り込まれたトラウマ展開に悲鳴が漏れ聞こえる中、後ろから「そういうのもっとちょうだーい!」というトラウマソムリエからの応援が飛ぶ*3。
もちろん絶望の果実だけではなく特撮として激アツな展開も紹介し、「ここ見てほしい!45話を見るためにがんばって!*4」とうるんだ瞳で熱弁するおざーくんは大変楽しそうでした。
しかし本来晴れ晴れとした気持ちを後押ししてくれるはずのニチアサなのに、らしからぬ展開と設定のちょっとした特殊さから、全体を把握してないと何言ってるのかわからないシーンもちょこちょこありましてですね。
スマホにリアルタイムで残していたメモからは、
「(ライバルは変身時に)バナナを頭にかぶりながらちょっと歩いてくるんです」「主人公もここまでなんだかんだあったので、敵モンスターの大群を従えていて」「主任は闇墜ちした弟に襲われて弟がメロンになるんですよ」
などという発言が収穫できました。おざーくんがおかしいのでも聞き取った私がおかしいのでもないからね!!?!ほんとの話だからね!?!?!?
アマゾンプライムにもあるけど、ぜひぜひTSUTAYAで借りよう。取り寄せもしよう。
http://store-tsutaya.tsite.jp/item/rental_dvd/082418106.html
おざー「次回、“この世に生まれたことが消えない罪”仮面ライダーアマゾンズ特集です!」
MEZ「次回への布石ずるくなーーーい!?!!」
ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』特集(かんた・ランラン)
「『「ハイキュー!!』?ああ、pixivでめっちゃ見たことある、ストーリーの丁寧な積み重ねが話題のアレね」「2.5次元舞台?ああ最近どこもかしこもやってるヨネー、メディアミックスが進むのは良いことじゃないですかハハ」
と、昨日18時までは思ってました。ぶっちゃけなめてました。
ゾンビーバーズ初の組み合わせ・女子ふたりでのプレゼン。*5女子二人が力作のスケッチブックを握りしめ語らう横で、MEZさんがリアルタイムコメンタリーをしていくスタイルです。
「ハイキュー!!」の原作と、その舞台化作品であるハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」(略称「ハイステ」)のプレゼン。
漫画は分かる。バレー部の話でしょ。でもプロジェクションマッピングを使った演劇って、なに??
かんた「まずは黙って見ててください」映像ポチー
おお、舞台のOPね、ワッ自転車に合わせて映像が動いてるすごーい、ンッッ?人を乗せて舞台が回った、エッッ投影してるマンガのコマも出てアッワッゥォァかっかっかっかっかっかかっかっこいいーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!
(心象風景)
立体物の造形に合わせて寸分違わずに映像を投影できるプロジェクションマッピングと、シンプルかつ回転・上昇が機敏に行われる舞台美術*6、そしてそれらにぴったりと合わせて訓練された動作で芝居をこなす役者たち。この三位一体のスーパーコンボを浴びて、開始30秒で私の描写力は爆発四散しました。躍りすぎた心に耐えきれなくて震えながら隣の女の子の手を握った。
とにかく、見なきゃ分からない。見たらすぐ分かる。すごい、円盤を貸してください。TSUTAYAにありますか。
お客さんを世界観に引き込むテクニックとしてすげーなーと思ったのがふたつ。
開演前2ベルのアナウンスが高校バレー大会のそれに寄せていること。エピソードの中で試合を終えた選手たちが、(応援席にいる体の)客たちに向かって「ありがとうございました!!」と一礼をすること。
かんた「(芝居の間)座席は県大会が行われる体育館のアリーナになり、私たちは彼らを応援する在校生であり、OBであり、保護者なんです」
ランラン「わたしは在校生です」
かんた「わたしは選手のお姉ちゃんです」
かんたさんとランランさんの眼がマジだけど、でもそう言わせるだけのエピソードにかける熱量と巧みさと感動がそこにあるわけですよね。しゅごい。
原作のエピソードを順番に舞台化していると言うことで、キャラクターひとりひとりの掘り下げについても語られました。
お客さんの中にも読者が多く、キャラクターの名が読み上げられるだけでため息・悲鳴・拍手が起こる。思い起こすだけで堪らなくなるんだね・・・・・・なんなら聞きながら感極まってるお姉さんたちも居る。
MEZ「後ろで首もげそうなくらい熱烈に頷いてるお客さんたちが居る・・・・・・」
いやめっちゃ見たくなった。
12月16日の全国ライブビューイングを観に行きましょう皆さん。
本日11/23(金・祝)10時より、演劇「ハイキュー!!」"最強の場所(チーム)"ライブビューイングのチケット一般発売が開始!会場限定特典映像の上映も決定いたしましたので、ぜひ、この機会にご利用ください! https://t.co/av6aB8CHcx pic.twitter.com/kLPzDTskKU
— 演劇「ハイキュー!!」 (@engeki_haikyu) 2018年11月23日
又吉 vs プロレスファン 変則プレゼンデスマッチ(数原家・だいちょー・山田くらげ・youth k・又吉)
プロレスという文字のプrくらい知っている又吉さんに、5人がかりで魅力を教え込んでいくコーナー!こういうのなんて言うんですっけ、強制改宗?
入場曲に合わせて、全員赤コーナーから入場ー!又吉さんを取り囲んでいきます。これ音楽イベントでしたよね?
変則プレゼンデスマッチ、記述があまりにも困難なので画を見てもらってお茶を濁す。まずは入場です。
— まるゆき (@maruyuki16) 2018年11月24日
昨夜の様子は見てもらわないと分からない。見ても分からない。#ゾンビーバーズ pic.twitter.com/j7SygLEyXO
アッゾンビーバーズお抱えのカメラマンが二人ともマスクマンになってはる!!とここぞとばかりに写真を撮る。演目中はお二人ともマスク越しにレンズを覗いてましたが、それはそれでおかしい光景でありました。
又吉さん以上にプロレス初心者な我々にもわかりやすくキャッチーに、パワポや映像を繰り出すみなさん。愛にあふれている様がめちゃ伝わってきました。
それにしてもプロレス選手もなかなかおかs…個性が豊かなんですね。又吉さんみたいに馬場チョップを受けて昏倒したくないので言葉選びには気をつけます。
お品書きと名シーンは以下の通り。
プレゼンの連続攻撃を食らってだんだん又吉さんが弱っていきます。
MEZ(レフェリー)「知ってました? 帰らせないようにして話をずっと続けるのって洗脳の常套手段なんですよ」
- 山田くらげによる新日本プロレス紹介(髙橋ヒロムと相棒のダリル)
「彼はチャンピオンベルトと会話ができるんです」「ベルトさんも(高橋)大好きって言ってるんで」
ダリルさんのおなかはやわらかくてもちゃもちゃだった…
これまたちょっと今更だけど「髙橋ダリルはどこで買えるんですか?」と何度か聞かれたのでAmazonのリンク貼っときます。私にはなんのマージンも入んないからご安心を(血涙)
— 山田くらげ (@pf_kurage) 2018年11月27日
私がゾンビーバーズに連れてったのがリンク先のMサイズ、ヒロムが会場に連れてくるのはLサイズ。 https://t.co/CUERkPyfp2
- 数原家・ずんによる全日本プロレス紹介
突然だが解説しよう!全日本プロレスは旗揚げしたジャイアント馬場さんをリスペクトしているので体格がでっかい選手ばかりだぞ!
ずん「平均身長が182cmなんですよ」
又吉「182cmってこの会場の中だと…あ、いた」
(注目を集める中、ずるずると椅子からずり下がり座高を低く見せる某風街OB)
ずん「なんか身長を低く見せ始めましたよ」
一方、ずんさんと体格の近いプロレスラーは…?
私も身長近いけど、戦ったら絶対5回くらい死ぬな…
- だいちょーさんによるジャーマンスープレックス紹介(関本大介)
ちょっと会場離れて、戻ってきたら3人連結ジャーマンスープレックスの瞬間だった!筋肉隆々の男二人を一人が持ち上げてたよなんだあれ!!!
GIFで見直したい!
- youth kによるルチャリブレ(メキシカンプロレス)紹介
「ルチャリブレはメキシコシティが認めた無形文化遺産です。日本で言えば歌舞伎です…だってほら隈取りしてるじゃないですか!」
「プロレスって、大人が心から楽しめるヒーローショーだと思うんです」
- 数原家・えづれによるDDT紹介
エヅレ「(アイアンマンヘビーメタル級ベルトを獲得した歴代選手の写真)あ、右上はネコです」
又吉「見て分かるわ!ネコだなあって思ってたところだよ!」
エヅレ「焼き鳥がベルト獲得したこともあります」
又吉「えっなに、焼き鳥…?」
MEZ(レフェリー)「又吉さん、全体通して気になった選手居ました?」
又吉「……焼き鳥ですかね」
最後の〆の\\愛してま~~す//を全員でやるのがたいそう楽しかったのでまたやりたいです*8。
DJおよびフリーダムプレゼンタイム (MARCO.D)
プログラム構成変わりましてただいまからDJタイムでーす、と壇上に上がるMARCO.Dくんの脇には燦然と輝く「2018秋冬新作ビール」の文字。
知っていますかDJってパワポも武器になるんですよ。
お酒をこよなく愛する彼の、一押し秋冬ビールたち。
いいよねいいよね、限定ビールって気になっちゃうけどどれから飲んで良いか迷っちゃうから、「クラフトビールを知る一杯目としておすすめ」とか「昔ながらの製法を守ってます」「沼津産です」みたいにわかりやすくおすすめされると印象に残りやすい。そして結局全部飲みたくなる。
私は黄桜の甘酒がとっても大好きなので、同社のLUCKY CATが気になるかな。あとは今年いっぱいのレーネンブロイも是非飲みたい!
「粉雪」ってビールを紹介するときに「これはね、ビール界のレミオロメンですよ!」と推したのに同期から「解散しちゃった…!!」と突っ込みが飛んだのには阿吽の呼吸さに笑った。
パワポ後のDJタイム、youth kさんのときと同じく推しの曲がかかるとサイリウムを持って飛び出してくるメンツ。
コールもばっちりなのはすごいんだけど、彼らの光と声が指しているのがステージ上の何も無い空間なのがめちゃ…めちゃ…なに、偶像崇拝かな……?
「偶像すら無いところに拝んでるよね」「新しい信仰方法だよね」
ってバーカウンターの方で演劇お兄さんたちがちょっと引いてた。
LIVE (MC凜・MEZ・???)
Ah-------------ーーーーーーたのしかった!!!!!!!!!!!!!
もういい?レポを放棄していい?最前で跳ねてたからいいですか?
だめです。
「はーいライブやりますよーーーラッパーは前にお客がいないと死ぬ生き物なんですよーーーーー」
というかけ声に羊のごとくわらわらと集う客たち。MEZさんの注意事項説明になぜかしゃがんで聞き入る最前の客たち*9。
\\サイリウム配りまーす!!//
公園の紙芝居には飴がつきもの、ラッパーライブにはサイリウムがつきものです*10。
ピカピカ振るのたのしいし、この距離感でこの人数で推したちにピカピカ見せられる機会なかなかできないですよ。文化を持ち込んでくれて本当にありがとうyouth kさん。
以下は記憶が曖昧なセトリに沿った感想です。
- lips <<MEZ>>
\\MEZさん何色が好きーッ//
「え…紫…?」
戸惑われながらもピカピカの色が決まったよ。妖しい女性とのうただから良く合うね。この曲ではサックスの音色が良く聞こえて好き。
- Petty Cakes And Ale <<MC凜>>
凜さんは緑がお好き!今回彼女はアナザーフォームだったよ!*11
ペーパームーンに行く前に見つけた、声が出るくらい大きな黄色い月。酔っ払って帰りながらその輝きを思い出して、良い日にライブをしていたなあと思った。満月の夜には鯨が出る
そこそこ知られているとおり、『怪物パスカルと仇討ち協奏曲』はゾンビーバーズの出自に関わってる。バケモノくじらが通り過ぎた後、そこに居たのは牙が鋭いケモノたちだった。ダムをつくってひきこもるよ!
それがたった9ヶ月前なのだと、すべては今年の出来事なのだと考えるととてもストレンジな気持ちになる。
これはオタクの世迷い言なんですけど。
今回凜さんの髪色が明るかったからか、お酒テンションのせいか*12、この曲の余韻もちょっと違う気がした。これまでは、歌詞に手を引かれてようやっと新たな世界に踏みだした新米ラッパーという感じだったけれど、今回は歌詞を相棒に肩に乗せ、ぴょんっと跳びはねてみんなの前に出て手を振るみたいな。楽しさを前面に出したうたいかただったなあという印象。
もっともっとこれから、凜さんがおっきくなるんじゃないかなあ。師匠おちおち寝てられないよ。
- 水星<<MC凜>>
- よるのそこにて<<MEZ・MC凜>>
しっとりとした曲は青や水色のサイリウムが似合う。オレンジ混じりの光を揺らしながら、みんなそれぞれ遠くの星や明かりにほのかに浮かぶ夜を想うのです。
- ぼくらのゆくすえ<<MEZ>>←new!
新曲だ!
お疲れ様よかったなぁ 生きてまた会えたよ
0時をまわったバーでお互いのグラスを小さく合わせるような、祝福と愛情。
「よるのそこにて」は異性を想像させる感じがするけど、これは広く友人も含められるなあと思います。歌詞を読む度に違うふたりが思い浮かぶ*13。
凜さんが水星でメロディをうたい、MEZさんはぼくらのゆくすえでうたう。うたったねぇ。
ラップの滔滔と流れる言葉にも恍惚さを見いだすけれど、メロディには神秘的な祈りが付与される。そんな風にオタクは幻視してしまうなぁ。
- まだ寝てたい<<MEZ・MC凜>>
「ぼくのゆくすえ」終わってすぐに
MEZ「ハイ、ライブ終わりでーす」
えーーーーーーーーーーーー
凜「ちょっとMEZさん!」
MEZ「だってオレ、寝てたいもん」
はいイントロがin!*14
まだ寝てたい まだ寝てたい
まだ寝てたい まだまだ寝てたい。
活字にすると圧力がありますね。毛筆で部屋に飾っておきたい。
- ナイトオブゾンビーバーズ<<MEZ・MC凜・ゴライ>>←new!?
どんちゃん٩( ᐛ )و!
もう多くを語るまい、楽しさと衝撃が駆け抜けていく曲だった!
「調子はどうだい」
\\ちんけなきょうだい!!//
ラップ曲のコールってこういうやつなのか?と一瞬疑問が過ぎるけど、私の知ってるラップってシャンパン注いだりするやつだったしおおよそ当たってるでしょう。
間奏終わりに誰かがステージに乗り上がる!マイクを掴む!
ゴ、ゴライだーーーーっ!!
(マイクトラブルを乗り越え)仕事と上司に中指立てる勢いでラップしていくゴライ。サイリウムは(諸々を鑑みて)赤です。
イベント中にざっとパンフレットに目を通したときに、Lyricsに歌唱者が書いてないなあと思ったのですが、これはここの衝撃のためにとってあったのですね。期待を裏切っていくぜゾンビーバーズ。もう一回といわずいつでも聞きたいなあ。セサミストリートのOPみたいにずっと流してほしい。
ゾンビ映画特集 〜衝撃の展開編〜 (ゴライ)
Chordettes - Lollipop - YouTube
「いやいやいやもうね、すいませんね年甲斐も無くラップしちゃったりして」
ゴライー!となりとなりーー!!!
「え大丈夫ですめずさんは年相応なんで」
前回酒で記憶が曖昧なせいできちんと内容のレポが書けずに申し訳なかったなあ、今回はちゃんとみんなに伝わるように覚えて帰ってくるぞと思って挑んだのですが、開始30秒で諦めました。1秒に10文字くらいのマシンガントークを浴びて正気ではいられない。
止められない暴走機関車と分かっているならさっさと線路のポイント切り替えて、自分の代わりに5人轢かせるじゃないですか?そういうことです。
- イントロダクション
ゴライくんが枕で語るネタコーナーが結構楽しみなのですが*15、今回は「洋画の面白パロディAVタイトル」でした。大丈夫、23時のペーパームーンだよ!
シンプルだからこそばかばかしいものと、うまいこと語頭を揃えたものとね、ほんとにね、これを生み出すために会議を開く大人たちが居るんだな!社会って・需要って広大だな!!*16
あまりのばかばかしさにMEZさんがのけぞりステージ最前に控えたカメラマンが倒れ伏し控えている語り手がバーカウンターで静かに突っ伏す。いいなあ男性はこういうときおおっぴらに笑えて!
R18要素が入ると毎回MEZさんが舞台上で頭を垂れるのですが今回は勢いづいて土下座だったしそれにガソリンをかけるようにゴライくんの放った「これが土下座ですよみなさん見といた方が良いですよ」が今回の5本の指に入るベストコメントだった。
さて本編。
今回のラインナップは3本。彼曰く、実はラスト1本のために前半2本の紹介を持ってきたという衝撃の抱き合わせ商法トーク。
とはいえその2本のトークもなかなかインパクト強めの内容でした。
まあ最後が印象を塗りつぶしてしまって跡形も無いんだけどな!!
- ゾンビクエスト 衝撃度★★★★★
今回はゴライくん的に感じた「衝撃の展開度」の低い順に紹介。
ちなみにここで言うレベルは「服を着て寝て、起きたら全裸だったのがレベル1です」とのこと*17
場面と場面がつながらずに突然やりたいことが突っ込まれるタイプの衝撃さ。
この映画が日本上陸したイベント「ゾンビ・オリンピック」のポスターがキャッチーでたのしそうでわりと好き。三家本礼さんというその筋の漫画家さんらしい。
- 飢えた侵略者(Netflix)衝撃度★★★★★★★★★★
ゾンビが文明社会を制圧しつつある世界で、田舎町の人々がなんとかして身を守ろうとする静かめなゾンビ映画。
・・・・・・のはずが「バーサーカーおばさん」と「びっくりおじさん」のせいでところどころ印象がパッションにぶち抜かれてしまうのでした。我々の記憶もこの二人にわりとくりぬかれてしまった感がある。
ゴライくんの語ってくれた「飢えた侵略者」のバーサーカーおばさんのヤバさについて、補足説明を少しだけ。
— めず (@mezlooz) 2018年11月26日
このキービジュアル、一見3人のゾンビが吠えているように見えますが、実は違います。
この真ん中の人がバーサーカーおばさんです。#ゾンビーバーズ pic.twitter.com/ryEiQS41Yz
ご用意させていただきました。
— めず (@mezlooz) 2018年11月26日
四コマでわかるびっくりおじさんです。 pic.twitter.com/iYj5J9m3RG
- シーオブザデッド 衝撃度53万
「90分のうち60分地獄のようにつまらないがそれを耐えた先には衝撃の嵐があった」とゴライくんが熱弁する作品。
「『さえない』という文字情報を極限まで具現化した冴えない男が主人公」「皆さんの想像している五億倍絵面が汚いんですよ」とかいうパワーのある文章がぽんぽん炸裂するゴライ。毎度のことながら、彼は客たちの想像力の羽ばたきを強めてしまうような語り口なので、実際の映像を見せるより遙かに楽しくなってしまうのだよな。
「まあそこからいろいろやんややんやあって、やんやあって!」っていう投げっぱなしの言葉も時々出るのはご愛敬。
まあでも今回はさすがに実際の絵面の方が勝ってしまうようです。だって娼館の主であるオカマが汚い化粧崩れでガトリング銃をぶちかますんだよ?そんなん頭の中で思い描ける人どれくらいいます?
一生シー・オブ・ザ・デッド観ないであろう人たちのために覚醒したマダム・ウルスラを貼っておきますね。#ゾンビーバーズ pic.twitter.com/J3U8k0Rj6J
— ゴライ (@gegegerai) 2018年11月24日
マダム・ウルスラが覚醒する決定的瞬間を捉えた写真を置いときますね pic.twitter.com/Qn2I0Jc0HX
— ゴライ (@gegegerai) 2018年11月28日
あの場にいた数十人が知らなくても良かったマダム・ウルスラの存在を知ってしまった良き日を「マダム・ウルスラの日」として祝日に致します。
— ゴライ (@gegegerai) 2018年11月27日
ゴライくんトークによって、この作品を見る人が地球上で数名増えたことでしょう。DVDを買うなら今のうちだよ!*18
トラウマ児童文学特集FINAL ~ダレン・シャン~ (阿G)
__突然ですがここからイベント前に書いた文章です__
きた、きた、きた。ついに来た。阿Gさんによる児童文学布教、その最終章にして最高峰、少年少女の心を鷲掴みして未だ離さない吸血鬼冒険譚。ダレン・シャン!!
阿Gさんの本編に入る前に、刊行当時全巻読破しその後何度も思い返すも読み返しを決してしなかった私の、個人的なダレン・シャンとの思い出を注釈に放り投げておきますね。特集を聞く前に書いて置かないととレポに邪魔だなと思ったので、本編には全く差し支えない。*19
読み進めるのが本当に楽しくて、「ここには居ない誰か」と一緒に読む感覚が嬉しくて、「ダレン・シャン」は人と感想を共有する原体験と言っても過言では無いかもしれない。
__ここまでイベント前に書いた文章__
「えっもしかして皆さんこの『死のポーズ』をご存じでない?」
大トリを務める阿Gさんの語りは最初からフルチャージ。
1巻・2巻のあらすじをベースに、少年ダレンと親友スティーブンのバンパイアとの出会い、そして冒険の始まりを紹介していきます。
いやーーーーまじ、小説版をぜひ読んで。ストーリー自体もさることながら、描写が本当に手に汗握るんですよね。冒険の途中で崖に必死に捕まるときの岩肌が手に刺さる感覚とか、溺れかけるときの水の残酷な冷たさとか、真実を知ってしまったときの途方も無い打ちのめされかたとか。
ダレン・シャン読んだ人ならわかってくれると思うけど、掴みとしての一、二巻は大目に見てもらうとして、本当に「いいところ」には触れないようネタバレに配慮し、迂回したり、飛び越えたりしながらプレゼンしたので褒めてくれよな!本当は九巻の話とかしたかったよ!(単に時間がなかったとも言える)
— 阿G (@ajimatakashi) 2018年11月27日
そして今回の白眉は本当にこれ、これが阿Gさんの語りの技術と愛を感じた点……紹介するキャラクターの選別がネタバレと魅力の間をすり抜けてキレッキレ。
ハリーポッターで例えればクレスプリーはハグリッドなんですけど、向こうの前半でいうところのヴォルデモート(たち)についてまっっっっっっっっっっっっっったく一言も口に出してないし、なんならロックハート先生とかピーターペティグリュー*20の存在すら言ってないからね???
その中でも紹介してくださった彼とか彼女とかの名前を聞いて、その裏にいるキャラクターを思い出してヴッてなりました。わたしはガブナーが好きです。
ダレン・シャンのダークさというか、児童図書らしからぬところは結構その通りで、私も是非言わせて貰うならやっぱり1巻でしょうか。仮死状態になり家族とお別れするんですけど、そのときに「自分の部屋から身を投げたことにするからな」ってクレプスリーに首を折られて庭に放り投げられます。ティーンの主人公が首の骨折られる第1巻、なかなかないですよ。
プレゼンから最後の朗読まで、ステージ下で三角座りして聞いてました。本当に布教という言葉がぴったりな、とても興味をそそられる語り口だったし、朗読も情景がよみがえってきてすごくすごくよかった。
映画についてもね、触れてくださってね、ねー…。*21
ほんとに今はメディアミックスの盛んな良い時代になったなあ…ダレン・シャンのアニメ化待ってます。
\\\\突然のガチマプレゼントタイム////
小説とコミックスの序盤三巻分のプレゼントじゃんけんタイムー!
勝者は山田くらげさんと河原さんでした、ダレンをよろしく!(飴を配るモーション)
あとね、うざいくらいに言ってたけど本当に日本版単行本の装丁が素晴らしいんですよ。
「ダレン・シャン」と同作者による別作品「デモナータ」を手がけている田口智子さんによって描かれる、狼や蜘蛛、蝋燭やバラといったリアルなモチーフが、目を奪うんですよね。
そのうえで、本編が3巻ずつのストーリー展開なので、カバーイラストも3冊ずつテーマを揃え、かつ同じモチーフが巻を進めるごとに破れたり、汚れていったり…。海外文学への憧れも思い起こさせながら、「前巻ああだったのに、今回はさらにどうなってしまうのだろう…」と読む前から想像力がひっぱられてハラハラしてしまう。
デザインとして好きなのは1~3巻。後半と比べるとシンプルながら、その巻のキーとなるアイテムが箔押しされている。
あとね……読み終わったらカバーも是非外して眺めてみてください。
楽しい時間だった!!!!!!FINALありがとう!!!!!!
おわりに 〜拍手のなごりとして〜
お疲れ様でした。前回レポより文字数が1.2倍となってしまいました。
こんなに文字を打ち込んでいても、あの夜の楽しさと興奮は爪の先ほどしか描写できていないし、あの場所にいなかった人が文章単体として読み進められるものかと自分に問うてみても、なかなか厳しい気がします。
せいぜいそんなものだと分かっていて、どうして私はこれを書いているのか。
それは、あの夜何千回と打ち鳴らした掌の、その音の名残をなんとかして留めたいから。
今回開始前の諸注意を務めました。*22
「語られる名前を知っていても知らなくても、今この場で心が震えた・躍ったら!あなたなりのやり方で賛辞を送ろう!」
これはほんとうに伝えたかったこと。
ゾンビーバーズは本当に楽しい。舞台に上がる人たちの話は、"演者"として成立する楽しさだし、ここでは何を話しても受け入れられるという実感が、そうさせている一因なのだと思う。
観客としてもそうだ。"発信してもいい"という安心はとても貴くてそのひとを守ってくれるが、同じくらい”共感してもいい”という安心も大事なのだ。少なくとも私は、とてもとてもそれが嬉しい。
笑い、ハプニング、共感、語り手の熱気、そして愛情。あの夜だけでいろんな感情の拍手を一年分した気がする。
ぼうっとするような高揚感をもたらすあの音は一瞬で消えてしまうのに、耳の奥底ではさらさらと残っているような錯覚があるのだ。
それを必死で掬い集めて固めているような、そんな文字の集まりがこれです。
インターネットが猫も杓子も使えるようになった昨今、新聞やテレビの宣伝よりも「だれか」がたくさん集まった数字が人々の食指を動かすようになった昨今。
オタクが集っている布教最前線では、ある実感が噂されています。
曰く、知り合いが狂っている様はコンテンツでありとっておきの布教である。と。
"好き"は狂気だ。あの夜舞台に立った人たちは、みんな"好き"に罹患したゾンビたちだ。
これから先、SNSで羅列されている言葉の中に、あの夜耳に残った名前が隠れていたことに気づくかもしれない。そうしたらもう手遅れだ。もう、"好き"になる第1歩を踏み出しているのだから。
もしかしたら、みんなに自分の"好き"を話したくなって、歯が疼いてくるかもしれない。
MEZ「気をつけてください。僕はあなたに声をかけますからね!」
次のゾンビーバーズは、あなたかもしれない。
それでは次回までみなさん生き延びましょう、収監!!!!!
*1:これ書くのにめちゃくちゃパンフが役立ちます。Tシャツもかわいい!
*2:月刊少女漫画野崎くんOP、ルーブOP、グリッドマンOPと、どうしてあんなに心が高まる音楽なのだろうと考えてみたのですが、私が知ってるオーイシさんってどんな曲でも金管楽器で高らかに鳴らすようなメロディラインなのですよね。息を吹き込んで高く遠く音を鳴らす楽器に映えるような音の連なりで、もちろん人間の声で歌うと気持ちが良い。聞いたらすぐに口ずさみたくなる。テンションが爆上がりしてしまうのです。吹奏楽で応援曲に使ってほしいなあ・・・
*3:悲鳴を浴びながらMP回復のポーズしてました
*4:全47話です
*5:MEZ「みなさーん、女子です!!!」
*6:傾いたまま回転する円台って初めて見ましたしゅごい
*7:11/24 12:40現在
*8:あの写真又吉さんだけポーズが揃ってないのがほほえましいです。指が違うのね。洗脳はまだ続くゾ☆
*9:後ろのお客さんたちにもよく見えるようにかな
*10:訳:水戸はヒップホップ文化が最も進んだ都市のひとつですです
*11:茶髪になってた
*12:凜「お酒おいちい~~~~!!」
*13:歌詞が好きでパンフレット何度も読み返してます。なんならきゅうっと泣きそうになる。
*14:アッ、オシャレMCや!
*15:「担当が定時直前2秒で考えたキャッチコピー」とか
*16:でもね、ちゃんと作品パロディかつAVだって分からないといけないわけだから、文字通り知恵を出し合ってると思うと、畏敬の念のあまり腹筋がつりそうになる
*17:MEZ「それ自体が結構な衝撃だよ!?」
*18:「Amazonで1円で売ってる」って言ってたけどさっき覗いたら400円か15000円のプレミアしかなかったですよ!!
*19:第1巻が日本で刊行されたのは2001年、最終巻が出たのは2004年。私が出会ったのは恐らく5巻くらいまで刊行されたころだと想像しています。不気味でおぞましい物語の始まり、読みやすく魅力的な翻訳と心を奪う美しい装丁に、幼いわたしはすぐさま引き込まれました。しかし、1巻を読み終わってすぐに2巻が読みたかったのに中央図書館に無くて、しょうがないから3巻を借りたら序章で衝撃的な前巻のネタバレを食らいました。手が震えながら読み終えて、あとで2巻を読みました。
123、456、789、101112,3巻ごとでまとまる序破急と各巻ごとに読者を引きつける素晴らしい起承転結。一巻読めばまた一巻、続きが気になって気になってしょうがなかった。
当時ハリーポッターが日本で1巻2巻刊行され人気を集め始めたころで、その流れを汲んでか、おはスタには海外児童書をおすすめするコーナーがあったのでした。そこで山ちゃんがダレン・シャンを取り上げていたのを今でも覚えています。おはスタなんて全世界小学生見てるでしょ。
そしてダレン・シャン・ジャパン。もし覚えている人が居たら私とジョッキで乾杯してほしいんだけど、要は各巻にファンレターとファンイラストを掲載するいろがみに印刷されたモノクロペーパーが挟み込まれていたんですよ。3巻くらいまではB4両面1枚で、その後掲載数を増やすためにB3で二つ折り4ページに拡大されました。投稿者の中心はわたしと同じくらいの小中学生で、前巻の長文感想、印象的なシーンを描いたイラスト、そしてそれに応える出版社担当さんたちのコメント・・・・・・。物語の中で衝撃的な展開が起こった巻の次では、キャラクター特集が組まれてたし、クレプスリーが愛をもって「クレプー」って呼ばれてたし、物語に一喜一憂し応援する読者たちを、リアルタイムで繋ぐ新聞のようでした。
あと出版社HPで特設サイトを開いていてね、毎日のようにコメントやイラストが投稿されていてね・・・最終刊が出た後もしばらくずっと投稿が絶えることは無かったんだよ・・・わたしはティーンの始まりまでそこにずっと日参(死語)していたんだ、昨日検索したらなんにも見つからなかったけど本当だよ。まだまだインターネットがのどかだった頃のお話。
*21:あじーの こんしんの さけび ! こうかは ばつぐん だ !
*22:演目へ注目を集めるために諸注意を行うのだと想定してたら、「はいそれではこれから開始前の諸注意を話してもらいまーすどうぞー」ってバラされてしまったので最初から視線が突き刺さりまくりで、段取り全部忘れました。オーガナイザーめ!!