たえてさくらのなかりせば

あなたに会わなければ私の心は平穏で退屈だったろうに。チクショーありがとう! という気持ちを書くところです。

5/18 NIGHT OF THE ZOMBEABERZ Vol.6 偏愛レポ(完)


祝・一周年
人生に特異点を。

1年、通算で6回目のイベント。ただいまPAPERMOON!

演目も拡大と進化を続けて、今回演者だけで20名いました。大所帯〜!!!
お祝いムードなのかただのかこつけた大はしゃぎなのか、今回は狂乱度マシマシでスペシャルな催しがたくさんありました!


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1. Opening DJ(MARCO.D)

オープニングに躍り出たのはMARCO.D。
動物たちがちょこなんと座ってかわいらしい卓でしゃきしゃきのテクノをかけます。

お客さんも演者も入り乱れて、始まりからやいのやいのと楽しげな会場です。
おいしいおいしいご飯を頼みつつ、お酒やコーラを入れつつ思い思いにおしゃべりして過ごしている。

だんだん敷居が低くなって自分の中で楽しめるようにはなってきたから、テクノをもっと楽しく浴びれる術を身につけたいよアタイ。身体の中で音が跳ね返って弾けるのが分かる。

フロアに出て身体を揺すれば絶対楽しい、楽しいとは思いつつ、お兄さんたちが中央で乱暴な社交ダンスみたいに組んで跳ね回るのを眺めるのも大変お酒が美味しいから迷うよね。乱取りも降霊術もなんでもありだ。


MARCO.Dが音頭を取って、一斉にグラスを合わせたイェ〜イ!
1周年おめでとうの乾杯が、まるでニューイヤーを迎えたホームパーティのような賑やかさ。本当に人がたくさんだねぇ。


2. "電子ドラッグの始め方" キング・オブ・プリズム(かんた&こばやしちひろ&山田くらげ VS 又吉)

怒濤の情報量に流されたり殴られたりしながらも、それでもしがみついて食らいつく様が最高のショーになる又吉さん。
今回ついに、近年まれに見る電子ドラッグと話題のKING OF PRISMを浴びせられるというわけで、みんな又吉さんがどんな風にボコボコにされるのか心配と楽しみの二乗の顔をしている。全く関係ないですが、中世は街の広場で行われる処刑がひとつのお楽しみイベントだったっていうのを思い出しますね。





始まる前に「ぜひ生きて帰ってきてくださいね」とグラスをぶつけに行ったら、おうともと応えて左胸のあたりを力強く叩いていたんです。それは宇宙のどこか見たことのある勇気ある戦士を讃えるときのポーズっぽくて、ちょっとこの後が心配になってしまった。

壇上に上がった瞬間から「生きて帰ってきてー!」「犠牲者ー!」「死なないでー!」とエールが飛ぶ又吉さんと、盤石の布陣で挑む女性3人。

くらげ「今回は『プリズムの煌めき』を感じに来られたということで」
かんた「嬉しいなあ!」

キンプリ・キンプラ・スッスッスとなぞの略称が飛び交うキングオププリズムシリーズ。
簡単に言えば、現実で言うスケートを下地に発展したプリズムショーと、それに魅せられプリズムスタァという高みを目指す若者たちの物語です。
10館にも満たない上映館数だったのが、口コミで広まり全国に広がったこと、応援上映の先駆け、などなど社会現象となるまでに注目された点は多々ありますが、今回は何が彼女らを狂わせてるのかという電子ドラッグの成分調査に又吉さんが身を挺して飛び込むというトークショーです。

ちひろ「わたしたちも観てる間は何が起こったか分からなかったんですよ、でも見終えた瞬間に多幸感に包まれるんです」
又吉「ドラッグだなぁ……」


又吉「(あらすじを見ながら)アイドルってことは、彼らの成長物語ってことで見ていけば良いんですか?」
3人「(スンッ……)(真顔を見合わせる)」
又吉「違うんですねぇ!わかったよ、みんなの推し言えよ!」

全員集合絵を見ればため息、推しキャラを指すために拡大すれば悲鳴と声にならない声、唐突に早口になる、好きに狂った女はそういう生き物です。

発言を随時書き留めていきますが、どれも創作ではないし話している設定に何一つ偽りはないんですホントなんです。

  • 推しについて

かんた:仁科カヅキ
ちひろ:美浜コウジ
「みんなのママっていうか」「ママ?」
くらげ「キンプリはママ力高い人いっぱい出てるから」
ちひろ「頑張ったら母乳が出ます」
又吉「出ねえよ!!!!!!!!!」

ちひろ「尻からはちみつは出ますよ」
又吉「何度聞いてもなんなのそれ!?」*1
「大丈夫キラキラしてますから」
又吉「そこは問題じゃねえよ…」

くらげ:大和アレクサンダー
又吉「さっきから出る"ストリート系"ってなんですか」
3人「ああ~~~~~(嬉しそうに顔を覆う)」「いわゆるアイドルの王道を行く”アカデミー系”とそこから外れて我が道を行く"ストリート系"ってのがあって」
又吉「ああやんちゃな、不良な感じのね……それ(分かった)だけで嬉しそうな顔しないで」

「ショーの時にプリズムジャンプっていわゆる必殺技が出るんですが」
くらげ「アレクは攻撃の時にシックスパックが1パックずつ光るんです」
又吉「待って、なんでショーで攻撃が出るの」


ここまで、スクリーンに映し出されているのはキャラクターイラストのみで、劇中の画像まったく使わず口伝えだけで話が進められているから、又吉さんも五里霧中で必死に道を掻き分けているし未見のお客さんたちも頭に映像が思い描けていないと思う。
又吉さんも「わかった、こういうことだな?」って2分に1回くらい自分なりの解を出してくれるんだけど、それに対する女性陣の反応が渋くて冷たい。やはり常識からは逃れられないのか……

  • プリズムジャンプ

「尻からはちみつ」「シックスパックが光る」とパワーワードの連続で疲れてきた又吉さん

又吉「じゃあさ、必殺技で地味なの教えて?」
3人「地味ぃ~~~???」
かんた「あ、タイガくんのジャンプはねぶたを呼ぶくらいなんで地味です
くらげ・ちひろ「そうねぇ」
又吉「待ってくれよ、ねぶたが出てくるんだぞ?

プリズムジャンプは心のきらめきなので、あらゆることをぜんぶ解決できるって監督が言ってるんですよ。ほんとですよ。

  • 「スッスッスを観てください」

そして話は現在テレビで放送中のエピソード、Shiny Seven Stars(略称「スッスッス」)へ。
先輩チームの背中を追ってきた若い世代の7人がついにプリズムジャンプを飛ぶ物語ですが、それぞれのエピソードがまたにわかには信じがたい狂乱の展開なんですよ。

4話の十王院カケルのプリズムショーに話が及ぶとついに又吉さんが匙を投げる!
社内とプリズムショーの権力争いに巻き込まれマダガスカル支部に飛ばされてしまったカズオことカケルですが、葛藤を乗り越えた先のプリズムショーで、「ジャンプを飛ぶと株価がストップ高になり、天然ガスが湧き、サバンナの動物と踊りながら古代の遺跡に認められる」といういちばんの見せ場があるんですよ。

又吉「いやはしょりすぎでしょ」
ちひろ「はしょってないよ!!」
くらげ「マダガスカルの人々は天然ガスを欲してたんですよ」
又吉「だからってそうなのかって信じられないよ!!動物たちの段階で信じられないのに」

  • 実際に観てみた

まったく信じてくれない又吉さんに、カケルくんのプリズムショーを観て貰うことに。
又吉さんがスマホの画面で3分間の映像を観ている様子を、観客はじっと見ます。

<以下、又吉さんの反応>
(ペンラを構えた3人を見て)応援はするんだ
変わったダンスだなあ
ああスケート
ええwww(かんた「今株価が上がってます」)
ストップ、ははははwwwwwww(くらげ「ストップ高になりましたね」)
wwwwwwww(「天然ガス出ました!」「古代の遺跡に認められました!」)

wwwww(手を振り出す又吉さん)
サバンナの、動物という動物が!!

<<視聴後>>
3人「どうでしたか又吉さん」
又吉「嘘偽り無かったです」
「いかがでした、プリズムの煌めき」
又吉「……輝いてました!」

プリズムの煌めきを直に浴びた又吉さん、3人がこの時間話していたことは偽りじゃないことが分かりましたね!

又吉「アニメーターどんな気持ちでやってんのこれ……」


そして今週の最新話はカツオの大群が出るというミナト回です。


ちひろ「泣けるカツオなんですよ、カツオの大群で泣ける」
かんた「我々は映画館の先行上映で観て来ちゃったんで」
又吉「応援上映もさ、尻からはちみつーとか言うんでしょ」
ちひろ「それはただ状況を説明してるだけじゃないですか」
くらげ「見りゃ分かる」
又吉「難しいな………」

これだけ話を聞いてもさっぱりわからないだらけの又吉さん。
ひとつ理解してもまたひとつ理解が追いつかない場面が現れ、次々と訳の分からない多幸感に流される。簡単に見つかるオアシスは蜃気楼とはこのことです。
キンプリシリーズは元々がスピンオフなので積み重ねられた設定が奥深いんです。どんどんシリーズを見てくれる人が増えると良いなあって思ってます。

ゾンビーバーズ、レディー・スパーキン!


3. 藤子・F・不二雄特集~短編を読もう~(植田そうへい vs 又吉)

MEZ「みなさーんめちゃめちゃ疲れたと思うんですけど、トークはまだ1本目です
又吉「序盤ですね…」
もう感想メモもキンプリでやりきったみたいなところありましたからね…

「被害者ーーーー!!(ハート)」
「犠牲者ーーーー!!(ハート)」
連続出演で聞き手を務める又吉さんに熱いラブ(デス)コールが送られる。若手俳優みたい。

一方初出演の植田そうへいさん、お芝居のときもそうなんですけど客に両手を振る姿がほんとうにキュート。

植田「みなさァーーーーんッ!」
\イエーーーーーーイ!!!/
植田「呼んだだけェ!」

しかし植田さんは破天荒る(はてんこる)人、山も谷も荒技でどんどん乗り越えていく人というイメージだったので、トークもロケットランチャーぶちかまして辺りを焼け野原にすることになるかと思っていました。

思っていたんですが、はじめに手書きのフリップを取り出したので又吉さんが「おやっ」という顔をする。
藤子・F・不二雄の短編を読もう」と題されたフリップ。隅に書いてあるドラえもんが地味に再現度が高くて好きです。


植田「ドラえもんはね、児童向けなので限られたルールの中で最大限書かれてるんです、例えるならボクシングみたいなものなんです。グラブを付け、投げ技・絞め技無し…」
「そこ行くと成人向けの短編はバーリトゥードみたいなもの、なんでもありです!」

いくつかストーリーを取り上げながらその魅力を紹介するという構成。明らかにちゃんとしてますね・・・?
まずは藤子F作品のイメージとしてよく持たれる、怖い話の紹介から。


◇『待ちぼうけ』

植田「中国の故事で、畑仕事してたら木の根っこにウサギがぶつかって、楽してウサギゲットだぜ!って味を占めちゃうっていう」
又吉「ポケモンみたい」
植田「ポケモンはもっと苦労するから」
又吉「すいません(´・ω・`)」

キンプリから続き、返事を受け入れて貰えない又吉さん。めげずにブラックボックスに何度も手を突っ込むの偉いです。

植田「小説家の先生が『僕はもう頭の中に構想はあるんだ、書きだしたら早いんだ』演劇界では良く聞く話ですね」
又吉(脚本・演出)「HAHAHA(苦笑)」

横暴な小説家とそれにじっと寄り添う妻…真実に近づくまでの展開がひたひたと冷たくて、だから最後の大ゴマがとても怖い…ゾッとして大変ワクワクするオチですな!

植田「魅力1 オチがすごい!」


◇『鉄人をひろったよ』
国と国が争うほどの強大な力を持った鉄人が、一組の呑気なとぼけた夫婦によって沈められてしまう・・・沈められてしまっておしまい。

植田「魅力2 オチがすごくないときもある」

この話が好きだなあ。
なんといっても植田さんのあまりにも熱が入ったオノマトペや台詞の読み上げが面白くって、紙芝居に見入る子どもみたいな気持ちだった。
あの、いわゆるマンガ的なオノマトペの字体が、植田さんのお芝居とぴったんこなんだよね。お芝居の中で時々腕や脚がぐるぐるって回転してたり閃いたときに電球が見えたりする。


◇『倍速』
うすのろで仕事もダメ・友だちづきあいもダメなクラフタが、速く動ける「倍速時計」を手に入れて…?

植田「魅力3 オチが下ネタのときもある」

「Fはね、読ませない!1手先のオチを読ませないんですよ」
エッエー!もっとこう人生が落ち目になっていって狂っていくみたいなエンドかと思ったのに!!*2

こうして10分足らずで魅力3つを語ってしまったので「早く終わっても良いよね?」とこのイベントではなかなか無いコメントが飛び出す。


他にも一言コメントと一緒にさっさとじゃんじゃん紹介してくれました。
又吉「熱量どこ行った!最初の熱量!」

◇山寺グラフティ

◇ヒョンヒョロ

こわっ、宇宙人こわっ、ブリキのラビリンスでこういうの出てきましたね。

◇コラージュカメラ

◇女には売るものがある
「ちなみに身体ではないです」

◇ノスタル爺

◇イヤなイヤなイヤな奴
「イヤな奴が出ます」

◇俺と俺と俺
「俺が3人出てきます」

◇カンビュセスの籤
ミノタウロスの皿
◇絶滅の島
「これ全部人間を食べる話です」

◇宇宙船製造法
「斬新な方法で宇宙船を直すっていう感動的な話ですー」

◇恋人製造法
「これはね、ちょっと変態過ぎてここでは言えないです」


エピソードを紹介しきり、やりきった顔の植田さんを又吉さんが引き留めます。
「実演したいシーンがあるんですよ」
「俺もう満足なんだけど」

『ノスタル爺』*3の、ある種有名なシーンをイチからやるという。
戦争が終わった後も長く帰れなかった故郷で妻も死に、とぼとぼとさまよっているといつの間にか幼い頃の自分がいる時間に迷い込んでしまい、そのまま気が狂ったじいさんとして扱われながらかつての妻と自分が成長していく様を見て幸せに過ごす…という、恐ろしくハッピーエンドな話です。。。

又吉「これをやれるのは考えたら植田さんしかいないなって」

二役やってる又吉さんも相まって大変贅沢であったなというシーン再現でした。


4. DJという名のエニウェアフォールデスマッチ (youth k)

いつでもどこでもなんでもありなDJプレイを見せてくれるyouth kさん。
トップバッターを離れ、主砲4番に据えられたお兄さんはこの1年を振り返る選曲です。


まず最初に本人が「楽しい」の具現化みたいな様子を見せてくれるんですよ。それに自然誘発されるオーディエンスとの化学反応がむーちゃ楽しい。

今回はがぁべるさんたちがたっくさんのペンラを振っていたから、最初からびかびかと大盛り上がりです。
S.E.Mがかかると入り口からちひろ姉様が駆け込んできて私と一緒にピンクを振るし、ももクロがかかるとくらげさんが飛び込んできてピンクを振ります。
みんなが推しの出番の時に入れ替わり立ち替わりで一撃加えて満足そうに下がっていくのがとても面白いです。
こんな風にたとえば「ああこの曲ってあの子が好きなアイドルじゃん」って気づく場面が増えていく度に、人生がチョロく豊かになっていることに最近気づきました。


youth k「みなさんにひとつ質問がありまーす!!
 …うまい棒好きですか?」

そしてうまい棒を投げる!投げる!ゲームのボーナス面のごとくあっちこっちへ投げられるうまい棒!チャンスタイムかよ!

宙を舞った90本のうまい棒はのちのち無事回収され、おなかに入ったり持ち帰られたりしました。
「水星」を聞きながらペンラ代わりに振るラッパーとかね。
そのほかにも「とっとこハム太郎」でぐるぐる回り、「働きたくないねー!」と唱和する。初見のお客も巻き込んでもう場外乱闘です。


でも、みんな普段まじめに人間の皮を被って生きているのだから、少し大胆になってみるのもよいのです。そう月夜のせいにして!!


youth k「これからも、ゾンビーバーズですよーー!!」
\\\ゾンビーバーズーーーー!!!///

「こりゃそのうち蛍光灯持ち出すな」ってぽつりと呟くカメラお兄さんの姿がありましたとさ。



5. LIVE 劇団がぁべる

前回、MEZ・MC凜のフロントダンサーとして登場した劇団がぁべるさん。
今回は満を持してソロ公演!ダンスアイドルがぁたぁべるととしての出演です。


ゾンビーバーズ自体初めてのメンバーばかりなのに、場に馴染むのが超速い。youth kさんのDJではペンラを振って仲良くきゃあきゃあと楽しんでました。
その時点で良いグループだなあと思っていたのですが、ライブがもうとっても面白くて楽しかった。アイドルライブというか劇団がぁべるによる「アイドルグループがぁたぁべると」という演目だった。
初めて出会う人たちがほとんどなのに、その空気を丸ごと飲み込んで釘付けにさせてしてしまうはちゃめちゃなパフォーマンス力よ。

眼前で繰り広げられるダンスに迫力があるのはもちろん、観客にサイリウムを振らせ歓声を上げさせる、参加させるためのテクニックがもうすごい。

ダンスメンバーから観客への煽りがあるのと同時に、後ろに控えているメンバー自身が踊ってる仲間にコールも入れるしパフォーマンスにはしゃいでいる。「尊い…」「あっ好き!」とオタクな歓声を送ってるから、こちらもつられて声援が口から出る。
もともと場への順応が上手い人たちがお客に多いんですが、ああそういう空気感で観ていいんだって秒で理解できてしまう。
初めてライブに行ったときって、周りのオタクを見て楽しみ方・コールの参考にするじゃないですか。その役割が他ならぬメンバーがやるという。そしてその様を見て面白がりつつまんまと乗せられる観客という構図。
初めての場所初めてのお客さんに対して、こう楽しんで欲しいって照らして敷居を低くするの本当にナイスなやりかた。


というわけで、いまかわさんがウィンクを飛ばすと、なんということでしょう。
おしゃれなライブレストランは熱気こもるドームに
初見のお客さんは努力の軌跡を追ってきた古参オタに
そして最前の私は喉から絶叫しか出ないファンサ乞食に
一瞬で変わってしまったのです。これが魔法でなくてなんなのか。

わたしがムードに当てられたとはいえ、がぁたぁべるとメンバーのパフォーマンス・特にファンサがすごすぎて、最前で浴びせられたらとても正気では居られなかった。居られなかったんですよわかりますか。

メンバーが自分の売りを上手に分かっていて、客を自分推しにしようとするゴリゴリなアピールが、とても脳直で効きました。
てばさきさんの癒やし笑顔、つなまよちゃんの「はわわぁ~」からの照れ笑顔、くるみさんの健康的なセクシーさ、しほさんのキュートさ、ゆいさんの愁いを帯びた美しさ…そしてレディーな雰囲気と慈愛を併せ持った笑みでのいまかわあや*4


わたしファンサってこう、「あっ私のカラー振ってくれてるうれしー!」というきゃわきゃわなイメージしかなかったんですけど、昔都市伝説で聞いたことのあった「担当替えをさせるほどの力強いファンサ」というものがある。ほんまにある。

いまかわあやのね、怒濤のファンサがね、しゅごい。
目を合わせながら近づいてきた、と思うと去り際にふっと微笑まれる、その次は手を取られ、最後には「ありがとう」って肩を抱かれる。
しかも会場全体が釘付けな、かっこいいダンスパフォーマンスの最中にですよ?

一番最初は緑(つなまよちゃん)振ってたんですけど、もう最後には真っ赤です。すまない。


最前の客はしゃぎすぎでしょって後ろのお客さん思ってるだろうなって感じました、笑い声聞こえてましたもん。
あのあれですよ、せっかく最前ドセンター席だし、すごーくファンサしてくれたし、こっちもお返しに最大限はしゃいだら場が盛り上がるかな?って考えた上で胸を押さえて失神してたんですよ?あの狂乱はすべて計算ですよ。

昔ジャニーズの茶の間をしていたときに、TVライブでファンサを眼前で貰い言語を奪われたファンを観てハハハと笑っていたんですが、もうそんなこと言ってられませんね。身体の中で感情が爆発して悲鳴しか出なくなる瞬間が人生にはある。
”発信された愛の中から私を選んでお礼をしてくれた”っていう瞬間的な爆発はやばい。

4曲披露して、その中でも悶えるどよめきが広がった「月のワルツ」とラストライブにふさわしいファンサ曲やばかった……

月のワルツ」の、あやさんとゆいさんふたりによるストーリー仕立てのダンスが本当に美しかった。
いまかわさん脚の動きがお美しいな。これは美しい脚なんですという意識を持って動かされているのが分かる。本気。

みなさんも曲中に色変えしても嫌な顔ひとつせずファンサくれるんだもん…やさしいやさしいか…


すっかり沼にドボンしてしまったのにもう解散しているとか一夜の夢すぎるよ!劇団がぁべる追っかけます!!


6. LIVE Jun+ with friends

すっかりお馴染みとなったゾンビーバーズの申し子Jun+!
イベント始まるときにみんなと乾杯してくれるJun+くんほんとにいい人。

今回はひとりではなく、仲間と連れだってのライブです。前のがぁべるさんから昂ぶった空気を引き継いで、セクシーに演奏してくれました。

  • 90's TOKYO BOYS with MEZ&MC凜

ちょうかっこいいギターのリフから始まり、ラッパーコンビも加わってロックナンバーをノリノリで演奏するJun+。ラストはギターソロを存分に聞かせてくれてアガルアガル!
彼の演奏、この音楽かっこいいから自分のものにしたいっていうド直球のリスペクトが伝わってくるのがすげーいいんですよね。好きなバンドだから聞けてめっちゃ嬉しい。

90'S TOKYO BOYS

90'S TOKYO BOYS

  • OKAMOTO'S
  • ロック
  • ¥250

  • 深夜高速 with youth k

Jun+「今日はもうひとりお呼びします!」
youth k「おっ!誰だ誰だ!」
MEZ「それは…お前だー!」

最前でカメラを構えていたyouth kさんを引っ張り上げて、愛して止まないフラワーカンパニーズの代表曲をふたりで歌います。
ゾンビーバーズの兄貴分、youth kさんがついに歌う!このときは”寡黙なロックンローラー”になるらしいですよ?
これもやっぱりイントロのギターが耳に残るかっこよさ。

「生きていてよかった そんな夜を探してる」と祈るように叫ぶサビで、観客も思わず合唱していて、一体で楽しめた時間でした。Jun+もyouth kさんも熱いから、ほんとにグッとくる。youth kさんの特集を聴いてからほんとフラカン好きになって、いろいろ聴いているけどやはり「深夜高速」は特別な曲なんだなあって思う。

深夜高速

深夜高速

最後はオリジナルをガシガシ弾いて気持ちよく〆てくれました!
Jun+くんが一心に弾く様に、何度もセクシー!と声援が飛ぶ。グッとくるというところに色気を感じるのかしらね。ちょうかっこいいのはビンビン伝わってくる!


7. LIVE MEZ&MC凜

今回のライブコーナーは総じてファンサ回。
なんとラッパー二人からもファンサがたくさん貰えるスペシャルでしたよ!さすが1周年。
隣のてばさきさんとつなまよちゃんが、初めて凜さんから握手のファンサを貰ってはわわぁ~と喜んでいた。お触りおっけーなんですか!?
一方。腰痛師匠の腰を破壊するみたいなコール…野次…?みたいなのも飛んできてて、いやあモテモテなコンビだなあって思いました。

MEZ「おうおうお前らの腰も壊してやんよ!!」*5

  • お茶の時間

前回加わったMEZさんの、スマートなdisと怒濤のラップでブチあがる新曲。凜さんも参戦して、1曲目からもうふたりのかっこよさが際限なく表れてる。

今回様々なファンサが飛び交うライブだけど、ラッパーMEZのファンサはひと味違う。
反応がめざましかった観客へ、曲の合間合間に特大チョコ棒を渡すという、二重の意味で美味しいやつやそれ!!*6

ゾンビバ令和のキラーチューンなんじゃないかと思っているくらい好きな曲。コールへの煽りとかパート分けとか、ふたりのキャラクターとしての魅力がぎゅっと詰まってる。
捲られるスケッチブックに合わせて返すコールもとっても楽しくて、何処でやっても盛り上がる。ふたりの後ろで先導して跳ねてくれるDJ MARCO.Dもめちゃ楽しそう。

\よくなくなくなくなくなくなーい!?/

  • まだ寝てたい

「まだ寝てたい まだまだ寝てたい」だよって教えてもらったのにどのレスポンスも「まだまだ寝てたい」で返すお客さんがいて吹き出してしまった。フリーダムロケットランチャーだなあ。

年度変わってからついに歌詞が「明日も明後日も六時起き」になってしまい世知辛い。
歌い終わってから現実のつらさに涙ぐむ凜さん…新社会人ってどうしてあんな環境の変化に放り出されるのだろうねぇ。

  • とるにたらない愛しさについて

MEZ「誰も思ってなかった、1周年続くとは思ってなかった。ほーんとに」

ゾンビーバーズが途切れることなく「また次やろう」と続いたのは、誘えば喜んできてくれる演者と観客あってのことですよと語ってうたいはじめたラブソング。
また会えるかなあって、駅や駐車場で友人と別れたとき覚えるさみしさって何歳になっても生じるもんなんだなあ。
まっとうな大人の振りで立っていても、制御しきれないさみしさや執着がある。それを等身大のかっこわるさで想いを吐露している言葉たち。この人の書く言葉の連なりが、私は大好きなんですよねえやっぱり。なんていうか、いつでも端っこがやさしいじゃない。

なーんてな!っておどけたのちやんややんや囃されて恥ずかしがるMEZさん。がぁべるパワーによりめちゃくちゃかわいがられてる33歳!!

  • ウタカタノヒビ

ままならない日々も一瞬で弾けて消えてしまう楽しい時間も、仲間たちとこっそり笑って進んでいきたいって思える曲。
深みのある声をもってうたって、またひとつ成長した姿を弟子が見せてる脇で、うまい棒を囓ったり食べさせ合ったりしてる師匠とDJのメンズコンビが良いアクセントなワケですよ。このゆるふわな感じがゾンビーバーズライブって感じしますよね。

  • NIGHT OF ZOMBEAVERZ

客席後方でどっかと構えていたゴライを仕上げに投入して、ライブ最終盤は最高潮の盛り上がり。
回を重ねる毎にコール入れられる部分が増えてってほんとに楽しい楽しいなんだよな。ゴライパートでみんな仕事へのヘイトを叫ぶのが本当に結束を感じる*7


パンフに書くためにVol.1のライブを見返したんですが、凜さんのたどたどしさが今や見る影もなくてもう新鮮だったし観客のおずおずとした集まり方もまるで別会場みたいだった。
一回一回のライブで違った面白さをくれて、楽しんでいるうちに1年ライブが続いたこと、本当にすごいなあありがたいなあって思います。

このコンビ今度そとのフェスに出るんですよ!!!
素敵なお店でお酒呑み歩きながらライブを楽しめるの、本当に楽しみ。令和もどんどん我が道を歩んで、楽しくうたって行ってほしいです。


8. あえてのアベンジャーズじゃない奴ら特集 ~X-MEN~(阿G)

阿G「皆さん、アベンジャーズエンドゲームもう観ましたかー?」
\\\みt○△n◇×ー!///
阿G「どっちか分かんねーや」*8

GW中3回観に行ったという阿Gさん。
「エンドゲームを観てください特集」かと思いきや、じゃない方特集です。

阿G「アベンジャーズの映画って今やってるのも含めて22作品あるんですよ、観てほしい気はあるんですけど、それを今から全部履修させるのもちょっと心苦しいな…って気持ちがありまして」

もうすぐ完結に向かうマーベルコミック発映画シリーズとして今回紹介するのが「X-MEN」

X-MEN、「世界でいちばん読まれてるコミック」*9であり、映画シリーズも20年やってる(!)のに、いまいち世間が盛り上がっていない。あれあれ。

最新作公開も近いので、映画シリーズのストーリーをさらいつつその魅力を紹介しようという特集です。

  • お爺ちゃん同士の痴話喧嘩

阿G「髪のあるおじいちゃんと髪のないおじいちゃんです。このふたりの痴話喧嘩によって毎回世界がひどいことになります」

遺伝子変化によって超能力を持って生まれた「ミュータント」と呼ばれるひとびとが、差別をしてくる人間たちを滅ぼすか共存するかで揉めてあっちゃこっちゃ痴話喧嘩をするという。
テレパシーが強力な「プロフェッサーX」と、鉄を自由に操れる「マグニートー」は、それぞれ組織のリーダーです。


「原作だと"磁界王マグニートー"って自分で名乗ってる…これダサいって思った人は鉄分注射されて内部から破壊されます*10

元親友でも道を違えたふたり、でも未だになんだか仲良し。

阿G「マグニートー、テロリストなんで時々警察に捕まるんですけど、プロフェッサーXがそこに出かけてってチェスをしてあげたりとか」
マグニートーの方も殺そうとしてるのに、部下がプロフェッサーXの悪口言ったりすると『おいお前にアイツの何が分かる』とか言っちゃったりして」

めんどくさいよぉー!もー!と女性陣から喜びの声が上がります。みんな限界感情が大好き。


ミュータントの子どもたちが集められ、大人たちから力の使い方など教育を受けて育っていく。
その先生たちによるチームが「X-MEN」!
映画の主人公、鋭い爪と回復能力を持つウルヴァリンさんがX-MENに加入するところから物語スタートです。


阿G「X-MEN、他にもいろんなメンバーがいまして、」
と言いかけた瞬間に客席のお兄さんたちが"推しの話だ!"と言わんばかりに拳を振り上げる一幕がありました。*11

ちなみに阿Gさんの推しは敵側に所属する、変身能力を持つミスティーク姉さんです。


3作目『ファイナルディシジョン』で話をいったん完結させたものの、
阿G「人気キャラが、いろんな関係で雑に処理されていきまして…その点が原作ファンからはかなり不評なんですが」
お兄さんたち「そうだそうだ」「不評だ不評だ」
「不評を言ってるファンがいる…」

推しのミスティークさんも退場させられちゃいますが、慕っていたマグニートーとの残酷な引き際が阿GさんにはヒットしたのでOKみたいです。


そしてシリーズ製作が進むのですが、ここからいろいろな矛盾が生じ始める…。

阿G「シリーズのファンは作品を愛するためにその矛盾と向き合っていかなければならなくなってくるんですけど」
阿G「大きく言って2つの問題、細かく言ったらもっとあるんですが大きく言えば2つです!」

ここから、頑張って作品の手を取って理解しようと努める阿Gさんの姿が、もはや涙ぐましい。

ウルヴァリンの兄であるセイバートゥースさんが、シリーズ中盤で作られた1の前日譚でなぜかビジュアルも性格も全く違うという大問題

阿G「ファンはもう、いろいろあって…コレになったのかなって頭の中で余白を埋めるしかないんですけれども」


◇『ファーストジェネレーション』
痴話喧嘩をしていたお爺ちゃんたちの若かりし頃を描く作品です。
三時のお菓子より回想録が好きな私はテンションが上がります。

阿G「シリーズでもいちばん面白いし時系列的にもいちばんはじめなんでココから入るのオススメです」

阿Gさんのもう一人の推しであるアザゼルが登場します、瞬間移動能力です。

阿G「この人すごいのがホントやり方がえげつなくて」
「特殊隊員を掴んでは空中にテレポートして放して、自分だけ地上に戻ってくるという…『テレポートでこんな戦い方初めて見た!すげぇコイツ!みんなコレやれば良いのに!!』って思いました」

なかなか興味をそそられる内容ですが、ここでも時間軸が未来の作品との整合性として

・プロフェッサーXいつ怪我したの問題
・ふたりいつ喧嘩したの問題

とかちょこちょこ見逃せない点も出てきます。


◇『ウルヴァリン サムライ』
阿G「これはいいかな、なんかウルヴァリンが日本に行く話です」
MEZ「そんな植田さんみたいな!」
阿G「『ウルヴァリン日本に行く』です」


◇『フューチャー&パスト』
『ファーストジェネレーションズ』の直後の時系列にタイムスリップしてどったんばったん大騒ぎ…と思ったら

阿G「お!俺の推しのアザゼルさんが!アザゼルさんに会える!ってワクワクしてたらなんか、ファーストジェネレーションズとフューチャー&パストの間になんか死んでるっぽいです
( ゚д゚)
阿G「ンンンン~~アア~~~~まっそうか、そういうこともあるよね!
お兄さんたち「偉すぎるだろお前!!」


そして突然取り出した赤マッキーによって時系列一覧に書き込まれたのは、おっきな矢印とバッテン!

阿G「まーざっくりいって色々あって(初期三部作からフューチャー&パストの直前まで5作品の)ここの歴史が無くなります!
これでアポカリプス・最新作のダークフェニックスに繋がるんですね」

すごい畳み方をしてきたなぁ!作品内でいくつか説明したにしろ、残りの矛盾解消のやり方として荒療治ですよ。


コミックのタブーを無視してはちゃめちゃやらかすヒーローで人気を博すデッドプールさん。赤くて刀を持ってるのが特徴です。この彼がX-MENに登場する、役者は今やピカチュウの声もやるライアンレイノルズと聞いて期待が高まりますが…?

阿G「ウルヴァリンの前に立ちふさがったデッドプールがこちら」

「あれ?」「ええ…??」ってこのイベントで聞いた中でいちばんの戸惑いの声。
「どうしてこうなった」って下を向くしょぼしょぼのお兄さんたち。

阿G「僕結構ラスボスとしては嫌いな造形じゃないけど、コイツのスピンオフ見たいかっていうと確かになって…」

今実写で知られているデッドプールは、ライアンレイノルズ本人が働きかけて7年越しに叶ったものというわけです。
X-MENの歴史やエピソードを知ってるとより楽しめる小ネタが満載の作品とのこと。3も予定されてるからしおしおのデップーが楽しみだ。



阿G「というわけでたった12作品ですから、最新作公開にまだ間に合うと。MCUの半分ですよ?」
お兄さんたち「麻痺してるよ!!」
「まあそんな12作品も観てられないよって人は、どうせ歴史は消えてるんで各自脳内で余白を埋めて貰って
『ファーストジェネレーション』『アポカリプス』『ダークフェニックス』
でいいんじゃないでしょうか!」

阿G「だって俺の推し、ここの行間で殺されてるんだよ、観てたって飲み込めないところは飲み込めないよ!!
ついに隠された想いが出てしまったところでお時間です。

ちなみにX-MENは映画化の権利が買い戻され、MCUに合流することが決定しています。
というわけでどっちのシリーズも観てみるとオススメという、今回もまんまと合わせ買いさせられてしまうのでした。


9. ぼくのすきなスタンド特集Ⅱ(ゴライ)

人類に残されたリーサルウェポン、敵と共に己も死なん。ゴライくんが大トリで登場です。
いつの間にやら着けたサングラスにもう誰も違和感を抱かない。


MEZ「ひとりで受け止める自信が無いので、今回阿Gくんがサポートで入ってくれます」
阿G「圧がすごい」
MEZ「あのねぇ、俺はいつもひとりでアレを受け止めてるんだよ」
ゴライ「ハハ申し訳ないですね」
MEZ「ほんとに思ってるのか!!」


ゴライ「じゃあね、前回はスタンドの定義とか説明したんですけどそういうのはもう飛ばす!

開始して10秒で呆気に取られる阿Gさん。
今回のゴライくんここまでずっとダウナーに見えたのに、何でこんなに急にアクセルキマッてしゃべり出せるのか本当に不思議…

画像が出るだけで歓声が上がる男前!持ち主と合わせて最高の男たちですね。
ゴライ「もう皆さんご存じですね」
「もうオラオラだけでおなかがいっぱいって感じなんですよね」
空条承太郎ってのがどのくらい最高かってのは3部のコミック観てもらった方が早いんで、そちらを皆さん見てもらって欲しいと思います」

途切れることなく延々とトークするゴライくん。
舌鋒鋭いはずのお兄さん二人が挟む間もなく途方に暮れるほどの話しぶりは立て板に水のごとく途切れることなく、2分間しゃべり通しでした。がまの油でもがぶ飲みしたんでしょうか彼。*12


激流に飲み込まれたふたりは、スタープラチナの話が終わって「はいじゃ次行きます」って瞬間を狙って必死に顔を出す。

阿G「ほんとに!?ホントにスタンドの説明しなくて大丈夫?!」

出すも、すぐに「大丈夫!!」「ひっこめー!」って観客にむりやり頭を沈められるかわいそう。

  • ゴールドエクスペリエンス(5部)

ゴライ「この能力他にも何に使えるかって、鼻がとれたりするじゃないですか」
MEZ「鼻は取れねえよ」

MEZ「ちょこちょこ(制作現場を)見てきたように語るねえ…」

コメントを挟むならここだって思ってマイクを取り上げるのに、何かを諦めてやはり下ろしちゃう阿Gさんがいじらしい。

  • ソフトアンドウェット(8部)

ゴライ「1巻からこのスタンドちょいちょい設定が変わるけど気にしたら負け」
阿G「(深く頷く)」*13
ゴライ「矛盾なんてジョジョで気にしたら負けなんですよ」

ゴライ「最近はね、このシャボン玉のなかにいろんなもの入れてびゅーんって飛ばしてバチンバチンアーみたいな能力がね」
MEZ「待てェい」
ゴライ「なんすか、いいんすいいんす」
MEZ「エー!!」


あまりにラフな説明に引き留めたら、制止をさっさと払いのけられてしまいショックを受けるMEZさん。前回までは聞いてくれたのに!
この辺で「アッ今日のゴライくんは誰も止められないんだ」って会場の全員が受け入れちゃった節がある。

  • エンペラー

「もうねえエンペラーの良いところはねこの出し方!コレが分かれば良いところがある、はいじゃあ次」
MEZ「ふざけんなー!もっとエンペラーの良いところあるだろ、きっ聞けェー!」

  • シンデレラ


ゴライくんが熱烈に応援する山岸由花子が、恋する広瀬康一くんと想いを通じ合わせようと頑張る中でスタンドと遭遇するというエピソード。


ゴライ「(康一くんを)めっちゃくちゃ好きなんですけど、一回拉致って誰も居ない別荘につれてって拷問しちゃうの、それで康一くんの気持ちが離れちゃうんですけど」
MEZ「諦めろよって話なんだけどな」

山岸由花子の話を熱烈にしているゴライくんを二人で眺めながら「お前行けよ」ってMEZさんがつっつき「無理っす」ってクビをひねってしまう阿Gさん。


ゴライ「でね、<シンデレラ>で身体のイメージ全部変換して、山岸由花子は愛に対して超無敵のスーパーウーマンになります」

「コレね!愛に対して無敵になった山岸由花子がね!もうすげえねえ!もうねぇ!ニッポンの未来はウォウウォウウォウウォウ ってことですよ」
MEZ「なにて!??!!」

なんで!!ここでゴライくんの語彙に急にLOVEマシーン2000が登場したのか!!!!!もう分からなさすぎて爆笑した。阿Gさんも作画が変わるくらい顎を外して笑っていた。



ゴライ「『(本当の自分の顔を)選べないわ』ってなってるところに康一くんがね、もう山岸由花子のこと好きになってるから、テッテッテッテッテーってきて『あっ山岸由花子さん』…」
MEZ「(脱力)そーんな歩き方してたかなぁ…」

ゴライ「これがね、アニメになったらたったの1話で終わりやがってね、ふざけんな2話つかえよバーカ!って」
阿G「お前がシンデレラの話すげー好きってことは分かったよ、エンペラーの話10秒くらいだったよ」

映像観たら10秒エンペラーvs5分山岸由花子の話だってハッキリしました。

  • チープトリック(4部)

毎回ゴライくんトークって法定速度を20キロくらい無視してぶっ飛ばすスピードなんですけど、今回この辺りから特に可聴スピードを突破しはじめる。
ただただ楽しそうな彼と乗りこなせないまま鞍の上でバインバイン跳ねるお兄さんふたりを眺める一瞬がありました。

ゴライ「この戦いはね荒木先生の仕事の中でも1本や2本に入るすごい仕事だと思います」
阿G「…ここまで質問がある人居ます?」
植田「いや質問をするときりが無い!!」

  • ヘイ・ヤー(8部)

「ひたすらラッキーな言葉をかけ続ける」だけのスタンド。
ゴライ「すーげー励ましてくれるからオレちょっと居て欲しいんですよ」

  • ストレイ・キャット(猫草)

ゴライ「もとはネコちゃんです」
「スタンドを発現する矢にバスゥッて顎の下辺りをグサァってやられちゃったネコちゃんが死んじゃうんです、で土ン中にナァ~ンって埋められちゃったんですけど」

ゴライ'sオノマトペは本当に味がある*14

「このストレイ・キャットの被害にひじょ~に遭ってしまったかわいそうな女性がいるんですよ」

  • 川尻しのぶ


殺人鬼である吉良吉影が、夫を殺し成り代わっていることに気がつかず一つ屋根の下で暮らすことになってしまった人妻。
なのですが、中身の吉良の危険な雰囲気に惹かれ、忘れていた恋心にときめくという。

ゴライ「でねそのシーンが、この先だっけ?(スワイプ)」



ヒエッ




突然大写しの漫☆画太郎が現れてしまって全員がおののく。
しかも、ゴライくんがまるで見えてないみたいに話を続けるから「幻覚なのかな…?」って余計ゾゾッとした瞬間でした*15


ゴライ「普通に金庫を開けずに、スタンドで金庫を爆発させて盗んだ吉良を見て『なんてロマンチックなの』…!?ってしのぶは思っちゃうの!
それを見て俺はどう思ったか!」

「普通はそういうことを思わないだろしのぶー!!
でもオレはお前のことを!ちょっと好きになっている!



その後も、人を殺したくてたまんないゲージが最高潮になってる吉良が、川尻しのぶを背後から襲う…!と直前で気づかれてしまい服を破いちゃう。

「命が奪われる寸前だったのに川尻しのぶは勘違いしてドキドキして『あなたのことが好きになっているわ…!』って言っちゃうわけですよ!そこでオレはもうね!」




「どういうことなんだしのぶー!好きにならないだろ普通!!なんで好きになっちゃうんだよ!
でもなんかお前のことをオレは好きになっている!オレは好きになっている-!!もうお前は何処までも行ってくれって思うわけですよ!」


「それでこれが最高潮に達するとき!
地下室でネコを見つけて一悶着あるわけ。
「ウワー!」なんて怖い思いしてああアナタぁなんてエイエイエイ♡つってとにかく甘えちゃうわけですよ
それでオレは好きすぎて、フゥウウ↑川尻しのぶゥ↑って♡」

愛が最高潮に達するゴライくん、もう1秒間の文字数が10くらいになっていました。


ちなみにその頃お兄さんふたりは、いつの間にかマイクを仲良くテーブルに置き、フィギュアを眺めたりスマホで自撮りを撮ったり思い思い楽しんでいた。


ゴライ「ちなみにそんときのやられてる時の吉良吉影の顔がこちら、すんげぇ引いてる」
「いやぁやって参りましたスタンド特集ですけどね」
観客「猫草はー!?」
ゴライ「猫草?なんのことかわかんないですね」

ゴライ「『ぼくのすきなスタンド特集』改め『川尻しのぶ』特集でした!じゃあねバイバイ!!」

ゴライくんを見送りながら起こるしのぶコール!


エンディング後「後半ほとんどスタンドの話じゃなかったな」って観客からツッコミが入るの初めてだったわ。
20分間のトークで、およそ10分が山岸由加子と川尻しのぶの話ですからね。


MEZ「過去、これほどこの席にいて無力感を感じたことないですね」


帰って行くゴライくんの背中がとても満足そうだったのでよしとする…のか…?


MEZ「あいつ…満足しきって俺たちを置いていったぞ…」


<おまけ:ぼくのすきなスタンド 置いてけぼりのふたり篇>
阿G「<太陽>が好き」
MEZ「<イエロー・テンパランス>が嫌いじゃないです」



しかし、こんなに訳の分からない元気を貰える20分無いよ。血中に元気を直接刺したみたいになる。
フリップ芸が進化を遂げていくゴライくん、これからも好き勝手に話してどんどん私達を置いてけぼりにして欲しい。



おわりに:アフタートークと言祝ぎについて

MEZ「信じがたいんですが、1周年記念ゾンビーバーズ、今のでおしまいです」


話し終えたらさっさと演者を辞めて、機材を仕舞いコードを八の字巻きしはじめたゴライくんを再び呼び戻すMEZさん。


MEZ「あのぅ、ゴライちょっと座れ、座れ……なんて晴れやかな顔してやがる!」
ゴライ「いやぁスッキリしましたね」


MEZ「………え、アフタートークします?」


そんな感じでゆるっと続く1周年アフタートークです。


MEZ「ゴライくんがね、ゾンビーバーズのために新調した食人族Tシャツもだいぶ色あせて」
ゴライ「そうですね、最初の頃から比べれば色褪せちゃって……
まあこの色味が良いと言ってしまえば、良いという感じかもしれないじゃないですか」
MEZ「テキトーだなあ!」*16

MEZ「ただただみんな図太くなっていくっていう」
ゴライ「良いことです」


MEZ「僕はね、このふたり(阿Gとゴライ)が楽しそうにしてればいいやと思って始めたんですけど、
いつの間にか、『youth kとMARCO.Dが楽しそうにやってくれればいいや』ってなったり、
『又吉さんが苦しそうな顔してるのが見れればいいや』って思ったり、
『かんたとホンダランは永遠に見ていたい』って思うようになったり……」


ぜーんぶわかりみが深い。回を重ねるごとに定番トーク陣が予想外の方向に進化していくの面白すぎるのです。


***


前回に引き続きパンフレットにお邪魔して、書かせてくださいってお願いしたのは第1回ゾンビーバーズのレポでした。
Vol.2からは感想を上げはじめたけれど、何気に初回を書けなかったのが気になっていました。やっと昇華できた。


毎回、そう毎回感想を書いている。飽き性なのによく続いてるなあ。
どうして書きたかったのか?そんなの、面白いって知って欲しいからに決まってる!

話の勘所を分かってもらえるよう言葉を入れ替えることはあるけれど、なるべく語られたことそのまま、嘘も誇張も無いように書いている。面白いところは読むだけでも面白い*17

だけど当たり前だけど、その場で聴くとどのトークもライブも、この文の10倍くらい面白いんですよ。
要因は構成や言い回しだけじゃなくて、熱、気を狂わせるくらいの「好き」って熱量です。

舞台に上がる人みんな、羨ましくなるくらい笑顔なんですよ。自分の「好き」をいっぱいに抱えて語るから。
その熱に気圧されて上がる拍手、思わぬ切り口に漏れる笑い、重ねるたび生まれる掛け合いの妙……会場で作られる雰囲気全部が、その場限りとするには勿体ない。
だから来れなかった人にも「好き」の熱量が少しは伝わるように、なんとか書いています。


イベントには蛇足の、本心を言えば。
これらはぜんぶ、「好き」に対する自分の判断が信じられなくなったときに、「あの日は『好き』って感じて、めちゃくちゃ笑ったなあ」って思い出すよすがにするための文章なんです。
どんな風に語られた誰の言葉に、わたしは心震えたのかと思い出すため。
そう自給自足わたしのため。非常食エピペン酸素マスク、なんとでも思わせてくれ。


わたしのための文章が、他の人にとっても「楽しい集まりだったね」って振り返るために読んでもらえたらこんなに嬉しいことはないと、恐る恐る公開しているんです。ほんとだよ。
現実を生き延びるための言祝ぎが「好き」でありゾンビーバーズなのだと解釈してます。
わたしはこのイベントそのものが好きだ。だから、文字を書いて拍手を送る。イベントとそこにいるひとたちを言祝ぐ。


***



MEZ「次はね、8/10を押さえさせていただきました」
客席「ロッキンとかぶってる!!!!」
MEZ「去年もロッキンにぶつけました(悪いかお)」


MEZ「末永くよろしくお願いいたします。じゃあねバイバイ!!!」


1年続けてくれて本当にありがとう、ロッキンを凌ぐくらいの一大フェスになるまで続いて欲しい!

*1:「はちみつキッス」って元々は女の子が飛んでたジャンプなんですよ…信じられないかもですが → ‪https://dic.nicovideo.jp/id/5411470

*2:それはどちらかといえば赤塚不二夫ですか

*3:見直すとこのタイトルもなかなかすごいな

*4:がち恋になるとフルネームになってしまうオタク

*5:ストリート系だ

*6:貰えなかったセクシー3から「仕入れが少ないんじゃないかー!俺は90本買ったぞー!」と野次が飛ぶ

*7:「言うても殺せる道理がねえ!」って加わってたね。圧倒的殺気

*8:一瞬コブラの作画になる

*9:「ワンピースより!?」「『バクマン』で言ってたんで、もし違ってたら『バクマン』に言ってください」

*10:メタリカだー!」

*11:サイクロプスさん。目からビームが出る。バイザーをしている。 お兄さんたち「「かっこいい!」」

*12:あとで書き起こししてみたいくらいの語り方だよ

*13:MEZ「まるでそんな映画シリーズを観てきたかのような頷き方だ…!」

*14:お気づきかと思いますがわたしはゴライ'sオノマトペを文字化するのが非常に好きです

*15:単純にオチ画像を先出ししちゃった

*16:ゴライ「いやもう終わっちゃったんで頭ほわぁああみたいな感じなんですよ」 観客「賢者モードじゃねーか!!」 MEZ「一回絶頂を迎えたってことか」 「そう(トーク中)ずーっと絶頂 ああああああああ~~!!!!!! ▂▅▇█▓▒░(‘ω’)░▒▓█▇▅▂ アァおおお…みたいな、賢者を越えてもうよく分かんない、真っ白の世界だよ」 阿G「二重の意味でマスターベーションだよ」

*17:と鉛筆を握ってる身からすれば思うのだけど自惚れのひとつになるだろうか